海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

ネパール・ボランティア参加者レポート

日本語学校と現地の小学校での活動

ネパールボランティア&ホームステイプログラム
参加期間  2017年 11 月 13 日   ~ 2017年 11 月 24 日まで (  2 週間)

参加の動機
5年前に初めてCECのプログラムでネパールボランティアに行きましたが、すっかりその魅力にとりつかれてしまい、いつかまた・・・と思い早5年。その間地震もありましたし、行っても却って迷惑ではという思いもありました。ですが、電気等のインフラも落ち着いたということで、今ならお邪魔にならないなと考え、再び参加させていただきました。               

ホームステイ滞在に関して
① Chyawanさん宅
家族構成: お父さん お母さん 子供( 2 )人 その他( おじいちゃん・おばあちゃん )
ペット:無
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
ネパールで最も多いネワール族の典型的なおうちです。ダルバール広場にもほど近く、お店がたくさんありますが、落ち着いたエリアです。建物は縦に長い長屋のような感じの3F建てです。Chyawanさん宅は地震の被害はさほどなかったとのことですが、隣接する同様の住宅は、いまだつっかい棒で支えているおうちも見られました。台所は土間で、居室では靴を脱ぎます。家の裏に庭があり、トイレやシャワーは別棟で庭にあります。以前行った時はお湯は電気で、スイッチを押してから20分経たないと使えないとのことでしたが、今回はガスだったのですぐに使うことができました(最高温度は38-40℃くらいでした)。以前は計画停電が日常でしたが、今回は電気は安定していました。ですが、このエリアはお水が少ないそうで、洗面などに使ったお水をバケツに溜めておいて、トイレで流すのに使用していました(紙は流さず、専用のゴミ箱に捨てます)。時折お水の配給もあるようでした。以前は「シャワーはいつでも浴びたい時に」とおっしゃっていましたが、お水が貴重そうだったので、自分からは入りたいと言わなかったのですが、何日目かにChyawanさんの方から「お風呂に入りますか?」と声をかけてくださったので、ありがたく使わせていただきました。今回は国内別エリアや他のお宅へのステイもあったので、Chywanさん宅でのシャワーは一回のみでした。庭の柿の木はそのままで、他に植えてあったのは、ザボン、いちご、ニンニクなど。道で見かける朝顔やオシロイバナなど、植物は日本とほぼ同じでした。 カトマンズは盆地なので空気が悪く、3日で喉をやられると言いますが、以前よりは幾分マシでした(以前はまるで見えなかった山が少し見えました)。ですが、あちこちで工事をしているため、砂埃がひどく、やはりマスクは必須です。電気が安定しているせいか、観られるテレビも増えており、インドのドラマ(ヒンズー語)をご家族でよく観ていました。おうちのW—Fiも使わせてくださいましたが、娘さんたちが夜更かししないよう、家族が就寝する22時には切ってしまうルールでした。街中いたるところに野良犬がおり、昼間はほとんど寝ていておとなしいですが21時過ぎると遠吠えがすごい。これが収まると就寝、5時にはニワトリの鳴き声で目が覚めるという毎日でした。                                        
                                    
                                     
感想:
Chyawanさんは以前は英語のみの会話でしたが、日本語がペラペラになっており、コミュニケーションはスムーズでした。奥様のNiramさんのお料理とおばあちゃんのチヤ(インドでいうチャイ)は相変わらずおいしく、毎日夕食が待ち遠しかったです。日本でもネパール料理をよく食べているので、いろいろ質問したり好きな料理について話したところ、普段は作らない祭礼用のメニューを作ってくれたり、スーパーで売っている豆料理の素をプレゼントしてくれたりと、とてもやさしく接してくださいました。 おじいちゃん・おばあちゃんはほとんど英語ができませんが、ボランティアから帰るとチヤはいらないかと聞いてくれたり、やさしくしてくれました。二人の娘ちゃんは(大学生と高校生)すっかり大人になっており、学校は朝早いそうで、食事のときに時たま顔を合わせる程度でしたが、音楽番組を観たりドラマを観たりと楽しんでいるようでした。
     
② Nibeshさん(日本語学校校長先生)宅
家族構成: お父さん お母さん 子供( 2 )人
ペット: 有(ダルメシアン)
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
こちらはChyawanさん宅から3kmほどですが、全く雰囲気が違いました。高台にあり、観光客は全くこないそうです。徒歩圏内にお店がたくさんあり、新しいカフェやレストランも増えたそうです。建物はやはり縦に長い3階?4階?建てで、階段の両側に居室があり、そこでは靴を脱ぎます。屋上は洗濯物を干せるようになっています。泊めていただいた部屋に専用のトイレとシャワールームもついていて、快適でした。一点、シャワーを引っ掛けるフックがなかったので、頭を洗うのが大変でした^^; また、工場が近くにあるそうで、開け放されたトイレの窓から黒い粉塵が少し入ってくるようでした。リビングは靴を履いたままダイニングテーブルにつく形式で、カラフルなキッチンがモダンでした。二人の小学生のお子さんはとても人懐っこくて、夕食までの間いろいろ話しかけてきて、一緒に折り紙したりスマホのゲームで遊んだり(なんと家の中でなわとびまで)、夕食後は犬の散歩に誘ってくれたりと楽しく遊びました。 こちらのお宅もWi-Fiを使わせてくれるとのことでしたが、建物全部がネット不通になるアクシデントがあり、滞在中は使用せずでした。ペットのダルメシアンはバルコニーで飼っており、部屋に入ってくるようなことはありませんでした。 

