海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ホーチミン障がい孤児&日本語・2月ご出発

ホーチミン障がい孤児&日本語の参加レポートが届きました。

■参加期間
2018/2/27-3/12(2週間)

■参加の動機
日本では障がいを持つ大人と関わるボランティアをしているが障がいを持つ子どもとは関わったことがなかったから。また、日本語学校においては、語学を勉強する際にはその言語を母国語とする人と話した方がはやく上達すると考え、その手助けをしたいと思ったから。

■ボランティア活動について
ベトナム滞在時には2つのボランティア活動に参加させていただきました。午前は孤児院でのボランティア、午後は日本語学校わかばでのボランティアです。孤児院は毎日空いていますが、私は月曜日から金曜日と日曜日に参加しました。孤児院のボランティアは、9:00-10:30は小さい子供たちの遊び相手をします。テレビを一緒に見たり、抱っこしてあげたり、携帯で遊んだりなど子供たちの笑顔に癒されました!10:30すぎになると障がい児の食事の時間になるので、そちらの部屋に移動します。最初は自分が何をすればいいのか分からず、ただ呆然となっていることもありました。しかし、回数を重ねるにつれて、施設の仕組みがわかるようになり、自分から動くことができるようになりました。孤児院内はとても自由な環境で心配になってしまうほどです。しかし、だからこそ、小さい子供たちの部屋に行かずに、朝から障がい児の部屋に行くこともできました!障がい児も、表現方法は少し異なるが私たちと同じ要求をもっており、言葉は通じなくても分かり合えたことはとても貴重な経験になりました。
わかばは月曜日から金曜日までの週5日です。基本的に16時スタートになっています。わかばでは、1人の生徒さんに1人の日本人がつきました。ほぼ完全に会話ができる程度の生徒さんもいれば平仮名を覚えている段階の生徒さんもいます。前者の場合は、漢字の読み方や質問されたことに答えたり(「急に」と「突然」の言葉の違いなど)、日本とベトナムに関する文化の違い、昨日したことなどを互いに話していました。後者の場合は、わかばに置いてあった日本語暗記カードのようなものを使って正しい発音を伝えながら楽しく勉強できるようにしました。どちらの場合も会話を楽しむ為に、携帯の翻訳機能が必須だと思います。日によって授業の終わる時間は違いますが(17:30/20:00のどちらか)、みんなで授業終わりに夜ご飯を食べに行くのがいつも楽しみでした。みなさん本当に優しくて日本語が上手で、出会えて本当に良かったと思います。

■滞在先について
ホテル
ホテルは予想していたよりもはるかに綺麗でした。外出中にベットのシーツと枕カバーの交換、床の清掃を行ってくださっていたので、とても快適に過ごすことができました。しかし、私の部屋は2週間のうち3回だけゴキブリがでました。(笑) また友人の部屋にはトカゲやアリの群集が出たなどの話もありました。私が最もホテルに関して印象に残っているのは、ホテルの受付の男性と夜にロビーでみんなでおしゃべりをしたり、バイクに乗せていただいて夜のホーチミン市を案内していただいたことです。(ローカルフードや飲み物をご馳走してくださいました!)ホテルのスタッフさんや他の宿泊客と仲良くなったことで、本当に楽しく毎日を過ごすことができたと思います!

ホテル周辺
ホテル近辺のお店の食事はどれも美味しかったです。また、食事だけでなく洋服屋さんもありオシャレに感じられました。

食事
私はあまり海外に行ったことがなかったため、ベトナムの食事は口に合うだろうか、体調を崩さないだろうか、ととても心配していました。特に、パクチーなど香辛料を心配する人が多いと思いますが、自分で好きな量をとって食べる料理が多かったので、心配する必要は無いと思います。実際に現地の屋台やお店で食事をしてみて、美味しくないと思ったことは一度もありませんでした!どの料理も本当に美味しく、注文も英語、指さし会話帳、ジェスチャーのどれかで必ず伝わります。しかし、体調を崩さないようにするために工夫していたこともありました。食事に使う箸やスプーン・フォークは必ず拭き(除菌ティッシュは必須!!)、水を口にする際(歯磨きを含む)は買った水を使用していました。自分自身の注意がとても大切だとおもいます!

■その他の感想
自由時間の使い方
孤児院終了からわかばまでの隙間時間(約5時間)は毎日ドンコイ通りに行き、昼食をとり、買い物をしていました。最初の1週間で広いドンコイ通りとその周辺の買い物を済ませ、2週間目で統一会堂・郵便局・教会・戦争博物館などの施設をじっくり見学しました。ドンコイ通りはとても広く、別の通りに入ればまた雰囲気が違って無限な場所だったので、一通り見るのにはとても時間がかかると思います!私は2週間滞在していたので、余すところなく見学できました。

メコン川ツアー
滞在1週間目の土曜日に参加したメコン川ツアーは本当にオススメです。昼食、蜂蜜やフルーツの試食、メコン川でのボート体験を2000円(日本円)しないで体験できたのは、貴重でした。2週間目の土曜日のツアーも同じもののはずですが、そちらでは首に蛇を巻く体験もしたそうです。したがって、日によっては同じツアーでも少し差があるのかもしれません。

お金に関して
物価はとても安いです。場所によっては1回の食事が200円(日本円)、つまり40,000ドン(ベトナムドン)のところもあります。しかし、ドンコイ通りなどちゃんとしたところで食べると以外にお金がかかります。

私は2週間滞在することを考え、ベトナムの空港で2万円換金して臨みましたが、最終的に2万6千円使いました。換金はレートが悪い空港よりもドンコイ通りで換金することを勧めます!
なので、空港では1万円程度の換金で十分だと思います!

持ち物
持っていってよかったもの
ハンガー、洗濯バサミ、トイレットペーパー、wifi(空港でのレンタル)、ウエットティッシュ
持っていけばよかったもの
ビーチサンダル(スニーカーでは暑すぎました!)、ベトナムに関する観光の本(白黒のコピーだったので地図を見る際に不便でした)

■今後参加する人へのアドバイス、お気づきの点等
このベトナム孤児院&日本語学校ボランティアは本当にオススメです。私は海外に1人で行ったことがなかったので、事故に巻き込まれないだろうかととても不安でしたが、事前準備の段階から何度も連絡させていただいて、安心して参加することができました。現地でも、アン先生をはじめわかばの生徒さん、孤児院のスタッフの皆さん、ホテルのスタッフの方々、関わった全ての人に感謝したいです。特に、アン先生には本当にお世話になりました。
今回のベトナムでの生活は、全て自発的に行動しなければならなく、最初は戸惑うこともありましたが、とても充実したものになりました。その結果、現地の人と仲良くなることもでき、障がい児とはどのようなものか、またベトナムの孤児院ではどのような支援がなされているのか、日本とベトナムの文化の違いなど考えるべき問題がたくさんあり、自分の中でこれから何を勉強するべきか決めることができました。
最後になりますが、ボランティア活動において大切なことは自主性だと思います。自発的にボランティア活動に参加したことで見えなかった問題が見えるようになり、視野が広がりました。これから参加する方も、有意義な経験ができることと思います!体調には気をつけて楽しんできて下さい!!