 |
中山恵美さん
LONDONで2週間、チチェスターで3ヶ月英語研修の後、現在のボランティア先「Finsbury & Clerkenwell Volunteers」に派遣される。派遣されてからすでに3ヶ月、充実した毎日を送っている。 |
|
「ランチクラブの仲間達」
恵美さんが派遣されたFinsbury & Clerkenwell Volunteersはいわば市営のコミュニティーセンターのようなもの。毎週月曜、木曜日は「ランチクラブ」という敬老の方の集まるクラブの手伝い、その他の平日は個人宅の訪問をしている。 |
|
個人宅の訪問は毎日2,3人ずつ敬老の方を自宅訪問し、その方がその日にしたい事の手伝いをする。例えばその方が買い物に行きたいとなれば、買い物に付き合い、話し相手になって欲しいとなれば、話し相手になる。たいていは身体的な世話はケアラーがするので、ボランティアワーカーとしての仕事は、ご敬老の多いこの地域で敬老の方を孤独にしないという主旨に基づいている。したがって、恵美さんの仕事はほとんどが話し相手になるという事だ。 |
月曜日、ランチクラブでの恵美さんの一日
このランチクラブとは、地域のコミュニティーセンターで敬老の方が集い、おしゃべりしたり、食事を共にとり、いわゆる敬老クラブのようなもの。この日のスタッフはスーパーバイザーのマンディーさん、地域ボランティアのアナさん、ロザンさん、ジョンさん、ロバートさん、そして恵美さんの6人。毎回欠かさずお手伝いをしているのはマンディ−さんと恵美さん。他のスタッフは交代で手伝っている。 |
 |
午前中から会場の準備。
テーブルのセット、食事の準備。この日のメニューは、トマトスープ、魚のフライ、マッシュポテト、スイートコーン、グリーンピース、デザートにアップルパイカスタードクリーム添え、またはアイスクリーム、ゼリー。このメニューは、典型的なイングリッシュメニューだが、治療の具合で、またはベジタリアン等で食べられない方の為に、別メニューも準備され、細かい配慮がある。 |
 |
|
12時過ぎ頃より敬老の方が集まってくる。ほとんどが、ご近所に住む敬老の方たち。自分でこられる人、家族につれられやってくる人、又ボランティアの送迎車でやってくる人それぞれだ。調子が悪く参加できない方にはランチを自宅まで届ける。集まってきた敬老の方々は自由に話を楽しむ。この週に2回の出会いが、家に引きこもりがちな敬老の方々の良い交流の場となっている。恵美さんはにっこりと笑いかけて、HELLOと言葉をかけに行く。敬老のかたがたも恵美さんがここにいる事をよく知っているので、会うとうれしそうだ。お茶のサービスをしながら、食事までの一時を過ごす。 |
|
全員が集まっていよいよ食事。一番忙しい時。食事のサービスに忙しい恵美さん。1人ずつの希望を聞く事も忘れない。その最中も笑顔は絶やさない。敬老のかたがたが食事を始めると、スタッフもほんの短時間に食事をとる。ホっとしているのも束の間で、食事を下げデザートの準備、その傍らで洗い物。きびきびと仕事をこなす。
 |
 |
食事が済み、団欒の一時はビンゴ。敬老の方はこれが楽しみのようだ。自分で数字を追っていける人は自分で、出来ない人はスタッフが代わりにチェックする。もちろん恵美さんもそのお手伝いに加わる。そのときも近くに座る敬老との会話も絶やさない。 |
|
敬老の方々皆さんが声をそろえて「恵美はlovely」「Nice girl」「毎回、恵美と会うのが楽しみだと」と誉める。そしてこの言葉に恵美さんがいかに毎日敬老の方々と共有する時間を大切にし、楽しんでこのプロジェクトに励んでいるか理解できる。今ではスタッフと、または敬老の方々と英語でジョークを言える程に。もちろん最初はたった1人での訪問は辛い。しかも英語でコミュニケーションをとるのはかなり苦労。恵美さんも周りのスタッフや友達の励まされながら、ようやく英語だけでなく、気持ちを通じてのコミュニケーションが取れるようになってきた。そして、クライアントとお互いの信頼感が築けるようになって来た。 |
 |
 |
恵美さんいわく「慣れないうちは自分の能力で人々をカバーできるのかと、へこたれそうになりました。ただ、暖かい人たちに恵まれ、時間をかけながらお互いが理解し会えるようになりました。何より人と触れ合うこの仕事が大好きです。CSVがそれぞれの適性に応じた派遣先を紹介してくれた事を、とても感謝しています。もちろん今でも辛い事はありますが、そんな時は鼻歌1つ歌って前向きにいろんな事を吸収できたならと思います。ボランティアだけでなく、そこで出会う人々から学ぶ事は沢山です。また同じボランティアとして働いているスタッフ、または同期の仲間とお互いに励ましあえる事が大きな支えです」 |
|