海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

セブ地域開発プログラム アンケートより

参加期間:2018年3月8日~3月14日 1週間

参加動機:人生経験のひとつとして海外ボランティアは一度はやってみたかったこと。特に,CECのセブボランティアは,もともと自分にとって関心のあった,貧困,豊かさ,教育を考え直すきっかけとして良い機会になりそうだと考えました。また,ただ観光するだけでなく,現地の人々を始め,様々な出会いとともにある旅が好きだということも,参加理由のひとつです。

ボランティア活動に関して:
それぞれの具体的な活動内容とスケジュールを教えてください。時間はおよそで結構です。

活動先施設 墓地スラム           
・ペアになった現地の子どもの家にお邪魔し,その子の家族を含めコミュニケーションをとる。
・音楽をかけてみんなで歌ったり踊ったりする。
・フィーディング活動を行う。
・フリータイムとして子どもたちと自由に交流する。

活動先施設 山村集落             
・現地の大人の方を中心に,音楽をかけてみんなで歌ったり踊ったりする。
・CECのメンバーで企画したゲームや出し物を催す。
・フィーディング活動を行う。
・フリータイムとして子どもたちと自由に交流する。各自持ってきたおもちゃなどの寄付。

活動先施設 マザーテレサフィーディングセンター     
・フリータイムとして子どもたちと自由に交流する。
・昼食の配布。昼食をとる子どもたちの付き添い。

活動中に感じたこと、難しかったこと、楽しかったこと、困ったこと等、何でもお聞かせ下さい。
子どもたちと直接かかわることが出来る時間というのは本当に楽しくて充実しています。1分でも1秒でもその時間を多く過ごせるように,フリータイムをはじめ,子どもたちに対しては積極的に関わっていくようにしていました。

特に子供たちと遊ぶため、又は何かを教えるために、事前に用意されたこと・教材等ありましたら、参考までに教えてください。
バルーンアートの簡単な動物の作り方は練習して覚えていきました。また,いつでもお絵かきやアルファベットの練習が出来るように,ノートと筆記用具は持ち歩いていました。日本から持ってきた寄付用のお菓子(個包装)は,そのお菓子の数で足りる人数の子どもがいる活動先ですぐに渡せるようにいつも持ち歩いていました。お菓子を渡しても良いかは,スタッフや活動先のシスターに確認する必要があります。

生活面に関するご質問: 宿泊先 CEC専用宿舎

宿泊施設はいかがでしたか。
・清潔面:上履きの徹底や,ごみの処理分別,ベッドメイキングや皿洗いなど,安心して生活しやすい環境づくりの徹底がなされていました。
・ロビー:冷水器と冷蔵庫には皆さん大変お世話になっていました。とても便利で助かります。テレビのチャンネルの種類も豊富です(NHKも映ります!)。寝室が消灯しても,ロビーで落ち着いて日記を書くことも出来たので,毎晩長時間活用していました。メンバーとの交流の場でもありました。
・寝室:物干しラックや棚は備えられていて,自由に使えます。生活するには十分の環境です。安心して過ごせました。虫もいません。
・トイレ,シャワー:トイレとシャワーは同じひとつの部屋の中にあります。1階と2階の計ふたつありますが,当時は1回のシャワーのお湯が出なかったので,2階のシャワーを,当時の宿舎メンバー9人で順番を決めてひとりずつ回して入っていました。自分のシャワー時間を待つことも,慣れると全く苦ではありませんでした。
・立地:警備員さんも居る,整った高級住宅地のなかにあるので安心です。少し歩けば,スーパー,パン屋さん,ランドリーがあり便利です。

宿泊施設からボランティア先までの移動手段(タクシーの所要時間・料金)を教えてください。
・アヤラモール(1番多かった集合場所):
 タクシーで約20~30分。値段は150ぺソ前後。だいたい3~4人で割り勘します。
・グランドモール タランバン(次いで多かった集合場所):
 宿舎から徒歩約10分。

食事はどのようにしましたか、料金は?
・朝食:基本宿舎のロビーで食べました。前日に買っておいたパンやカップ麺の他,足りないときは日本から持ってきていたカロリーメイトなどで満たしました。
・昼食:モールのフードコートで済ましました。
・夕食:外出先のレストランで食べることもあれば,買って帰ったものを宿舎で食べることもありました。
料金は,外食すれば一食200~300ペソ程度(約500円前後),スーパーなどで買って帰ったときはもう少し安く済みます。また私は,バナナとマンゴーを買い置きして,毎日宿舎で食べていました。

滞在した地域でお勧めの場所は?(お店・レストラン・ショッピングモールなど)
 ボランティアの集合場所としてよく使われたアヤラモールは,ショッピング・食事ともによく利用しました。また,このアヤラモールから少し歩いたところには,「ブルーエレファント」というレストランや,「インペリアルスパ」というマッサージ屋さんなど,観光客向けの人気のスポットもあります。

