海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

2019年7月 セブ高校生プログラムに参加 2

■参加しようと思ったきっかけは?
私は、小中高とずっと私立の学校に行かせてもらっていて、自分と同じような生活の人や、自分よりさらに裕福な暮らしをしている人の中で成長しました。そのため、私は自分より貧しく、過酷な環境に育っている人たちのことについても、もっと知っておくべきだと思い、このプログラムに参加しました。

■活動内容と、その活動時間等
現地では、様々なスラム街に行き、食事の準備を手伝ったり、子供たちと遊そびながら日本の文化を教えたり、一緒にダンスをしたり、貧困地域に住むご家庭にお邪魔して、そこの生活事情を聞いたり、孤児院などの施設が行なっている仕事を実際にお手伝いしたりしました。活動時間は、一ヶ所大体1時間30分〜2時間30分程度で、お昼休憩がモールで毎日2時間以上あり、活動終了後も宿舎の門限時間まで自由時間がありました。

■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
現地に行くと、日本のお米やお店が並んでいたのですが、それらに使われている日本語表記が少し間違っていて、それが個人的には面白かったです。ですが、現地では感動することの方が多かったです。まず、8人兄弟の長女として、貧困家庭に暮らすレインがスピーチを行った時、家族を支えるために勉強していると言っていて、とても感動しました。私は、将来自分がお金に困らないようにと勉強してきました。でもレインは、家族のためという、私よりも大きな目的を持って勉強していることに、とても感動しました。また、レインが、スピーチの最後に親に感謝していると言ったことに、涙が出てきそうでした。セブには、高級住宅街で暮らす裕福な人もいて、上を見ればいくらでも自分より恵まれた人たちがいるのにも関わらず、親が働いてくれて、自分を学校に通わせてくれて良かったと話していることが、とても感動的でした。さらに、私はレインの家族にも感動を受けました。彼女たちは、子供たちを学校に行かせるため、貧しくても物価の高い都会に住んでいると言っていました。貧しいと、親は子供に勉強ではなく仕事をやらせがちです。でもそこで、レインの親は厳しい生活を送ろうとも、子供たちを学校に行かせたところに、家族愛が感じ取れて、またまた感動を受けました。また、レインのスピーチを聞いて、一番心に響いたことは、環境がどうであれやる気さえあれば勉強はできるということです。私は、少しでもうるさかったりすると、全く勉強に集中できません。そうすると、イライラして、しまいにはもっと良い環境で勉強できている子のことを羨みます。でも、それはただ私にやる気がなかったということを思い知らされました。そういう思いから逃げるために、私は勉強できないことを環境のせいにしていたことに気づきました。そして、私よりももっと過酷な状況下で勉強していたレインに感動しました。

■今回の参加で感じた現地(人々等)の良い点
とにかくみんな家族思いでした。食事の給付をした時に、1人2個お菓子を持って行って、自分の家族にあげたりしていました。また、5か6歳の子が、1歳2歳くらいの子を面倒見ている子が多くいました。あとは、子供たちが人懐っこくてとても可愛かったです。施設に入るなり名前を聞いてきて、抱っこをねだってきたり、足に抱きついたりされました。もっと小さい子供になると、お膝の上に乗っかったり、手を繋いできたりして、可愛さ満点でした。

■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
下は1歳未満で、上は21歳の人もいたので、幅広い年齢層に好かれる遊具を持っていくと良いと思います。風船や、シャボン玉、縄跳びなどはとても好かれていました。また、キラキラしたダイヤモンドのシールなども、現地の子供達が喜んで身に付けていました。ですな、おもちゃ以外にも、日本語や英語を教えられる道具なども良いと思います。ですが、テーブルが必ずしもあるわけではないので、立ってできるものがいいと思います。その他にも、自分たちが宿舎で暮らす上で、大きめのチャックが閉まるバッグ、着替えを多く持って行く、ミネラルウォーターとトイレットペーパー、ポケットティッシュを持参すると、いいと思います。さらに、ムヒなどは液状だと漏れてしまうかもしれないので、クリーム状のものがいいと思います。

■その他、お気づきの点
セブには、日本の常識と異なることがたくさんありました。17歳にして、もうすでに2児の母であったり、一つの家庭に子供が8人いたりします。また、雨が降ると家が浸水したり、家に電球が一つしかなかったり、天井がとても低かったりします。さらに、貧困地域だけでなく、セブ全域でトイレにトイレットペーパーが無く、さらにそれを流せなかったり、水道水を飲めません。また、宿舎によっては洗濯機や、電子レンジ、お湯(ポット)がないので、少し不便です。でも、こういう風に思えるのは、私たちが恵まれているからだときづきました。なぜなら、家庭によっては洗濯物は手洗いで、トイレはなく、食事もまともに食べられない状態で、彼らにとってはこれが普通だからです。

10代 女性