海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ネパール 孤児院での活動

参加期間 2019年8月11日~2019年8月18日まで(1週間)

参加の動機
発展途上国で暮らす子供たちと触れ合うボランティアをしてみたい(子供や赤ちゃんと遊ぶことが昔から好きで、「子供の人権」について興味がありました。)
・自分だけで海外渡航にチャレンジし、その中でたくさんの経験をし、成長したい。
・新しい出会いをしたい。
こんなことを思いながらインターネットを検索していたらCECに巡り合いました。まさしく私が求めていたものだったので胸が高まり、早速資料請求をしました。行先はタイやフィリピンとも悩みましたが、大学時代にお世話になった先生が「私はネパールが好きだ。人が素敵だ。」とお話していたのをふと思い出して、ネパールに決めました。

ホームステイ滞在に関して
家族構成:お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、子供2人
ペット:無
食事:非常においしかった
(左)朝食、食パン、目玉焼き、炒め物、チヤ(ミルクティー)
夕食のダルバード(右)ダル(豆)スープをごはんにかけて食べます。
食事は毎日、ホームマザーが決まった時間に作ってくれました。
朝はパン、夜はダルバードと決まっていたのですが、おかずが少しずつ変わりました。とてもおいしく、毎日の楽しみでした。量が多いと感じたら最初に減らしてもらうようにお願いすると良いと思います。
逆にもっと食べたいときはおかわりもさせてもらえます♪

生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
・節電、節水を心掛けていました。トイレは庭先にありました。大の時だけ水を流します。
紙は供えられていません。街中の飲食店やお店にもトイレットペーパーがないことが多いですので、外へ出るときはテイッシュやトイレットペーパーを携帯することをおすすめします。
・チェイワンさん宅のある地域の計画停電は少し前からほとんどなくなったそうで、私が訪れた1週間では1度も停電しませんでした。
・街へ出ると砂ぼこりがすごいです。

感想:現地ガイドのチェイワンさんのお宅にステイさせていただきました。伝統的なネパールのおうちで、石や木で作られています。ご家族は日本人のことをよく理解していて、寛容でとても温かかったです。昼間活動して疲れて帰った際は、おうちに着いた瞬間にほっとしました。

私が泊まらせていただいていたお部屋。ゲスト用のお部屋として開放しているそうです。テーブルには、
CECネパールプログラム過去参加者が体験記を残してくださったノートが置いてありました。
おすすめスポットやネパールでの生活事情あれこれが書かれてあり、とても助けられました。
 

【家族について】


おじいちゃんとおばあちゃん。言葉は通じなくても、会うと「マナステ」と言ってにっこり笑ってくれました。とにかく優しくて、いてくれるだけでほんわかしました。


(左)姉のチェタナちゃん
(右)妹のチェスタちゃん

美人かつ
スタイル抜群の姉妹です。

ネパールでは
日本のアニメや映画も
盛んに放送されているようで、
チェタナちゃんは
新海誠さんの映画が好きだそう。
チェスタちゃんは「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」がお気に入りのようでよく観ていました(^^)
遊んでくれて楽しかったです。
ありがとう。



最終日にチェイワンさんファミリーと撮った写真。
(チェタナちゃんは学校に行っていました。)
本当の家族のように接してくれて、離れるのが寂しかったです。
落ち着く家族でした。

おじいちゃん・おばあちゃん:穏やかで会うといつもにっこり笑ってくれます。癒しの存在でした。
チェイワンさん:知的で温厚です。質問するとたくさんのことを教えてくださるし、相談に乗ってくれます。疲れているときはそっとしておいてくれます。
ニーラムさん(お母さん):家族思いでしっかり者のお母さんです。私がちょっと落ち込んでいるとき、何も言わずそばにいてくれて泣きそうになりました。ニーラムさんが作ってくれたダルバードやじゃがいも炒めの味を今も思い出します。
チェタナちゃん:美人で惹き込まれます。さっぱりと明るい性格で面倒見がよいです。絵を描くのが好きだということで作品を見せてもらったのですが、素晴らしかったです。
チェスタちゃん:控えめで、でも私にもいっぱい話しかけてくれて、とってもかわいかったです。お祭りで学校がお休みの日があったので遊んでくれました。折り紙で動物を作ったり、(私よりもいろんな折り方を知っていました)洋楽のおすすめを教えてもらったりしました。とても落ち着くおうち・家族でした。
ホームステイにてネパールに住む人々の普段の生活を実体験させていただいたことで、さらに中身の濃い1週間となりました。

