海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

インド・ボランティア参加者レポート

都会の生活の様子を垣間見ることができました

参加期間     2016年 1月 26日 ~ 2016年 2月 17日まで ( 3週間)

参加の動機
インドという国や、マザーハウスに興味があったためです。中でも、現地の方と多くコミュニケーションが取れるホームステイ型に魅力を感じ、CECのプログラムを選びました。

ホームステイ滞在に関して
家族構成: お父さん お母さん ペット: 無
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
退職された夫婦だったこともあってか、9時に朝ご飯、13-17時はお昼寝、18時にチャイ、22時に夕食などと、お二人の毎日のスケジュールが時間刻みでしっかり決まっていました。有難いことに私の都合にもとても配慮して頂き、時間も合わせてくださいましたが、そんな優しいお二人だからこそ、時には自分がお二人の時間に合わせたり、夜は帰りが遅くならないよう気を付けたりすることは意識していました。

感想:
お二人ともとても優しくて、まるで本当の孫のように接してくださいました。「ただいま」と言えばいつでも笑顔で迎え入れてくれ、私が困っているとできる限りのことは何でもしようとしてくださいます。お腹を壊したときも、正直すごく辛かったけど(笑)、お二人の支えがあったから不安や恐怖は全く感じませんでした。本当に、このご家庭でホームステイできて良かったです。
ただ、家の目の前に溜池があるせいか、家の中にも大きな蚊が沢山いるので虫よけ・ムヒは必須です。

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ステイ先の部屋。ホストマザーは英語がほとんど話せませんが、元気で明るくたくましい方です。

ボランティア活動に関して
活動先施設:
シャンティダン(子供、精神障害者)

活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
ボランティア登録したGirls Sideでは、計7日間活動しました。加えて、Women sideのボランティア人数が過少なときにはヘルプに行ったため、Women Sideでも計3日間活動しました。マザーハウスでの朝食から参加し、Girls Sideでは遅いと14時ごろまで活動しますが、Women Sideでは12時頃には活動を終えることができます。 私は、GirlsやWomenと遊んだり、ご飯を食べさせたり、マニキュアを塗ってあげたりしました。他にも洗濯・掃除、リハビリの手伝い、ご飯作り、おむつ替え、排泄の介助などもしました。やる気があれば、基本的に何でもやらせてもらえます。体力的には決して楽ではありませんが、GirlsやWomenの笑顔から学ぶことも多かったように思います。
また、私が活動していたときには、Girls Sideで腸チフスが大流行していました。その他、結核や皮膚病の方もいらっしゃいます。シスターから積極的に注意を頂けることはありません。充実した滞在にするためにも、まずは自分の健康は自分で守る自己管理が何より大切だと感じました。

ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段は?
行き:自宅→(徒歩10分+バス40分)→マザーハウス→(徒歩20分+バス15分)→シャンティダン
帰り:シャンティダン→(バス20分+地下鉄20分+バス10分+徒歩10分)→自宅

Cultural activitesに関して *受講された項目のお値段、感想をお聞かせ下さい
ベンガル語レッスン:
ホストファザーが夜部屋に来てくれて、直接レッスンしてくださいました。言語だけでなく、インド人の価値観や文化なども教えてくださり、とても興味深かったです。また、ステイ当初はホストファミリーとの距離感が掴めず困惑もしましたが、レッスンを通じてホストファザーと沢山話すことができ、ホストファミリーと暮らす毎日が一層楽しくなりました。

ヨガ体験:
ホストファミリーの知人の方にレッスンをしていただきました。瞑想と、筋トレに近いような動きがメインでした。日本のエクササイズやリラックスを目的としたヨガとは異なり、メンタルトレーニングのような「インドのヨガ」を一部体験でき良かったなと感じています。

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ヨガの先生(左から3番目奥)です。流暢な英語で、おしゃべり好きな明るい方です。

日本人シスターのお話を聴く:
自分のスケジュールの都合上、スペイン人シスターのお話(英語)を聴くことになりました。英語を母語としない私に配慮してくださったのか、ゆっくりと分かり易い言葉選びで話してくださったように感じます。シスターご自身の価値観というよりも、マザーの経歴・考え方など事実ベースでのお話が主軸でした。
とてもお優しく、質問も時間が許す限り丁寧に何でも答えてくださいました。

マザーハウスのミサへ参加する:
私事で申し訳ありませんがキリスト教が苦手なので、やや居心地が悪くも感じてしまいました。ただ、参列者が一斉に聖書を読んだり、聖歌を歌ったり、キャンドルを灯したりする様子は圧巻で、いい経験になったと思います。コルカタの朝の喧騒と、マザーハウスのミサの神聖な静寂との、壁一枚を挟んだコントラストが不思議な空間を創り出していて、印象に残っています。

市内徒歩散策:
気の赴くままいろんな場所に行って、インドの都会の生活の様子を垣間見ることができました。マザーハウス周辺は、外国人を狙った声掛けも多いので注意が必要だと思います。

