海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

セブ・ボランティア S・Yさん

【参加期間】2017年 3月2日~3月15日 2週間  

【参加動機】海外ボランティアに参加してみたいと思っていたため。また、テレビなどで見るのではなく自分の目でセブの子供たちがどのような暮らしをしているかを見たかったため。

【ボランティア活動について】
活動先施設:チャペル            
ここでは最初にひとりずつ簡単な自己紹介をしました。その後、みんなで妖怪ウォッチのダンスやエビカニクスなどを踊りました。子供たちは本当にダンスが好きなようで、とても楽しそうに踊っていました。
ボランティア1人に対して子供二人ずつのグループになって、日本語を教えました。子供たちは、貧しいなどの理由のため、学校でいじめを受けることがあるみたいです。日本語を教えることで、ほかの人たちとは違う知識を身につけてそれを自信につなげ、意欲をあげることを目標としているそうです。
私はチャペルに4回行ったのですが、1回目は自己紹介、2回目は1~10の数字、3回目は10~100の数字、4回目は顔のパーツについて教えました。2回目からは、日本語を教えるだけでなく、向こうの言語(ビサヤ語)も教わりました。何分間かの間に覚え、最後グループごとにみんなの前で発表します。子供たちは、成功すると大きいお菓子がもらえ、失敗すると小さなお菓子になってしまうので、教える時も、教わるときも真剣にやりました。私がなかなか覚えられない時もすごく優しく丁寧に教えてくれました。しかし、子供たちもしっかりビサヤ語を覚えていないのか「私がこの数字何だっけ?」と聞くと「あれ?」となって友達に聞きに行っていました。
勉強タイムが終わると自由時間です。子供たちと話したり、写真をとったりして遊びました。子供たちは写真が大好きです。「snow」という顔を変換するアプリのことも知っているみたいで「snow」で撮ってと言われました。
帰るときはたくさんの子供たちがお見送りしてくれました。

活動先施設:マザーテレサ孤児院                
 
マザーテレサは2か所ありました。朝活動(8:00~11:30)するところでは子供たちが勉強するのを手伝いました。子供たちはアルファベットを書く練習をしていました。途中で飽きてやらない子や、勉強が嫌なのか泣いている子もいました。それぞれ課題が終わると、外に遊びに行くことができます。遊んだあとはご飯の時間で、私たちは配膳をしました。そのあとは食器を洗い、床掃除などをしました。掃除をしている間に子供たちはみんな帰ります。
もう1か所の孤児院(14:00~16:30)は赤ちゃんなど小さい子が多かったです。パズルやボール遊びをしたり、絵をかいたりしました。赤ちゃんは少しでも離れるとすぐ泣いてしまうのでずっと抱っこしていました。ご飯の時間には配膳をし、ご飯を食べさせてあげました。そのあとはお風呂の時間で、着替えのサポートなどもしました。

活動先施設:墓地                 

墓地には2回訪問しました。活動時間は16時半~18時でした。
ここでは、日本でいうハンカチ落としのようなゲームをしたり、ダンスをして遊んだりしました。ハンカチ落としのようなゲームでは、みんな鬼になりたがりで、「私を当てて!」と手を挙げていたのが面白かったです。ボランティアのみんなも本気で走ってゲームを楽しんでいました。
ご飯を配膳するときに、大きい子供たちが進んで手伝ってくれました。また、兄弟ではなくても小さい子の面倒をみて、ご飯を食べさせたりもしていました。

活動先施設:ごみ山                

写真で見るのとは違って、衝撃が大きかったです。ハエなどの虫も多く、子供たちの目やにもひどかったです。
ここでは子供たちにパンを配って、現地の方のお話を聞きました。環境が悪い中でも子供たちはやっぱり元気で、タイヤを転がして遊ぶ子を何人か見ました。

【活動中に感じたこと】
子供たちは写真を撮るのが大好きなので、携帯にすぐ反応します。なので、チャペルでの勉強タイムの時など、気が散ってしまうのでしまっておいた方がいいと感じました。
子供たちは抱っこやおんぶをしてもらいたくて、ボランティアの人の取り合いになり、けんかになってしまったりもしました。順番にやっていてもなかなか守ってくれなくて難しかったです。
私はチャペルでの言語の教えあいがすごく楽しかったです。
特に子供たちと遊ぶため、又は何かを教えるために、事前に用意されたこと・教材等ありましたら、参考までに教えてください。
妖怪体操などのダンスを軽く覚えていきました。また、風船やシャボン玉を持っていきました。