ボランティア活動に関して
どちらで活動されましたか:BALGRIHA CHILDREN’S HOME

活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい)

活動期間:2019年8月12日~18日(計7回)
活動時間:14:00~17:30
活動内容:子供たちの着替えのお手伝い、お遊戯場や食堂に連れていく、おやつを食べさせる、外で遊ぶ、宿題を見る、洗濯物を干す等

感想:私は英会話のlessonが午前中にあったため、lesson終了後に昼食を食べてからChildern’s Homeに向かい、14時頃到着していました。特に「何をしてほしい」という指示はなかったため、自分でできそうなことを見つけてやってみるという感じでした。子供たちが学校に行っている間は静かでのんびりとしています。15時くらいになると子供たちがプレスクールから帰ってくるのと、BABYルームの赤ちゃんたちが目を覚ましだすので賑やかになり、スタッフさんたちは忙しくなります。
・子供たちはとにかくかわいかったです。目がキラキラしていてまっすぐです。たくさん抱っこを求めてきます。日本から持ってきた遊び道具はほとんど使いませんでした。抱っこしたりじゃれたり外で遊んだりしているうちに一瞬で時間が過ぎました。
・スタッフさんはみんな寛容で優しいです。
・中学生や高校生、大学生のお姉さんたちとも友達になりました。お勉強や流行の音楽やファッションのこと、教えてもらいました。面倒見がよく、しっかりしていて、日本から来ている私の体調もいつも気にかけてくれました。


大学生のガールズと。
陽気で、とてもしっかり者なお姉さんたちです。仲良くしてくれて嬉しかったです。
ネパールではほとんどの授業を英語で受けるように教育体制が変わってきているそう。みんな英語を上手に話します。パソコンルームで宿題をよくやっていたのですが、会計やIT系など、かなり専門的なお勉強も行っていました。
もう少し英語が話せたら、彼女たちの興味・関心事をもっと深く聞いてみたかったです。


CHILDREN’S HOMEにて、子どもたちのダンスタイム。
雨で外遊びができない時は、このお部屋にみんな集合してダンス発表会をしたり、テレビを観たりしていました。
音楽がなるとフリフリ踊りだす子供たち、激カワでした。


私の髪をよく結んでくれた女の子。
器用にたくさん三つ編みをしてくれました。髪型とてもお気に入りでしたよ、ありがとう~~~♪


いっぱい遊んでくれた女の子。「写真撮ろう~」と寄ってきてくれます。(スマホを持っていると子供たちはゲームやカメラで遊びたくて争奪戦になるので要注意です笑)
訪れる度に、にっこり笑ってこっちに駆け寄ってきてくれて、「キューン」となりました。
また子供たちに会いに行きたいです。


CHILDREN’S HOMEの壁には、いたるところにかわいいイラストが描かれています。


プレスクールの子供たちが宿題をしていたお勉強部屋。
小さい子供たちが学校から帰ってくると、遊ぶ前にここで宿題を片付けるようにスタッフさんやお姉さんたちが指導していました。


CHILDREN’S HOME外の遊具場。
晴れた日はここで運動していました。


ブランコも2個ついています。
子供たちはみんな運動神経良いのですが、ちょこまか動くのでけがをしないように見守るのも大事です。


BABYたちもジャングルジムに登れてご満悦の様子です。
イエーイ!!

ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
チェイワンさん自宅➡(徒歩20分)➡バス停【JAWALAKHEL】➡(バス15~20分)➡バス停【BHAISEPATI】➡(徒歩15~20分)➡孤児院【BALGRIHA CHILDREN’S HOME】


「BHAISEPATI」バス停からCHILDREN’S HOMEに向かうまでの田んぼ道。
空は青く、草木が青々と茂っていました。私が訪れたのは雨季だったため、昼間に急な雨が降ったことが二、三度ありました。


CHILDREN’S HOME屋上の洗濯広場。
スタッフさんが2名程いて、毎日大量に出る子供たちの洋服やおむつを洗濯していました。


(下)洗濯をしているスタッフさんの横で水遊びをしている子供たち。
この屋上から、田園風景をぼーっと眺める時間が好きでした。

英会話or ネパール語レッスンに関して
非常に良かった
感想:チェイワンさんオフィスの受付スタッフであるアシュマさんとスワスティカさんという若い女性お2人が講師となってくださいました。ネパールの地形・民族・1年の行事・文化・自然等について、毎日テーマを決めて英語で教えてくれました。とても聞き取りやすい英語でした。私も日本のことを伝えようとつたない英語ながら必死で会話しました。日本のことも知れると喜んでくれました。人と仲良くなれましたし、充実な時間でした。


英会話レッスンを教えてくれたアシュマさん(奥)とスワスティカさん(真ん中)。
明るくて、レッスン中も笑いが堪えませんでした。

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
・清涼感のあるボディシート(シャワーできない時にこれで体を拭いてしのいでいました。)
・除菌ウエットテイッシュ(常に携帯しておくと安心です)
・ポケットテイッシュ(トイレの際に。トイレットペーパーがないお店が多いです。)
・音楽プレーヤー(心細い時に音楽を聞いていました)
・メモ、日記帳(すぐに書き留められる小さいメモがあるといいかと思います。)
・ネパール語の本(英会話レッスンの際、ネパール語も少し教えてもらいました。その際、教科書替わりに使ってもらえました。)
・BタイプorCタイプの変換プラグ

その他、便利だと思うものは:
・ミニ扇風機やうちわ(私が滞在していたお部屋は網戸がなかったため虫が入ってこないよう夜も窓を閉め切っていました。冷房や扇風機はないため、蒸し暑く感じました)

半日観光に関して
場所:プンガマティ・コカナ
感想:パタンからバスで30分ほど走ったところにあり、チェイワンさんがガイドしてくださいました。
(この日は、奥さんのニーラムさんも一緒に来てくれました。)「プンガ」はネワールの人にとっての「神様」の意らしく、神話で語り告げられた街だそうです。高地にあり、自然が豊かでとても空気が気持ちよかったです。震災で大きな被害を受けた地区ということで、去年くらいまでは参加者の方によるがれき撤去のお手伝いもあったみたいなのですが、私が行った時はボランティアはせず、かなり町は綺麗になっている印象を受けました。
今ある建物の多くは震災以降に再建した建物だということ、再建する際に旧様式を残すか残さないかといった議論があったことをお聞きしました。
街のあちらこちらに神社や仏閣があるため、チェイワンさんのお話を聞きながら、ネパール人の信仰の深さを改めて感じました。
帰り道は天気が良かったのでチェイワンさんの提案で徒歩で山下りをしましたが、山々が壮大で眺めは最高でした。


チェイワンさん宅の近くにある大きな池。
確か名前を「ピムバハ池」といいます。帰り道で迷ったらこの池を目印にしていました。


プンガマティ・コカナ
観光の日。


行きはバスで向かったのですが、帰りは、天気が良かったので歩いて帰りました。
こんな大自然の山道を下っていきました。空気はおいしく、いろんなことに前向きになりました。


滞在中最後の2日間は、同じくCECのプログラムで来ていた「みなちゃん」と一緒になれました。
この日はニーラムさんも来てくれて、4人ではしゃぎながら山歩きしました。


