海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

セブ・ボランティア参加者レポート

セブ地域開発活動 2019年1月

参加しようと思ったきっかけは?
もともと国際協力に興味を持っており、一度自分の目で見てみたいと思ったのと、介護士として働いているうちに子供たちに関われる活動にも参加してみたいと思ったため。

活動内容と、その活動時間等
孤児院
私は1番多く参加した活動先です。(2日に1回くらい午前or午後)赤ちゃんから7才くらいまでの子供たちが20人くらい生活していました。主にすることは子供たちと一緒に遊ぶこと、見守ることです。子供たちはとても元気で特に抱っこやおんぶ、たかいたかいなどをするととても喜んでくれました。本当は抱っこは赤ちゃんだけOkみたいです(笑)食事介助や後片付けもあります。女性は入浴介助もできるみたいです。帰り際にはいつもハグを求めてきてくれて本当に可愛かったです。シスターや世界中からのボランティアによって愛情をもって育てられています。

山村集落訪問
私は2周間のうちに3つの集落に訪れました。
村を案内してもらったあとは家庭訪問しお話しする機会を設けていただきました。初めての時は日本人の私1人に対し村の家族が10人くらいとで少し緊張しましたが、場を和ませようと冗談を言って笑わせてくれたり気違いが優しかったです。あらかじめ質問したいことなどを考えておくと話がより弾むと思います。よそから来た私たちをとても暖かく受け入れてくれたことに感謝しています。その後は子供たちと一緒にフィリピン式の遊びをしたり、筆記用具や甘いお菓子を配ったりしました。ボランティアハウスで皆でサンドイッチを作って配りに行くこともありました。活動内容は毎回ちがいました。

マザーテレサフィーディング
周辺に住む貧しい地域の子供たちに英語の読み書きの授業をした後に、昼食を提供する活動でした。私は英語が得意ではありませんでしたので子供の隣に座りながら一緒に授業を受けていました(笑)その他にはご飯の盛り付けや洗い物などの後片付けをしました。外の遊び場で子供たちと一緒に遊ぶこともありました。

フィーディングセンター
路上で生活をしている子供たちからお年寄りまでに食事と日中の過ごす場所を提供する施設でした。施設のスタッフの方に指示をもらいながら一緒に料理しました。料理していると外から施設を利用しているおばあちゃんがやって来て「ありがとう」と優しい目で言ってくれたことがとても嬉しかったです。空いた時間を見つけてお年寄りの方々とお話しました。私の英語ではなかなか通じませんでしたが現地の言葉でありがとうと伝えるととても喜んでくれました。

墓地集落
お墓で生活している集落にお邪魔しました。子供たちと一緒に歌やダンスをしたり配色活動をしました。やんちゃな子もいて一緒に遊んでいて楽しかったです。土曜日はcecボランティア以外の日本の方も参加できるみたいで、たくさんの人が参加されていました。とても活気のある地区だと感じました。

チャペルアクティビティ
貧困地域にある小さなチャペルで20人くらいの子供たちと、私たちボランティアの考えてきたラジオ体操やゲームをしました。子供たちが現地で人気の踊りやビサヤ語を教えてくれる時間もありました。ゲームは椅子取りゲームや爆弾ゲームが盛り上がりました。けん玉にも皆興味津々でした。活動時間は1時間半ほどです。

ゴミ山
ごみ山の脇にある集落を訪問しました。衛生環境は見てきた中でも一番良くないと思いましたが、それでも笑顔でたくましく生きる子供たちに元気をもらいました。話を聞いたお父さんが、大きな夢だけど子供たちを大学まで行かせるのが夢なんだと言っていたのが印象に残っています。その後パンと衣類を子供たちに配りました。自分の用意した赤ちゃん服を「弟がいるの」と言っていた女の子に渡したところとても喜んでくれて私も嬉しかったです。

■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
大人たちと英語でコミュニケーションをとるのには努力を必要としましたが、子供たちとの関わりでは言葉が通じなくても問題なくコミュニケーションがとることができました。言葉は通じなくても感情と言うか気持ちは通じるというのは日本だけでなく海外でも同じなんだなと分かったのが自分の中での発見です。
2回訪れた集落で仲良くなった子たちと別れの際にI miss you.とハグして別れを惜しんで
くれたことが嬉しかったです。
現地で話されているビサヤ語で簡単なあいさつやありがとうを言えるととても喜んでくれます。

■今回の参加で感じた現地(人々等)の良い点
とても明るく陽気でフレンドリーです。町の人たちも目が合えば笑顔で挨拶してくれたり、ジプニーに乗っていたときには近くに座っている人が、降りる場所を教えてくれることも多く親切です。特に子供たちは無邪気で人懐っこく笑顔が素敵でとても可愛らしいです。現地の人たちから元気をもらって帰ってきました。

■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
子供たちと遊ぶ道具を100円ショップで購入して行ったのですが(シャボン玉、ゴム風船、ボール、日本のおもちゃなど)、どの活動先でも役に立ちました。どんなものでも子供たちは興味を持ってくれ喜んでくれます。現地で必要な日常生活用品は物価が安いので近くのスーパーで揃えることができます。Tシャツも何枚か買い足しましたが、日本円で1枚250円程ととても安かったです。

■その他、お気づきの点
今回セブで過ごした2週間は私にとって非常に素晴らしい経験となりました。私たちが普段どれだけ恵まれた生活をしているのか、日本に生まれてきただけでどれだけの恩恵を受けているか、改めて気づくことができました。貧困の中でも笑顔や思いやりの心を忘れず、家族や村の人たち同士支え合い生活しているフィリピンの人々を見て、ここには物質的には恵まれてなくても精神的な豊かさがあると感じたのと同時に、フィリピンの人たち特に子供たちのために何か私に出来ることはないかと考えるきっかけになりました。
関わらせていただいた子供たちの将来がとても楽しみです。また参加したいと思います。フィリピンの人たちの幸せを願っております。ありがとうございました。

20代 男性