海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

ベトナム・ボランティア参加者レポート

ホーチミン日本語&障がい孤児 7月

ベトナム、ホーチミン日本語&障がい孤児プログラムの参加レポート。

■参加された国名
ベトナム

■参加期間
2019/07/22~2019/07/29

■参加の動機
日本語教師の420時間養成講座を修了し、海外の日本語教育の現場を肌で感じたかったからです。また養成講座でベトナム人の訪日人数が急増していることを知りました。そんな彼らの故郷を知りたいと思ったのがこの国を選んだ一番の理由です。

■ボランティア活動について
私はホーチミンに7日間滞在しました。午前中は孤児院、午後は日本語教室を訪問、土日は観光というスタイルでした。おそらく今までの参加者も同じような流れだと思います。
孤児院へは午前9時半ころに行き11時頃まで活動しました。もう少し早い時間から活動しても良いようです。午後は14時から活動できるそうですが、私は午前中のみ活動して、午後は市内観光をしてから16時に日本語教室へ伺いました。
孤児院では特に指示がないため自ら積極的に動くことが必要です。英語を話せる職員も少ないため、既に活動している外国人のボランティアに様子を聞くと良いでしょう。私は幼児クラスの子と遊んだ後、障碍児クラスで食事介助をしました。
おもちゃを用意するのも良いですが、子供が多いため1個だけだと取り合いになります。幼児クラスだと20人以上はいましたので、多めの数を持って行った方が良いです。でも高価なものじゃなくて大丈夫です。ある日は折り紙で作った簡単なおもちゃをみんなが持っていて、とても楽しそうに遊んでいました。
障碍児クラスは食事介助と一緒に遊ぶ活動がメインでしたが、2週間以上通っているボランティアさんはおむつ替えや掃除など任されている仕事が多かったです。
私はボランティア自体も、障碍者への食事介助も初めて。初日はごはんがうまく上げられず2回吐き出されてしまい落ち込みました。でも一緒に遊んだりして笑ってくれた時は本当にうれしかったです。
日本語教室は個別指導です。一通り学習した項目の復習として、テキストの答え合わせをしたり一緒に読み上げたりしました。テキストは学習者によって異なりますが、みんなの日本語やN3の過去問等です。ひらがなの読み方を一緒に練習することもありました。皆さん熱心に勉強されています。

■その他の感想
ベトナムのみなさんは本当に優しいです。英語が使えない方が多かったですが、その分ジェスチャーや物を使って必死に伝えようとしてくれました。食堂やカフェではスマホの翻訳アプリや画像を見せてくださったので、欲しいものが注文できました。カフェでベトナムコーヒーの飲み方を教えてくれたおばあちゃんは私のコーヒー代をおごってくれました。ホテル前の道路でスマホ片手にタクシーを待っていたら、ホテルの方がわざわざ来て「スマホを持っていたらバイクに盗られるから鞄に閉まった方がいい」と私に注意してくださいました。日本だったら私はここまで親切にできるかなと反省しました。。
環境ですが、とにかく車とバイクの交通量がものすごいです。気管支が弱い私は終始咳・タン・鼻水が止まりませんでした。BOXティッシュ、マスクは必須です。現地の方も同じなのでしょう、バイクに乗っている人の多くがマスクをしています。
交通手段として「Grab」という配車サービスアプリの利用を強くお勧めします。Grabでタクシーを呼ぶとぼったくりが1回もなく安心して利用できました。インターネットで調べるとGrabの使い方の記事も多く載っていますのでぜひ見ておいた方がいいです。

■滞在先やその周辺について
ホテルの皆さんは優しく部屋も清潔でした。虫が大の苦手な私でしたが、アリが少しいるだけで他の虫は全く見られず快適でした(隣の部屋にはヤモリがいたそうです)。ちなみにベトナム滞在期間を通しても2回しか蚊にさされませんでした。
トイレとシャワーは同じ空間内にあり、仕切りがありません(!!)。これは私にとって衝撃でした。シャワーを使うともちろん便器回りもびしょびしょになるのですが、不思議なことに数時間立つと床が完全に乾くのです!日本では考えられません。シャワーの水圧はおもちゃのじょうろ並みです。髪をまんべんなく濡らすのに時間がかかりました。しっかりメイクされる方はふき取りタイプの化粧落としをお持ちになった方がいいでしょう。
バスタオルは2枚、毎日取り換えてくださいます。トイレットペーパーもあります。冷蔵庫に飲み物が入っていますが有料です。
ご飯屋さんやカフェや近隣にたくさんありますので困りません。ホテルのある通りにおいしいジュース屋さんがあります。タピオカ入りのフルーツジュースが100円!おいしくて数回通いました。

■現地の物価について
私はホーチミンでのプログラムの前に3日間程ハノイを観光しました。それを含めて35000円程使ったかと思います。うち10000円は日本の旅行会社の高いツアー代です。
両替は銀行またはgoldshopでできますが、ATMも待ちの至る所にあるので、少額ですし海外キャッシングでも良いかな?と個人的には思いました。
食事は200~500円、孤児院への片道料金は車タクシーで約450円、バイクタクシーだとその半額以下で行けます。バスだと30円ですが、バス停まではホテルから少し歩きますし交通量の多い通りを渡ったりしなければなりませんので利用しませんでした。
バイクタクシーですが、ここには書けない、現地じゃないと味わえない緊張感と恐怖感とスリルを味わえます。バイクに乗りなれている方でも非常に楽しめる(?)と思います。

■今後参加する人へのアドバイス、お気づきの点など
ボランティアする人とされる人の間に優劣はありません。しかしながら私は活動前まで、心のどこかでボランティアを「してあげる」感覚がありました。しかし、特に孤児院で障碍児と接した際、何もできない私が情けなくなりました。本当に彼・彼女らのためになっているのか、職員の皆様のお邪魔になっていないかとても気になるようになり、ボランティアを「させてもらっている」という気持ちが強くなりました。
ボランティアを通して、「してあげる」のではなく、相手の状況や気持ちを考え、敬意を持って行動することの大切さを強く感じました。

そのため私がアドバイスをすることはあまりありませんが、活動をされる際はどうぞ相手のためを思って接していただきたいと思います(あたりまえすぎてすみません)。