海外ボランティア活動支援のCEC

インド&ネパール同時体験

インドとネパール同時体験

インドまで来たらぜひネパールにもよってください。インドのコルカタ(活動&滞在場所)からカトマンズ(ネパール首都、活動先)まで飛行機で1時間少しの距離、そして航空券の料金もリーズナブルです。近い場所にある二つの国はその文化、歴史、人々の性格なども異なり、一度の旅行で二つの文化を楽しめます。

このレポートは以前CECがインドとネパールの2か国同時体験活動のグループ活動を行っていたときのものです。現在はおひとりさまでも2か国体験できるようにアレンジしています。同時期に複数の参加者がいればご一緒に活動します。2つの国を体験した皆さまからレポートを以前作成いただきました。そのレポート(PDF)をこちらからダウンロードできます。インドの活動のこともしっかり書いていただいていますので、ぜひご覧ください。

インド&ネパールレポート その1
インド&ネパールレポート その2
インド&ネパールレポート その3
インド&ネパールレポート その4

下記レポートは以前CECがインドとネパールの2か国同時体験活動のグループ活動を行っていたときにネパールでの活動をCECの担当者が活動報告としてまとめたものです。

インドからネパールへ

インドのコルカタで活動を終え、参加者のみなさんとネパールにやってきました。

3/12(木)カトマンズ 午前:Jyotidaya Co-operative Schoolにてボランティア活動 午後:小学校のある村散策とパタン市内徒歩観光/昼食付

3/13(金)自由行動/昼食付 昼食後解散

3/14(土) バクタプルへの観光、昼食付き(オプション)

3/15(日) 終日自由行動 夜:お別れディナー

3/16(月) ネパール出発帰国の途へ

3/17(火) 関西国際空港到着

ネパール

1日目 いつものように遅れるインディアン航空でコルカタから約二時間。ネパールはカトマンズに到着。空港前にてネパールのコーディネーター、チェイワンさんと合流、一路ホテルへ向かいます。 インドではホームステイ体験を、そしてここネパールでは気楽に(?)ホテル滞在です。 フレンドリーなボーイさんたちがいるHaratiホテルに到着。チェイワンさんに周辺を少し案内してもらい、みんなそれぞれに水を買って帰宅。ネパールの首都、カトマンズの中でも特に観光客が集まるエリア、タメル地区は、随分と変わっていました。以前来たときよりも新しいお店が増えています。 明日から2日間、小学校での活動です。

2日目 ホテルでの朝食時。 何と言ってもまず話題にのぼったのはシャワーから出てくる水のこと(たまにお湯)。 「浴槽にためたら…茶色かったんですけど…。」 そうです。ご参加の前に「インド&ネパール参加者レポート」をお読み下さった皆さまはご存知だと思いますが、シャワーの水(たま~にお湯)は茶色いです。はじめはびっくりするかもしれませんが、2、3日経てば慣れます(だいたいの方は)。

ネパールでは(でも?)停電が多いため、ホテルと言えど、日本のようにいつも快適とは限りません。懐中電灯を持って出かけないとならなかったり、ちょっと勢いのない水のシャワーしか出てこなかったり…。 ボランティア活動だけではなく、こういったことからも、たくさん考える糧を見つけられると思います。郷に入れば郷に従え。もうここは日本ではありません!快適な日本をすこーし忘れたころには、ネパールでの生活がおもしろくなってくるはずです!

さてさて、今日から2日間、カトマンズから車で1時間程のところにある、Jodigaya Coorporative Schoolでの活動です。今回は、英語、折り紙、体育、音楽、その他、の5クラス編成。英語のクラスには、既に単身ネパール入りしていた、Mさんが加わりました。

まずは音楽のクラス。こちらはかなり最新のマテリアルを使っています。『崖の上の○ニョ』!。手作りの人形と歌で、子供たちには大受けです。言葉はわからなくても、語感がよいのでしょうか?特にパークパクチュギュ♪のところ、楽しそうです…。他のクラスに行っても、子供たちが歌う声が聴こえてきていました。