感想:
ネパール料理のモモが好きだと常々話していたのですが、なんと奥様手作りのモモでモモパーティをしてくれました! ダルバートを作ってくださった日もあり、家庭によって本当に味付けが違うんだなあと比較できて楽しかったのです。こちらのお宅では水は問題ないようで、トイレも普通に流せました(紙はゴミ箱に入れます。) Nibeshさんはとても楽しい人で、日本で暮らした経験もあり、日本語ペラペラなので街中に一人で出かけるときの情報などいろいろ教えてもらいました。多くの留学生と接していることから、ネパールの現状や今の若者についてもいろいろと話していただき面白かったです。

ボランティア活動に関して
どちらで活動されましたか:   
Innovative Japan Language Institute
Manjushree School                                                    

活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
Innovative) 大学生が来る日本語学校。朝8時から10時過ぎくらい,7日間                                                                       
8時からの授業と9時からの授業に参加しました。8時からのクラスはまだカタカナを覚えているところで、私は書き順を教えたり、間違えやすい字(ン、ツ、ソなど)を教えたり。9時からのクラスは5ケ月勉強している生徒さんたちだったので、会話練習や応用文の出題などお手伝いしました。「テキストの会話文を読み合うだけでは、応用が利かない」ということがわかったので、会話練習ではお役に立てたかなと思いました。

Manjushree)こじんまりした小中一貫校。1日3コマずつ6日間、低学年、高学年(中2、中3?)の授業を担当しました。日本語を継続して学んではいないそうで、ボランティアで来た日本人が教えたあいさつや日本の歌などはいくつか知っているという状況。授業は普段から英語で行っているようです。低学年はやはり集中力がなく、ドラえもんやポケモンといったテーマに偏りがち。途中からは「遊びたい」と言われることも多かったので、じゃんけんやビンゴをする際、日本語での言い方を教えながらにしました。また、途中からは日本語・ローマ字の下にネパール語を書いてもらうようにしました。ある日は校庭でハンカチ落としをやりましたが、大ウケ!ホストファミリーに話したらその遊びは知っているとのことだったので、最近の子が知らないだけかも? 中学生のクラスでは、最近の日本の状況(住宅、ファッション、ホワイトデーなどの文化)などについていろいろ質問されましたが、ある生徒が挙手して「センセイ、この話はあと10分にして、私たちも遊びたい」と。聞いたらハンカチ落としをしたいとのことで、私より背の高い子たちが本気でハンカチ落としをやるのは壮観でした。やはり中学生に対しては、質問されたことについての回答や、紹介したら面白いかなというトピックを事前準備していく必要がありました。

ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
Innovative:Chyawanさん宅から徒歩10分くらい。Nibeshさん宅からは、一緒に車に乗せてきていただきました。     
Manjushree:Innovativeから徒歩15-20分くらい。 

英会話or ネパール語レッスンに関して
良かった
感想:
毎日一時間の英会話。その日あったことを話したり、翌日以降の予定について質問できたりして、自分の考えや行動をまとめやすかった。ネパール語も少しだけ教えていただいたが、もっとちゃんと教わればよかったかも。

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
使い捨てマスク、ポケットティッシュ、懐中電灯、スマホの英語辞書アプリ                                                                         
日常のコミュニケーションは英語ですが、お互いネイティブではないので、やはり辞書があると便利。空気が汚くてマスクをしていても鼻は真っ黒になるし、出先でのトイレ問題もあるので水に流せるポケットティッシュ、マスクは必須。スーパーなどのビニール袋も、トイレなどあちこちで使えるので便利。懐中電灯は、暗くなってから離れのトイレに行く時や、寝る前の電気スタンド代わりに。トイレットペーパーはもちろん。 シャワーを浴びる時や、家の中用にサンダルは必須。ぺたんこで乾きやすいものがよい。 