【生活面に関するご質問】 滞在先:アイシーラホテル 

宿泊施設はいかがでしたか:
日本と比べてしまうと不便ですが、寝る分には問題はありませんでした。ホテルの従業員の人や警備員も優しく対応してくれました。また、ホテルの隣にコンビニがあったので便利でした。

宿泊施設からボランティア先までの移動手段(タクシーの所要時間・料金)を教えてください:
ボランティア先に行くときは、アヤラというショッピングモールでの待ち合わせが多かったです。
ホテルからアヤラ      約20~40分  約120~150ペソ
アヤラからボランティア先  約10分 約100ペソ

私は2週間滞在したのですが平日、特に雨の日は大渋滞だったので集合時間の1時間前にホテルを出て、少し早めにつくように行動していました。

食事はどのようにしましたか、料金は?:
毎日朝食はホテルで食べました。昼食は午後の待ち合わせ場所のショッピングモールで食べていました。フードコードを利用していたので、100ペソくらいですみました。夜は活動終わりにみんなで食べに行ったり、ホテルで日本から持ってきたものや現地で買ったものを食べたりしました。

滞在した地域でお勧めの場所は?:
 Jモールというショッピングモールで、タイ式のマッサージを1時間やってもらいました。200ペソで1時間もやってもらえ、大満足でした。
 ショッピングモールの中に入っているチェーン店の「Thirsty」というお店のシェイクがとてもおいしかったです。

【コーディネーターのサポートに関して】(○で囲んでください): 
非常に良かった

感想:すごくフレンドリーで面白かったです。ジョークが面白くいつも大爆笑していました。困ったときは、理解できるまで丁寧に教えてくれました。また、おすすめの場所なども教えてくれました。

【今後このプログラムに参加する人たちの為に】
子供たちと遊ぶばかりでなく、ご飯の準備なども進んでやるべきだと感じました。また、孤児院など、写真を撮ってはいけない場所では携帯を出さないように気を付けました。
子供たちからアルプス一万尺をやろうといわれることが多かったです。とても上手でした。また、保育の先生を目指している子たちが教えていた「チョキチョキダンス」が大評判でした。
団体行動なので、勝手な行動はせず、何かあったら連絡をすることが大切だと思いました。

【持参したほうが良いもの】
ウェットティッシュやポケットティッシュ、汗拭きタオルは必需品です。紙がないトイレも多いのでティッシュはたくさん使いました。(現地のスーパーにティッシュ売っています。)
クロックスなどのサンダル。持って行ってよかったと思いました。サンダルよりもクロックスの方がおすすめです。
ハンガー、洗濯ばさみ、洗剤、薬、1日1食分の食品
 硬水が合わなくて手が荒れた子いたのでハンドクリームがあるといいかもしれません。

【服装、衛生面、食べ物、飲み物等、気をつけたほうがよいと思ったこと】

服は白いものや汚れて困るものは避けた方がいいです。また、子供たちが引っ張るので、服がすごく伸びてしまいました。
飲み物は全部購入したものを飲み、お店では全部氷はなしにしてもらいました。溶ける前に飲むという考えはやめて、抜いてもらうことをおすすめします。
アリがすぐわくので、食べ物や食べたごみはジップロックに入れていました。

【最後に、今回海外でのボランティアプログラムに参加しての感想をお願いいたします。】

一生忘れることのできない2週間になりました。貧困地域に訪れるTV番組などで、厳しい環境にもかかわらず子供たちはとても笑顔だった、という感想を聞いたことがあったのですが、本当にそう思いました。子供たちはとても仲が良く、兄弟でなくても助け合っていました。私は参加する前、少しでも子供たちに元気を与え笑顔になってくれたらいいな、と思っていましたが逆に私の方が元気をもらいました。

最後の活動の日、活動先から大通りにでるところまですこし距離があったのですが、何人かの子供たちが見送りに来てくれました。「次はいつ来るの?」「明日学校に遊びに来てくれる?」と言われ、涙を我慢しながら「明日帰らなければいけないの」と伝えたら、「さみしい」「あなたは私のお母さん」「明日も来てよ」などと言われ涙が止まりませんでした。またこの場所でボランティアに参加し、いろんな人に出会い、今回であった子供たちの成長も見たいと思いました。初めてのボランティア参加でわからないことが多く、細かい質問に対して丁寧に教えてくださり、ありがとうございました。現地の子供たちだけでなく、ドゥエイン、デクスターなどコーディネーターの方々、そして一緒に活動したボランティアのメンバーに出会えて本当に良かったです。本当にありがとうございました。