次に折り紙。こちらは大きな折り紙の見本を作ってわかりやすく説明しています。この学校の子供達は折り紙に慣れていて、とても上手です。私も、子供達に教えられました…。

今回の参加者さんは、マンネリ化しないようにと、かなり高度な技(折り紙)も披露してくれました。正直なところ、私は折れませんでしたが(…)私の周りに座っていた子供たちはみんな折れていました! は、はずかしい…。帰国したら、折り紙練習しようかな…と思ってしまいました。。。

私の前に座っていたネパール人の先生も、折り紙が思うようにできない様子で、ちょっとだけ親近感を覚えてしまいました。 今回が初めての試み、「その他」のクラス。主に切り紙を教えます。切り紙とは、色紙を特定の形に折り、線で下書きし、その線通りに紙を切って開くと、オーナメントのようにキレイなかたちの色紙ができる遊びです。これは教えるのがとても難しそうでしたが、参加者の方たちは2人とも、頑張っていました。

ネパールの先生達も、この「切り紙」は初めて見たようで、喜んでいらっしゃいました。 英語。こちらも教えるのが難しい科目です。この小学校の子供達は学年ではなく、レベル1からレベル10というように、修得度順にクラス分けがなされています。自ずと、年齢と修得度は比例してきますが、レベル5~のクラスでは英語が通じるものの(通じるどころか、ペラペラのクラスも。。。)、それ以下のクラスでは英語で英語を教えるのは難しい場合も。

参加者の2人は手を替え品を替え、いろいろなゲーム、手法で英語を教えていました。男女対抗型のゲームにすると、子供達はやたらと頑張るような気がします。 さて、最後は体育です。これは予想通り、カオスです(笑)。と言っても、よい意味で…。あっちではバドミントン、こっちではサッカー、縄跳び…というように、いろいろな道具を用意してくれたよう。みんな楽しそうです。みんな楽しそうなのですが…楽しそうな子供たちに混じって、マジな大人達が…。 バドミントンはみんなが好きなスポーツのようで、チェイワンさんをはじめ、先生達がかなり真剣にやっています。。。話かけても答えてくれません。

お昼になったら活動終了。

子供達に別れを告げ、学校を出ます。 小学校の横には少し大きな森があり、その中には小さいながらも有名なお寺があるので、学校の校長先生とチェイワンさんに説明してもらいながら見学します。インドと同じくこちらネパールでも、雨がよく降ります。

森を抜け、また車に乗り込み、みんなでパタンへ移動。このパタンは、チェイワンさんのお宅やオフィスがある街です。レストランにて昼食。 その後はダルバールスクエアへ。ダルバールスクエアとは、街の中心地にある大きな広場のことで、カトマンズ、パタン、バクタプルの街にそれぞれひとつずつあります。1時間くらいこの広場を廻ったあとは、バスにてカトマンズに戻ります。

パタンの街からカトマンズへ戻るバスは前回9ルピーでしたが、今回は13ルピーに値上がりしていました。 前回、チェイワンさんから、「ネパールの人はおおらかなので、小銭がなく、10ルピー札しか持っていないときは(バス運賃9ルピーに対し)10ルピーを払って、おつりはもらいません。」と聞いていたので、「13ルピーだったら、15ルピー払っても、2ルピーのおつりは貰えないんですかね…?」と聞くと、「いえ、そんなことはもちろんナーィですね。2ルピーだったら、もらえますョ。」 び、微妙!! …そ、その違いは!?(と、心の中でつっこみ)。

何はともあれ、長い1日が終わりました。ホテルに戻って、解散。みなさん、明日の準備をしたり、タメルにぶらぶらでかけたり、いろいろです。ああ、そういえば北京オリンピック、始まってるんだったなあ…と、テレビを見て思い出しました。

3日目 学校での活動2日目。昨日は、それぞれのクラスが2コマの授業を受け持ちましたが、今日は1コマ増えて3コマ。午後は全体でゲームをする予定です。 それぞれのクラスに、昨日とは少し違った趣向が凝らされています。特に、幼い子供たちを受け持つときにはネパール語をおりまぜて、イラストを使ったりしながらわかりやすく説明をしているようです。