その他、便利だと思うものは:
今回準備できなかったけど、リンスインシャンプー。お水は貴重なので、アクションが少ない方がいいです。コンタクトは1DAYを持参しましたが、ほこりっぽいので正解かも。今回、ウェットティッシュを持っていかなかったが、持っていってたら何から何まで拭いて、途中で足りなくなったかもしれないなと思った。マスクを忘れた日に、首に巻くショールは鼻と口を隠せるので役立った(同じようなことをしていた現地の人もいました)。 仕事の関係で Wi-Fiを持参したが、ボランティアの現場で動画など見せられたのでよかった。持っていかなかったが、折り紙があるといいかも。また、たまたま持っていたポチ袋に桃太郎のストーリーが書いてあったのだが、子供達はおぼろに桃太郎の話を知っていたので、絵を見せながら話せた。これもたまたま持っていた、ポケモン柄の風呂敷。風呂敷の説明と、ポケモンの説明ができて一石二鳥。コミュニケーションを取る相手が子供なら、折り紙や日本のキャラが入っているグッズはよいかも。 ちょっとしたネパール語を調べておくと、お礼や満腹といったコミュニケーションが取れるので便利。                                                                       
SIMフリースマホ。今回、お世話になるお宅や学校がWi-Fi完備で、自分もWi-Fiレンタルしていきましたが、それでも結構電波不安定でした( 2Gだったり3Gだったり、圏外になったり)。失念していたのですが、トリブバン空港でSIMがもらえるようですし、買っても100円くらい。それと街中いたるところにあるNcellでプリペイドを購入すれば、もっと安定して高速の回線が安く使えたと思います(以前はSIM
借りた&プリペイドで一週間300-500円くらい)。 

カトマンズに関して
カトマンズの印象やお勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
パタンのダルバール広場周辺は、1000円の入場料を取られるけど美術館が見られるし、中は落ち着いているしGood。レストランもあり、ゆっくり過ごしたい人にはいいかも。おみやげが買えるようなお店もいろいろあり、楽しい。

反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
お勧めできない・・・とまでは言いませんが、カトマンズやそこから少し歩くタメルなどに行く時は、時間の余裕を見ていくこと。バスやバン(簡易バス)の表示はとてもわかりにくく(ほとんどネパール語オンリー)、夕方は仕事から帰る人たちでごった返していてなかなか乗れません。次の予定がギリギリだと間に合わない可能性があります。

カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:ポカラ2泊3日

交通手段、かかった時間、費用は:
往復飛行機、ホテル代(朝食付き)、行き帰りのホテル〜空港間送迎と、バクダクプルでのサンライズ鑑賞、ポカラのめぼしいところのタクシーツアー付きで425ドル。 バスだともっと安いそうですが、7時間かかるとのことだったので・・・。                 飛行機に乗っている時間は30分ほどでしたが、空がいつも混み合っているとのことで1時間半くらい遅れました。              

感想:         
とてもよかった!カトマンズ周辺のごちゃごちゃした感じや、少し落ち着いたパタンとは違う、リゾート!山!空気きれい!ポカラは大きな湖があり、その周りに旅行者用のホテルとお店がたくさんあって、軽井沢のような感じ。気候もカトマンズより温暖で、マスクも不要。あらかじめ組み込まれていたサンライズツアーは5時起きだし正直気乗りしていなかったが、行ってみたらとてもよかった! 日の出もさることながら、それが反射していた雪山の美しさがたまらなかった。海派だったが、すっかり山派になってしまった。
観光も、バスと歩きで一人で回るつもりだったが、タクシー便利だった。運転手さんが英語で説明してくれるし、入場料必要なところも「ガイドだから」と言って一緒に来てくれて、写真撮ったりもしてくれた。滝の裏側が見える洞窟にいる時に停電になり、まわりは割と騒ぎになったが、運転手さんがすかさずスマホで明かりをつけて危険がないよう気遣ってくれた。今度はもっと長く滞在したい!

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか: 11月中旬。日本よりは少し暖かい。天気はずっと晴れ。
服装は:日中は半袖+一枚羽織るで十分。朝晩は冷えるので、折りたたみできるダウンが重宝した。                   ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは:  1ルピー=約( 0.9 )円
ミネラルウォーター1L 18ルピー       
街中のカフェで一食150ルピー前後。 

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか:いいえ
はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい:

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。
初めて行った時も思ったが、「万人には勧めない」。水・電気・紙のインフラが日本並みでないとダメ!という人には向かない。ですが、ちょっとのんびりしたいとか、誰かのお手伝いをしたいとか思っている人には本当にオススメ。物と情報で溢れかえった日本での生活をリセットするのにとてもよいです。宗教が生活に溶け込んでいる様子やいろいろな世代がいる様子は、戦後の日本っぽくもあり、初めてなのに懐かしさを覚えます。また、日本について質問されることも多いので、改めて日本について調べたり知識を深めておくことも必要だと感じました。一方、ネパールは90の民族が集まっている国で、公用語(ネパール語)と自民族の言葉ができて当たり前。さらに、英語、日本語、ヒンズー語などが耳に入る機会も多く、「語学はツールである」と実感。

お名前(イニシャル、ニックネーム可):ツキヨノ
性別: 女性      ご年齢:  40代