海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

【カナダ幼稚園ボランティア】一生忘れられない出会いと思い出

◆参加期間 2018年2月11日~3月11日 4週間  ◆20代 女性 ◆N・M 様

参加の動機
私は今大学2年生なのですが、入学してからずっと大学生のうちに海外でボランティアをしてみたい、という漠然とした思いがありました。初めは青年海外協力隊を考えていたのですが、安全面の問題で両親に反対され、他の形で何かボランティアができないかと考えるようになりました。インターネットで「海外 ボランティア」と検索をかけたところ、この幼稚園ボランティアを見つけ、参加させていただくことにしました。

印象に残ったこと・感動したこと
私がカナダ幼稚園ボランティアを行って一番印象に残ったことは、幼稚園で子どもたちにバイオリンを聴かせる 機会をいただけたことです。私は小さい頃からバイオリンを習っており、人に聴いてもらうのが大好きで、カナダでも演奏したいと思い、バイオリンを持って行きました。ボランティア初日に先生方に「それは何?」と聞かれ「バイオリンです。私は今音大でバイオリンを弾いています」と答えたところ、スナックタイムの後にバイオリンを弾かせてくださいました。
また、日本人とインド人のハーフの男の子のお宅にお伺いしてプチリサイタルを開かせていただいたことも強く印象に残っています。その男の子のお母さまが、お友達やそのお子さんもお家に集めてくださり、たくさんの聴衆の前で弾かせていただきました。
途中から子どもたちもラッパやウクレレなどで演奏に参加してくれました。それを見たお母さま方が、「子ども達が自分たちも他の楽器を使って参加したいという気持ちが芽生えたことが嬉しかった」と仰っていました。
 ホームパーティの食事

大変だったこと  
文化の違いです。
クシャミや咳をする時に、私たち日本人は手で押さえますが、カナダでは腕で押さえるのが普通です。手で押さえてしまうと手に付いた菌が周りにばらまかれてしまうという考えがあるそうです。初めは慣れていなかった為、手で押さえてしまったあと瞬時に腕で押さえ直すという意味の無いことを行っていました(笑) また、クシャミをした後は「エクスキューズ ミー」と一言言わないと周りに不快に思われてしまうそうで、慣れるまでは自然にその言葉が出てきませんでした。
また、鼻をすするというのは良くないマナーとされているので風邪をひいた時は、本当に本当に大変でした。   
ティッシュを箱で持って行って正解でした。(笑)

楽しかったこと
それはもちろん、小さい子どもたちと一緒に遊んだことです!!
雪の日はみんなで雪を投げ合ったり、雪だるまを作りました。ジム(体育館)ではおいかけっこやボール遊びをしました。「チェイス ミー(私を捕まえてごらん)」と女の子に言ったところ、初めはその子と私の二人だけの追いかけっこだったのですが、いつの間にか追いかける側の子どもたちが増えていき、7-8人くらいの子どもたちに追いかけられるということがありました。捕まった後、あまりにも疲れてしまい、床に横になったところその子どもたちがわたしの上に覆い被さってきました。重かったですが幸せを感じました(笑)
また、女の子が本を持って私のところに来てくれたこともありました。発音が分からない単語もいくつかありましたが精いっぱい努力して読み聞かせました。また、室内で重い荷物を運んでいたら男の子が「何してるの?手伝おうか?」と声をかけてくれ、とても嬉しかったです。
  子供たちと雪遊び

持ち物について 
【持って行って良かったもの】   
・ティッシュ・幼稚園の先生方&ホストマザーへのお土産・折り紙 
【必要なかったもの】        
・ボディタオル(ホストマザーが貸してくださいました)・洗剤、ハンガー、洗濯バサミ(ホストマザーのお宅にあるものを使わせていただきました)・電子辞書(スマホのアプリで充分でした)

現地での服装について
私は黒の長ズボンやデニム生地のかぼちゃパンツ、ニットの上着やTシャツを持っていきました。
また、コートを持っていくのを忘れてしまった為、とても寒かったです(汗) 二月は分厚いコート必須です!

現地の物価 
バンクーバーの物価、日本よりも少し高いように感じました。例えば、バンクーバーにはダイソーがあるのですが、全て2ドルでした。百円均一ちゃうやん!と思いました(笑) また、500ミリリットルのペットボトルも2ドルから3ドルが相場かな、と思いました。
観光もいろんな所に行ったのですが、観光料金、どこもとても高かったです! 水族館39ドル、キャピラノ吊り橋42ドルなど、出費が大変なことになりました。バンクーバー美術館は普段は 約20ドルするのですが、火曜日の17時からはドネーション(寄付)で入館できます。10ドルで中に入ることができました。
現地でかかった費用は、日によって色々でした。観光しなかった日は移動費のみの約6ドル(2ゾーン往復分)、観光した日は外食代約10ドル、入館料または入園料、移動費がかかりました。(多い時で50ドルくらいでした。観光料金高い!(笑)