コーディネーターのサポートに関して:非常に良かった

感想:
 デクスターとドゥエインのおふたりは,私たち参加者が充実したボランティア活動を行えるように,環境の変動が多く厳しい状況の中,日々の予定の調整に尽くしてくださいました。そのおかげで,一週間という短い滞在期間の中でも,様々な場所へ行き,様々な貴重な経験をたくさんさせて頂くいことが出来ました。また,参加者ひとりひとりのことを気にかけて,優しく見守ってくださいます。たわいのない会話もよくしました。楽しかったです。おふたりには感謝の気持ちでいっぱいです。

今後このプログラムに参加する人たちの為に:
ボランティア先での心得、子供たちとのお勧めの遊び (注意すべき点、アイデアなど)

 ボランティア先では,フリータイムとして子どもたちと自由に関わることが出来る時間がありますが,そこでは決して,子どもたちと「遊ぶ」ことひとつになってもらいたくないと思っています。明るくて元気に楽しんでいる子どもたちが多いですが,生活環境のため十分な教育の機会を与えられていない子どもたちが多いということも事実です。子どもたちが必要としていることは,物質的な豊かさや,楽しいことだけではないということを意識してもらえたら良いかと思います。具体的には,道徳やアルファベット,食育など自分たちにも出来る簡単で些細なことはたくさんあります。もちろん,遊びを通して出来ることもあると思います。
 また,子どもたちとの距離を一気に近づけるツールのひとつとして,私は現地語のセブワノ語で挨拶や簡単な自己紹介をしていました。1~10の数字を覚えるときなど,日本人が頑張ってセブワノ語を覚えようとしている姿は現地の子どもたちにとっては面白いようで,実際にウケが良かったです。英語が分からない小さい子どもにも分かってもらえますので,是非試してみてください。

持参したほうが良いもの
鉛筆の寄付をする機会があったときは,同時にノートブックなど,書くものを持っていくと良いと思います。その場ですぐお絵かきが出来ますし,アルファベットの勉強にも活用できます。風船の寄付をする時は,ペンがあると,風船に絵を描いて楽しむことが出来るのでおススメです。

服装、衛生面、食べ物、飲み物などで気をつけたほうがよいと思ったこと
 食べ物に関して。自分の周りには何人か食中毒になってしまった友達がいました。ひどい人では1日入院をしたほどです。はっきりとした原因は分からなかったのですが,ひとつ後悔していることは,友達が腹痛を訴えている時,自分を含め周りの誰一人常備薬を携帯していなかったということです。日本からは持ってきてはいるものの,結局宿舎に置いて来ていたのです。万が一に備えての常備薬ですので,いつでも使えるように持ち歩いておきましょう。
 また長期間のバス移動時などに調子が悪くなったときは,遠慮なくコーディネーターや運転手に申し出るべきです。親切に対応してくださり,最寄りのお手洗いに停めてくださります。

最後に、今回海外でのボランティアプログラムに参加しての感想をお願いいたします。
 一番に思うことは,本当に行ってよかったということ。むしろ,なんで今まで行かなかったんだろうとすら感じます。ボランティア活動を通して学べること考えることはもちろんたくさんありますが,魅力はそれだけではありません。たくさんの良い出会いに恵まれたということも醍醐味のひとつではないかと考えます。コーディネーター,そして同じ日本から来たボランティアのメンバーとは,一週間という短い時間のなかで出来たとは思えないほどの深いつながりを持つことができました。出身,性別,年齢は様々ですが,皆さん楽しくて個性豊かで,多くの刺激を受けました。また日本でも集まりたいほどの,出会えて良かったと思える人たちです。
また,活動先の子どもたちの様子について,印象に残ったことは,実年齢よりも3歳ほど小さく見えるということです。十分な栄養が足りず,身体の発達に影響を与えていることが目に見えて分かります。それでも,彼らはとても純粋に,目をキラキラさせて,笑って今日を生きています。その事実を目の当たりにすると,涙がでそうになるほど込み上げてくるものはたくさんありました。しかし,その経験こそが,今ある自分に出来ることを考えさせてくれるし,何より生きるパワーになっています。これは,実体験あってこその思いだと思います。
たった一週間の活動でしたが,大変貴重な経験をさせて頂きました。またセブに帰りたいと思うし,こうしてボランティア活動を通して海外と関わっていく経験は是非今後もやっていきたいと思います!

墓地スラムでのフィーディング活動の様子

山村集落でのフリータイム。寄付した鉛筆と紙と風船でお絵かきをする様子。

ごみ山でパンの配給。

20歳代 女性 友だちと参加