あっと言う間に3コマ終了。確かな手応えを感じるのは難しいでしょうが、みなさん、昨日よりはやりやすかったようです。 さて、午後のゲーム。予定ではイス取りゲームともう一つ、何かみんなでできるゲームをする予定…と聞いていたのですが、突然の雨。せっかくみんなで校庭にでていましたが、校内に戻りました。

校内でできるゲームを…、と急遽、ダンスゲーム(?)をやり始めますが、勝敗をつけるのがあまりに難しい…。 晴れ間がさしてきたので、また校庭へでて、新たなゲームをします。小さなボールを乗せたスプーンを口にくわえ、それを落とさないように走る。難しそうです…。 また雨が降ってきたため、みんなが参加することはできませんでしたが、参加者の中で勝敗をつけることはできました。

優勝したのは、参加者のNさん。毎回、インド&ネパールプログラムでこの学校を訪れる際には、ゲームの景品として1位から3位までの子供たちに渡す景品を用意しています(私のスーツケースの3分の1はこの、景品でした…)。しかし、1位の景品はNさんに…(もちろん、直後にNさんから先生に渡されました。笑)。 また雨が降ってきたので、急いで解散。 みなさん、授業で使った景品などは学校に寄付して下さいました(ありがとうございました!)。

子供たち、先生たちに別れをつげ、学校を後にします。 この日もパタンにて昼食。昼食が済んでからは自由行動です。 私はこの後、Chyawanさんとパタンの障害者施設の見学にでかけました。 (インド&ネパールプログラムの内容からはズレてしまうので、見学に関しては割愛させて頂きます)

さて、帰り道。外はすっかり暗くなっていたので、Chyawanさんからは「大丈夫デスか?」と聞かれましたが、「大丈夫大丈夫、ノープロブレム(やはり未だにルー喋り)!」と能天気に答え、パタンからホテルへの帰路につきました。 バスに乗ったはいいものの…(外が)暗い…暗くて、降りるための目印が見えない…。乗ってからの時間を計っていたので、まあだいたいこの辺だな、というところで降りました。うーんしかし、見えない。地図を出すのも億劫(見えないだろうし)。そして雨が…。

とりあえず歩いていると、見覚えのあるお店が何件かあったので、あ、やっぱりいいんだ~、この方向で!と一安心。更に歩き続けます。10分、20分…。…こんなに遠かったっけ?一抹の不安。 さすがに怖くなってきたので、前を歩いていた女性2人にこの道であっているのかと聞こう、と決意。ホテルの地図を見せると…女性二人が早口で話し始めました。英語を話されない女性のようなのですが、どうやら私は全然違う方向にきている、ということを必死に訴えている様子。

この女性二人が前を歩いていた男性に、英語が話せるかときいて、自分たちが言うことを訳させています。結局、「(ホテルから)かなり遠く、反対方向にきているので、リキシャに乗って帰ったほうがよい」とのこと。もう歩くのも疲れたし、そうしようかなー…と思いきや、よくよく考えてみると、お金あったっけ…。(こそっとおさいふを確かめる…)…ない…。今日はお金を使うこともあまりないだろうと思い、バス代プラスαの金額しかおさいふに入れてなかったのでした。

リキシャに乗ったとしても、この金額でホテルまでたどりつけるのだろうか…。 女性二人に、ノーマネー、ノーマネー…と言って、財布の中身をみせると、オーケー、オーケー、と笑い出しました。この女性達はリキシャのドライバーに片っ端から声をかけまくり、値切りまくり(と、思います)、破格の値段でリキシャを手配してくれました(と、信じています)。

いつの間にか私の周りには人だかりが…。こんなにもお金のない日本人が珍しかったのでしょうか…。何はともあれ、みなさんの優しさに感謝。 なんとかホテルまでたどり着けました。(後日この話をChyawanさんにしたところ、ネパール人同士でもそんなに親切にしてもらえることはない。多分、外国人だから親切にしてもらえたのでしょう、とのこと)

またまた、長い1日は終わり。明日は、何人かの方がマウンテンフライトに行く日。よい天気だといいですね!