コミュニケーション手段(言葉の問題など)について  
ジェスチャーをしながらゆっくりと英語を話しました。相手の目を見てはっきり話すときちんと伝わることが多かったです。どうしても伝えたいことが伝わらなかった時は翻訳アプリを使いました。私が使っていたのはLINEの「英語翻訳」です。LINE公式アカウント一覧に入っているのでぜひ友達登録しておくと良いと思います。  打った日本語が即座にメッセージとして英語に変換されます。

ステイ先の情報・感想  
私がお世話になったのは一人暮らしのカナディアンの年配の女性です。ほぼ毎日娘さんがワンちゃんを連れて遊びに来ていました。猫も飼っており、毎日とても癒されていました。ワンちゃんはすごく私に懐いてくれ、ボランティアから帰ると、おもちゃをくわえて「遊んで、遊んで!」とやってきました(笑)
ホストマザーの作るお料理はどれも本当においしく、このお宅にホームステイできて幸せだったな、と感じました。朝はコーヒー、スムージー、フルーツとワッフル、エッグベネディクトやヨーグルトなどでお昼は特製ソースの入ったサンドイッチや生野菜、クッキーやフルーツ、夜はシチューやパスタ、ハムステーキなどでした。ローストビーフが特に印象に残っています。肉厚でソースも濃く、食べ応えがありました。食事中はお互いの1日について報告し合ったり、テレビのニュースについて論じあったりしました。              
また、夕食後はホストマザーとソファに座り、コメディーや歌番組を見ていました。    
毎日食後のデザートを出して下さいました。ハーゲンダッツやブラウニー ホストマザーの作ったバナナブレッドやチョコムースなどで、その時間が至福のひとときでした。 たまに私のバイオリン演奏タイムもありました。
休日はスタンレーパークをドライブしていただいたり、クイーンエリザベスパークに行ったり、スティーブストンをお散歩したりしました。最後に花束とお手紙をプレゼントしたらとても喜んでくださいました。この女性のお宅にホームステイできて幸せだったなと感じています。
日本に帰国後もホストマザーにお手紙を出しました。
  マザーお手製の朝ごはんとデザート

派遣(ボランティア)先について
活動内容としては、幼稚園内のお掃除・机の上におもちゃをセットしたりそのための小道具を作る・スナックタイムの後のお皿洗い・子どもたちのお世話・植物にお水をあげるetc…です。   
また一日の流れとしては、朝 幼稚園についてからおもちゃのセッティング、もしくはお掃除をする→自由タイム(子どもたちと遊ぶ)→お散歩の日は手を繋いで列を乱さないように呼びかける→ジム(体育館)オープンの日は 小道具のセッティングをして一緒に遊ぶ→スナックタイム(リンゴやオレンジ、ブドウやセロリ、ニンジンやキュウリなど)→食器洗い→自由タイム(子どもたちと遊ぶ)→読み聞かせタイム→解散 と言った感じの日が多かったです。
先生達はとても元気で明るく、心の底から子どもたちが大好きであることが伝わってきました。朝のミーティングでは先生達が色々なアイデアを出し合って子どもたちが楽しめる環境を作っていました。常に笑顔が絶えない最高の幼稚園でした。

ボランティアのために事前に準備していったこと・持っていったものなど
過去のボランティア参加者の体験談を読み、それを参考にし、様々な柄の折り紙とお手玉を持っていきました。折り紙に興味を持ってくれる子どもたちは多く、「どうやって折るの?折ってほしい」とやってきてくれました。また、幼稚園で使える簡単な英語を軽く勉強していきました。

今後参加される方へのアドバイス
この幼稚園ボランティアをしようか悩んでいる方がもしいらっしゃいましたら、勇気を出して参加されることをおすすめします。子どもたちとの触れ合いだけでなく、現地で生活している中で様々な発見、いろんな人との出会いがあり、一生忘れることのない大切な思い出を作ることが出来たからです。
また、このプログラムに参加したことでさらに度胸がついたように感じます。1人で海外に行き、活動をすることに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、いざとなったら現地のスタッフさんがサポートしてくださいます。私も困ったことや相談したいことがあった時、とてもお世話になりました。また、現地オフィスには観光ガイドブックやクッキーなどがあり、リラックスした時間を過ごすこともできました。

その他、自由にご記入ください
私はこのボランティアで様々な人と知り合い、視野を広げることが出来たと感じています。
幼稚園のある生徒さんのお母さまが私にとても良く接して下さり、色々アドバイスもしてくださいました。大学卒業後、どういった職業に就くか悩んでいたのですが、具体的に案を上げてくださり、今年から参加する予定の企業のインターンシップもそのアドバイスを元に選んでいこうと思います。
また、ノースバンクーバーやケリスデール、空港近くのモールで一緒にショッピングをしたり、お家に招待してくださって本場のカレーをご馳走してくださったり、バイオリンを引く機会を与えてくださったりなど、とてもお世話になりました。本場のカレーは本当に辛くて口から火が出るかと思いました(笑)
また、恋バナもとても楽しかったです。カナダと日本の結婚観の違いやどのような経緯で今の旦那さんと知り合ったのかなど、興味深い内容でした。
  
先生と子供たちからいただいたカードやバレンタインのお菓子