海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

中国海南島・ボランティア参加者レポート

【海南島】目的は何でもいい。迷っていたらぜひ行ってみてください

【参加期間】
2018年2月11日~2月19日 (H.K様)

【参加動機】
現在、中国内で働いており(留学経験は無く、中国語は基礎レベル)、語学研鑽を兼ねつつ、中国文化、とくに一般家庭の文化を知りたかったため。以前ネパールのプログラムに参加したことがある、CECならそれが出来る、と思い参加しました。

【印象に残ったこと・感動したこと・楽しかったこと】
たくさんあるので、羅列します。
      
①中国の春節の過ごし方を知ることができました。家族が一斉に帰省して、大晦日にお参りして飾り付けを新しくする、といった伝統的なものから、夜には欢联晚会を見るという現代の過ごし方のほか、最近都市部(琼海市も)では禁止されてしまった爆竹を、家や周り近所から絶え間なく聴こえる雰囲気を味わえたことが非常に印象的でした。もしかすると中国人でも、大都市出身者は経験したことがないかもしれません。

②お店とは違う家庭料理、日常生活で使われる中国語を知ることができました。料理は調味料や調理道具・調理方法を見せていただけましたし、言葉はたとえば野菜の名前や食べ終わった時(日本語で「ごちそうさま」をいう場面)で何というかも知ることができました。料理も言葉も今回マスターしたというより、今後もっと知りたいと興味をもつきっかけになりました。

③滞在先の周囲には田畑、魚のいる池、椰子などの林、川などの自然が溢れ、朝は鶏の鳴き声で目覚め、夜はカエルや虫の声、降るような星空を見られます。滞在中、その池で魚を釣って、夕飯に戴きました。自分がさっき釣った魚が目の前でさばかれる様子や、中国ではよく見られる鶏がまるごと茹で炊きされて皿に載る様子、そして皆さんが脳みそに至るまで(鶏や魚の)全てを食べられる様子を見ていて、自給自足とは何か、また自然から享受する恵みをすべて無駄にさせない命の循環について、考えることができました。

そしてもちろん中国語漬けの毎日ですし、王先生にご紹介いただいて滞在中は中国映画を3本ほど見て、中国文化について理解を深めることができました。                
                                                                   
【大変だったこと】
前述のとおり、私の場合、中国もCECの滞在型体験プログラムも馴染みがあったためか、苦労や予想外なことはまったくありませんでした。

【持ち物について】
通常の旅行とあまり変わりありませんが、過去のご参加者の報告書も読みつつ、衣類、サンダル、お茶バッグ、本・タブレット(自由時間用)、筆記具・電子辞書、薬、洗面具、お土産などを持って行きました。

石鹸、歯ブラシ、洗剤(洗濯機)、ドライヤーなどは滞在先でも用意してくださいます。タオルは、CEC資料には用意されていると書かれていましたが、私のときはありませんでした。ただお願いすれば借りられると思います。

総じて、滞在先周囲に買い物場所は無いですが、最低限必要な生活用品は滞在先で借りられます。一方で、自由時間もたくさんあるので、本やスマホ(滞在先はwifi完備。ただし2018年2月現在、中国ではfacebook、LINE、youtube、instagram、google検索等はVPNに接続しないと閲覧できません)を持っていったり、余暇の過ごし方を考えておくとより有意義に過ごせると思います。

【現地での服装について(2月)】
日中は半袖で十分ですが(最高気温27-8度程度)、朝夕や日によっては冷え込むため長袖や上着も重宝しました。王先生たちはダウンも着られていました。

【現地の物価】
滞在期間中、ボランティア活動が無かったためかもしれませんが、私は一度もお金を使いませんでした。   
                                                                      
【コミュニケーション手段(言葉の問題など)について】
個々の語学レベル次第ですが、王先生はじめ滞在先や村の方々も語学研修に来ていることは理解されているので、 分かりやすくゆっくり、時には筆談を交えて話してくださいます(私に関係のない内輪話は早口になったり、海南話を話されたりします)。とくに、重要なこと(出発時間など?)や不安があれば、辞書を見せたり、筆談を交えて確認すると良いと思います。                                                    
                                                                      
【ステイ先の情報・感想】
●家族
ステイ先には、普段は王先生(コーディネーター、語学指導ほか)、奥様の赵(zhao)先生、大学生の娘さんの聡聡の3名が暮らされています。王先生は少し日本語が話せますが、他のお二人は中国語のみです。
なお、赵先生は再婚された奥様で、聡聡と王先生は血の繋がりは無いようです(聡聡は王先生を爸でなく爷と呼んでいて、海南話は話せないそうです)。

●食事
毎日、赵先生がとても優しい味の美味しいお食事を作ってくださり、毎三食家族みんなで揃って頂きます。中国式で、おかずは何品か大皿で用意され、各自の箸で自分の碗へ取って頂きます。日本人に合わせて、取り箸や取り皿も用意してくださいます。

●部屋・設備
1階に台所、食堂、王先生たちのお部屋、2階に聡聡やCEC参加者が滞在する部屋、語学授業の部屋があります。滞在部屋には蚊帳付きベッド、トイレ、シャワー、戸棚(ハンガー有)、机、鏡台がありますが、お湯シャワーを浴びたい場合は2階に別途ある洗面所が使えます(そこに洗濯機もあり、洗剤なども自由に使うよう言われました)。

●村
小さな村なので、隣の家の中の様子も見えるし、村中みな知り合い、普段はずっとジャージ(笑)のアットホームな場所です。

【派遣(ボランティア)先について】
春節(旧正月)中につき、ボランティア活動はありませんでしたが、春節体験として、滞在中は親族一同が帰省してきて、毎日ご馳走(中国の家庭料理、調理をたくさん見られました)、年越しの祠参り・飾り付け、爆竹・花火(中国春節の慣習)、中国版紅白歌合戦の鑑賞、新年の挨拶まわりなど体験させていただきました。1日は海辺の町(博鳌ボーアオ、谭门タンメン)にも連れていっていただき、美味しい海鮮もいただきました。
その他、中国近代史の分かる映画をいくつか観たり、帰省されていた王先生の妹さん宅(隣)で、カラオケ(日本の歌も入っていますが、私はほとんど知りませんでした…)を歌ったりもしました。 

また、語学講座としては、毎日、中国語の日記を書き、王先生に添削していただきました。海南島から帰宅後も、活動最終日や滞在期間全体を振り返る感想も見てくださったり、王先生とwechat(中国版LINE)で連絡することで語学の勉強になっています。                                                     
                                                                       
【ボランティアのために事前に準備していったこと・持っていったもの など】
ボランティア活動は無かったため該当せず。                                           
                                                                      
【今後参加される方へのアドバイス】
迷っていたら是非行ってみてください!目的は何でも良いと思います。                         
語学の不安があったとしても、言葉が分からなくて死ぬことはありませんし、皆さん言葉が通じないこと前提であたたかく接してくださいます。

王先生のお家(滞在先)

家の目の前

家の周辺

春節のお供え(家の中)