ダルバード広場近くの建造物。
パタンの街はレンガ調のカラフルな建物が多く、ヨーロッパのような街並みにも思えました。

カトマンズに関して
カトマンズの印象やお勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
人々の信仰心が強く、街のいたるところに寺院や宗教的建造物が点在しています。
パタンのダルバード広場は、朝7時前と夜20時以降は無料で入園できる(通常時は1,000ルピーかかる)ので、朝早く起きて散歩するのおすすめです。
おしゃれなカフェも多かったです(おすすめはパタンゲートの先にある「Mellow Mug」)。
1週間、パタンからほとんど出ませんでしたが歩いて行ける距離にいろんな見どころがあったので歩き回って探索して十分楽しめました。
街の建物が全体的にカラフルかつレトロでかわいかったです。
空とのコンストラクトがとてもきれいですのでぜひご堪能ください。

反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
屋台の食べ物は魅力的ですが、食べない方が安心かと思います。私はチェイワンさん宅のごはんか、清潔めなカフェやレストランのものを食べるように心掛けていたらおなかを壊さずに過ごせました。

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか:
雨季でしたが、昼間は大体快晴でした。何度か、急な雨に見舞われました。(昼よりは夜にしとしと降っていることが多かったです)。昼の気温はちょうど東京の真夏と同じくらいの暑さに感じました。日差しが強く、砂ぼこりが多めです。夜は過ごしやすい気温でした。
服装は1週間を通して、Tシャツ+長ズボンというスタイルでした。
Children’s Homeでのボランティアには、汚れても良い動きやすい服で行くことをおすすめします。(おねしょしている赤ちゃんを抱っこしたり、子供たちと外で遊んだりすることが多かったです)

ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは:1ルピー=約0.9円

何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
・カフェでのアイスドリンク(アイスカフェモカやミルクシェイクなど)大体100~300ルピー
・綿のズボン(バードパランスーパーで購入。)670ルピー
・お土産用チョコ(「ガネーシャ」さんにて) 1個140ルピー

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか:いいえ

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。
初めての一人での海外旅であったため、出発前はとても不安でしたが、ネパールで体験したことすべてが言葉では表せられない感動であふれていて、思い切って申し込んで良かったと心から思っています。
中でもやはり、Children’s Home で過ごした時間が心に残っています。はじめてChildren’s Homeを訪れたとき、決して衛生環境が良いとは言えず、子供たちの人数に対してスタッフさんの人数も足りていないのではないかと思いました。スタッフさんはとても自由で Babyroom のスタッフさんはよく子供たちをほったらかして別部屋で寝ていたりしたので、「大丈夫なのかな?!」とひやひやしてしまいました(笑)。しかし、子供たちをよく観察していると、けんかは日常茶飯事だけど相手のことを傷つけるようなことはしなかったり、自分たちでいつのまにか仲直りしていたり、中学生以上のお姉さんたちがお世話したり、うま~く何とかなっていました。Teenagerの女の子たちは小さな子供たちの若いお母さんみたいで、自分の考えもしっかり持っていて、とても刺激を受けました。

私が勝手にイメージしていた、「子供たちが孤独を感じているのではないか?」と考えていた「孤児院」のイメージとは異なり、「Children’s Home」は子供たち・マザー・スタッフさん、みんなが幸せな
笑顔でいっぱいでしたし、愛があふれていて大きな家族のようでした。私はこの、Children’s Homeを包む温かいのどかな空気がとてもとても好きでした。
1週間の中で、「自分は何もできないな」という無力感に駆られた日もありましたが、今後「世界の子供たちに対して継続して何かできることがあるのか」を考えるきっかけになりました。
生活面に関して、私は自他ともに認める方向音痴ですし、日本にいるときは無くしものばかりしているため海外で大丈夫なのかと友達にかなり心配されていましたが、何とかなりました。
帰国後、普段の生活に戻ってしまいましたが、ネパールでの日々を思い出すと笑みがこぼれます。「ネパールロス」です。
これから参加される皆さんも、危険には気を付けて行ってらしてください。
無理はせず、滞在中に自分の楽しみ・発見を見つけて、1日のリズムをつかめると良いと思います。
心より応援しています。

最後に、あなたのことをお知らせ下さい

お名前(イニシャル、ニックネーム可):さゆ
性別: 女性      ご年齢:  20代