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは?
エプロン(ボランティア時、貸出もあるが衛生面が心配)、マスク(バスに乗るとき、砂埃でのどが痛くなる)、ガイドブック(地図が役立つ)、レトルトお粥(お腹を壊したときにカレーは辛い)、ポカリスエット粉(お腹を壊したとき脱水気味になった)

その他、便利だと思うものは?
虫よけ、蚊に刺されたときの痒み止め、手足に吹きかけられるアルコールスプレー(ボランティア後に消毒したいと思った)、洗濯ばさみ(インドには洗濯ばさみを使う習慣がなく、強風の日には洗濯物が飛んで行ってしまうため)

コルカタ市に関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:ハウラー橋:眺めと風が最高です。日本の橋では考えられないほど大量の通行人(徒歩)がいますが、それらの人々の様子を観察するのも面白いです。 カーリー寺院:ヒンドゥー教の熱気に触れられます。コルカタにはヒンドゥー教信者が多いので、彼らにカーリー寺院を訪れた話をすると、とても喜んでくれ、話も弾みます。

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ハウラー橋。通行量が凄まじく多く、コルカタの活気を感じられる場所の一つです。

橋の上からは、ガートでの沐浴の様子も遠目に見られます。

反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい:
カーリー寺院:上記のように、とても魅力的なスポットである一方、外国人観光客を狙った詐欺まがいの客引きがそこら中にいて、ひっきりなしに声を掛けてきます。お布施と称して、高額なお金を取られます。きっぱり「NO !」と断れる自信がないならば、危ないので行かない方がいいかもしれません。

コルカタ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか?
ダージリン(マカイバリ茶園含む)

交通手段、かかった時間、費用は?
コルカタ→(寝台列車8時間)→ニュージャルパイグリ駅→(車3時間)→ダージリン
費用:JPY 40,000- (現地ガイド)

感想:
ダージリンの紅茶は最高に美味しかったです。2月はダウンが必要なほど寒かったです。天気が悪く、タイガーヒルからの眺めはイマイチでした…。泣 マカイバリのホストファミリーは、おっとりしていてとても優しいですが、恐ろしく時間にルーズなので注意が必要です(笑)。子供まで英語ペラペラです。食文化はネパールに近く、ダールやモモを楽しめます。CEC以外の外国人滞在者もいて、一緒に茶園周辺を散策するなど仲良くなれました。

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寝台列車。シアルダー駅(コルカタ)は夜でもすごい人です。

列車に乗ると、インド人ファミリーが一斉に持ち込みカレー(夕食)を広げ始め、面白いです。

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image018 チョウメン

image020 ダールとご飯(ホームステイ先の夕食)

ダージリン・マカイバリでは、ネパール料理が楽しめます。

 

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ダージリンにある日本人が開祖したという仏教寺。

しかし日本仏教とは全く異なり、日本人にとってかなり衝撃的な寺です。面白いです。

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マカイバリのホームステイ先。標高が高く、眺めが最高です。夜の星空もきれいです。

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マカイバリでとれた茶葉でつくる紅茶は、鳥肌ものの美味しさです!!

ホストファザーにおねだりして、何度も何度も淹れていただきました。(笑)

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マカイバリのホストファミリーと、その親戚の方々。
ダージリンには中国のように旧正月を祝う習慣があり、パーティーに参加させていただきました。

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか?
コルカタは、昼間は暑く半袖で十分です。酷暑期ほど暑くなく、雨季ほど雨も降らず、いい季節に滞在できたなと思っています。

服装は?
コルカタは半袖で十分です。しかしダージリンはダウンが必要なほど寒かったですし、期間中コルカタ以外の場所に行くならば別途対策が必要と思います。

インドの物価に関して
ご参加時のレートは?  1ルピー=約(   1.6   )円

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか? いいえ

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど

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コーディネーターのカロル氏。とても気を遣ってくださり、頼もしい存在です。

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ヒンドゥー教徒はお酒を飲まないので、あまり飲み屋はありません。
でも興味があったのでカロル氏にお願いしたところ、インドビールが飲める場所に連れて行って頂けました。

人の温かさに触れたコルカタ滞在でした。コルカタやマカイバリのホストファミリーはもちろん、シャンティダンのGirls・Womenやマーシー、バスで隣に座ったおばちゃん、コンビニ(?)のお兄ちゃん、通りすがりのおじさんにまで、多くのインド人に親切にしていただき、助けていただきました。困ったときも、困ってないときも(笑)、初対面なのにお互いに気兼ねなく声を掛け合って、毎日を笑顔で楽しんでいるインド人の様子を見て、私自身も考えることが多くありました。コルカタを訪問できて、素敵なインド人に出会えて、本当に良かったです。

お名前: F.Y
性別: 女性      ご年齢:   20代