海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

英国ボランティアホリデー-施設派遣-

・参加期間:  2016年3月~2017年2月 12ヶ月予定
このレポートをご記入いただいたのは活動を始めてから約( 12 )ヶ月め頃

・ プログラムの参加動機:
海外生活、福祉施設でのボランティア活動に興味がありました。その中で英語も上達出来ればと思い参加を決めました。

・ボランティア活動先に関して:
施設名:AXXXXXXX
種類:障害者施設
活動先紹介: AXXXXXは利用者さんは28名、月曜・水曜・金曜日はデイケアを数名受け入れています。時々ショートステイで1-2名程度受け入れています。殆どの利用者さんが身体の障害を持っておられます。海外ボランティアは常時4名受け入れていましたが、今はアコモデーション修繕の関係で2名です。

活動内容:
平日9:00-16:30勤務、土日祝日が休みです。夕食は当番で食事介助のみ週1程度手伝うことがあります。その際は17:30まで働きます。
活動内容は、利用者さんとアクティビティで一緒に遊ぶことです。月曜の朝にミーティングがあり、その週の活動内容を決めます。固定の予定は、火曜日の午前はボランティアの方が来てBaking、火曜日午後はヨガ(外部から講師が来て皆で体を動かします)、水曜日の午後はMusic Workshop(音楽を聴いたり、パーカッションを演奏したり、一緒に歌を歌ったりします。)、木曜日の午前中はNatural Therapy(外部からマッサージ師が来て利用者さんにマッサージを施します。)があります。
その他の時間帯は基本的にはミーティングで決めた活動をしています。クロスワード、ベイキング、スキットル(室内で行うボーリングのようなもの)、Wii(ボーリング)、カードゲーム、ボードゲーム、クイズ、カード作り、編み物、利用者さんのFacebookの更新、クラフト等々。時々、利用者さんとの日帰り旅行や外食の付き添い等で外出することもあります。私は今までに映画館への付き添い、教会への付き添い、エクササイズクラスの付き添い、外食、近くの観光地へ日帰り旅行に行きました。

具体的な活動内容、時間帯、活動で気をつけているようなこと等。
9:00 仕事開始(ミーティングで決めたプランに沿って活動します。何もない時は利用者さんに希望を聞いてゲームをしたりしています。)
10:30 この時間帯にティートロリーが来るので利用者さんに希望のドリンクを聞いて作ります。
12:00 利用者さんの昼食タイム。食事の配膳の手伝い、ケアラーが足りていない時は食事介助の手伝いもします。
13:00 ボランティアの昼食時間兼休憩。
14:00 午後の仕事開始。利用者さんの部屋に行って希望者をアクティビティルームへ誘導します。
16:30 仕事終了。Tea timeヘルプの場合は17:30まで食事介助します。

感想:仕事内容は特別難しくなく、利用者さんは皆良い人で可愛くて、毎日楽しく過ごしています。帰るのが本当に名残惜しいです。スタッフも優しい方が多いし、こちらの施設で活動できて本当によかったと思っています。初めの一ヶ月ほどは利用者さんの言っていることが理解できず聞き直すことが多かったり、利用者さんが叫んだりした時どうしていいかわからず呆然としていましたが、今は円滑にコミュニケーションをとり、対応することが出来てきていると思います。
私が活動していて、特に難しいと思ったことは、自発的に行動することです。努力はしたつもりですが、言われた指示に従うことに慣れている為、自ら提案したり、積極的に行動する事が難しい時がありました。

・滞在先に関して:
形態: 住み込み:別棟のような所にボランティア専用の部屋が2部屋(それぞれ個室)、リビングルーム、バスルーム1つがあります。私の部屋はとても大きくて、シングルベッド2台、テレビ、クローゼットが2つ、タンスが1つあります!
ルームメイト:最初は私含め4人(エクアドル、コロンビア、ドイツの子たち)でした。現在は、私ともう一人の日本人の子、2人です。(本館の屋根裏が本来ボランティアフロアでしたが、修繕の為今は別棟がボランティア専用になっています。)
設備:ボランティア用リビングルームにはテレビ、DVDプレーヤー、DVD、Wii、冷蔵庫、トースター、ホットサンドメーカー、ケトル、があります。洗濯機と乾燥機は利用者さん用のものを共用しています。特に服が傷む等違いは感じませんが、日本製と違って、洗濯するだけでも1時間半かそれ以上かかります。キッチンはアクティビティルームにあるキッチンを使用することができます。アクティビティがない時(仕事時間外)は自由に使うことができ、自炊も可能です。綺麗だし広くオーブンもあるので私はよくお菓子作りをしたりパンを作ったりしています。お風呂とトイレはもう一人の日本人ボランティアの子と共有で使用しています。バスタブがあるので湯船に浸かることができるので最高です!笑

・食事に関して:
形態: 昼食は利用者さんと同じものが提供されます。デザートもでます。
朝食は私は食べないのですが、他のボランティアの子達はシリアル・フルーツ・パン等食べていました。夕食は、提供されませんが、キッチンの冷蔵庫にある残り物ですますか、自炊しています。キッチンの冷蔵庫には基本サラダかチェダーチーズが常備されており、それと残り物を食べれば十分満腹になります。施設の食品庫にあるフルーツ、シリアル、パン、お米等、もちろん利用者さん優先ですが、在庫が十分にあれば自由に使うことができます。ジュース等も自由にとることができ、自由度は高いと思います。不定期ですが、たまにボランティアコーディネーターが買い物に行って私たちの希望の食材を買ってきてくれます。後は時々自分で食品を買って自炊していました。こちらはチーズが日本と違って安いので、よくチーズリゾットを作って食べていました。

感想:私は割と食事にうるさい方で(笑)渡英前とても心配していました。カロリーは確かに気になる部分はありますが、どれも基本美味しいし、少なくともここでまずいと思うものを食べたことがありません。痩せる期待をしていましたが、裏切られました。笑 特にデザートはとても美味しいです!あと紅茶は本当に美味しいです!ベティーズの紅茶がおすすめです!

・町の様子をご紹介ください:
ロンドンからの距離と交通手段: London Kingscross駅からYorkまで電車で2時間
〜2時間半、Yorkから施設最寄りバス停まで30分弱です。バス停は施設の目の前です。
ロンドンーヨーク間は、長距離バスも走っていて電車よりも安いですが、5時間ほどかかるのと、1時間や2時間平気で遅れるのでお勧めしません。笑
住んでいる町の様子:とても田舎で近くにレストランが一件ありますが、他には本当に何もありません。笑 歩いて30分、自転車で10分の隣町に、食料品が買える郵便局を兼ねた小さい商店とパブがあります。また自転車で30分のEasindwoldにはスーパー、お店、パブ、図書館があります。後、田舎のため終バス(ヨークから)がとても早いです。平日と土曜日は19時、日曜は17:45が最終です。タクシーはヨークから施設まで約£30で高いので、頻繁には使えない為、夜は施設で過ごす事がほとんどです。暇な時は本当に暇ですが(笑)、お菓子作りを始めたり、映画をたくさん見たり、たまに英語を勉強したりとそれなりに楽しんでいます。こちらに来る際は出かけないでも何かご自身で楽しめる物を見つけて楽しむ事が大事だと思います。交通は本当に不便ですが、ヨークはとても本当に綺麗なところで、利用者さんは本当に皆可愛いくて良い方ばかりなので、私はこちらの施設で活動出来て幸運だったと感じています。

・その他:
ネット環境:施設内にWi-Fiがとんでいて、部屋で使うこともできます。原因はわかりませんが、たまに調子が悪くてスマートフォンでは使えないことがありますが、基本ノートパソコンではほぼ毎日使うことができます。

その他、今後の参加者に何かアドバイスがあればご記入下さい。又、ご自身が撮られた英国でのお写真など(派遣先、英国の風景、何でも結構です!) も添付でいただけますとうれしいです。 その際はお写真のコメントもお願いいたします。

役に立つかはわかりませんが、箇条書きで私からのsome tipsを!

・電車:イギリスは物価が本当に高いです。交通費、外食、観光施設が特に高いです。私は国内旅行をこれまでに結構しましたが、本当に電車賃が高いです。海外に行く飛行機よりもイギリス国内の移動の方が高いという現実です。笑 早めにチケットを購入するか直前に買うかで値段がかなり変わってくるので旅行等計画する際には早めのチケット購入をお勧めします!
・日用品・洋服調達:基本こちらで何でも調達できます。洋服は安い店が意外にあるのでそんなに持って来ないでこちらで購入すれば大丈夫だと思います。私は安いのでよくPrimarkで買い物をしています。あと、私は半袖をこちらで数枚買ったのですが、数回着た程度で必要ありませんでした。笑 夏もとても涼しいので夏服は持ってこなくて大丈夫だと思います。
・日本食・調味料の調達:ヨークに中国系スーパーが数件あるので値段は少々しますが、そちらで主なものは調達可能です。私は醤油、トンカツソース、みりん、酒、酢、パン粉等々たくさん購入することができました!
・English class:ヨークにある大学で英語レッスンが期間限定で開催されており、施設と相談し週一で参加していました。英語の先生を目指す研修生に教わる為、授業料は無料です。レベルはIntermidiateとUpper intermidiateがありました。授業内容は有意義で、とても為になりました。もし開催されていれば是非通われることをお勧めします。
・国際免許取得:私は取ってこなかったのですが、取ってくれば良かったと少し後悔しました。たまにレンタカーを借りてどこかに行ったり、夜出かけることができたり、選択肢が広がるのであると便利だと思います。

最後に、英語力に関しては、正直そんなに喋れなくても活動自体は出来ると思います。ただ、コミュニケーションを円滑にする為、利用者さんといい関係を築きあげる為にも、渡英前に少しでも英語力の向上を図ることができればいいと思います。他の国のボランティアの子たちは英語が流暢だったので、私も、もう少し勉強してくれば良かったと少し後悔しました。

また、何か不安点や不満点があったら我慢されずにコーディネーターに相談されることをお勧めします。私は実際一回相談しましたが、自分の気持ちを理解してくれる人がいるというだけで大分気持ちが楽になりました。正直、日本では絶対にやらないことですが(笑)、こちらでは容認されるので、活動を有意義なものにする為にも我慢せず、困ったことがあったら相談されることお勧めします。

私は20代後半で仕事を辞め、イギリスで1年間ボランティア活動をすることを決めました。私にとってこの決断は大変大きいもので、正直不安がたくさんありました。しかし、ここで得たもの、特に人々との出会いは本当に大きく、仕事を辞めてまでこちらに来た甲斐があったと一年を振り返って思います。1年間をどう過ごすかは、自分次第ですが、私はボランティア活動も、プライベートも楽しく過ごせ本当に素晴らしい一年になりました!日本に帰るのが本当に悲しいです。笑

ヨークミンスター。ヨークの街並みはうっとりするほど可愛いです!

施設の一部です。白い建物の二階が現在ボランティア専用のフロアになっています。

施設の食事です。ラザニア、ガーリックトースト、フライドポテトです。とても美味しく私のfavourite dinnerです!

お名前(イニシャル、ニックネーム可):PO
性別: 女性   年齢: 20代