4日目 マウンテンフライトは朝早く出発しないと搭乗に間に合わないので、4時半起床。天気はどうだろう?Chyawanさんから何も連絡がこないので、おそらくマウンテンフライトは中止にならないようす。今回、マウンテンフライトを希望されているのは女性のみ。私は同行はできませんが、空港までは一緒に向かいます。みなさんを見送って、あとは空港でみなさんが戻ってくるのを待ちます。

ネパールにやってくる海外からの旅行客のほとんどは、トレッキングや山登りが好きな方が多いようです。空港内を見回すと、やはり、ヨーロッパから来た団体等も多いです。私は前回のインド&ネパールプログラムでこのマウンテンフライトを体験しましたが、やはり早朝、澄み切った空にエベレストを見つけた時は感動しました。毎回かどうかはわかりませんが、操縦席ものぞくことができます。 約1時間半後(くらいでしょうか?)、みなさん笑顔で戻ってこられました。空港での待ち時間もあまり生じず、スムーズにフライトを体験してくることができたようです。Chyawanさんの知り合いの方が、そのように取りはからってくれたとのこと。ありがたやありがたや。 ホテルに戻り朝食、その後、Chyawanさんとみなさんはバクタプルツアーへ。私は、その他のお仕事へ。

5日目 明日がネパールを発つ日なので、実質、今日は最終日。午前中はカトマンズにある老人ホームに活動しに行きます。この老人ホーム、マザーハウス関連の施設ですが、パシュパティナートと呼ばれる、非常に有名なお寺の一部にあります。コルカタにあるマザーハウスの施設とは違い、とてもオープンな印象(なんと言っても、お寺の敷地内ですので…)。中にいらっしゃる高齢者の方々は、ほとんどが認知症の方です。この日は、私たちが到着するとすでにせっせと活動する若者の姿が…。

インドからボランティアでやってきているグループだそうです。5、6人くらいでしょうか…。手際がよく、慣れています。私たちも活動に加わります。掃除、洗濯などです。この日はお祭りということで、また別のグループがカレーやお菓子の配給にやってきました。何人かのおじいちゃん、おばあちゃんはもらったお菓子を懐に隠したりして、かわいいです。とりません、とりませんから! コルカタに比べ認知度があまりないせいか、この施設のボランティアの人数はあまり足りていません。

なので、ボランティアが結構温かく迎えられているような気がします。この日も、シスターが私たち一人一人の名前を尋ねて下さいました。 お昼には活動が終了したので、午後から夕食の時間まで、みなさん自由です。今日の夜はさよならディナー。

それまでに、日本へのおみやげを買い終えておかないと! ネパールのおみやげとして、お勧めなのは紅茶とカレンダー!紅茶はインドでももちろんよいものがたくさん手に入りますが(本場なので)、ネパールにはイラムティーという紅茶があり、その紅茶を買うためにインドからネパールにやってくる人もいるとのこと。紅茶好きのかたはチェックです。おいしいですよ。

もう一つ、カレンダーは、というとまずチェックして頂きたいのが『紙屋さん』。紙でできた製品…レターセット、提灯、カレンダー、カード等、いろいろ並んでいます。アジアの雑貨が好きな方にはお勧めです! 夕方、リキシャにてホテルからネパールレストランへ移動。このレストランはチェイワンさんのご友人が経営しているレストランで、いわゆる「観光客向け」ネパール料理、のお店です。

料理はもちろん、お店の内装もとても凝っていて、音楽の生演奏あり、謎の余興あり、ダンスあり…なんともエンターテイメント性の高いレストランです。 最後はみんなで輪になりダンス(というかグルグル回っていただけのような…)。明日はいよいよ、帰国です!

6日目 お昼すぎの便なので、朝11時にはホテルを出ます。10人の参加者のうち、成田出発のSさんとSさん(名字の最初の部分が一緒なので、コンビのようでした…)は航空便手配の関係で、ホテルにもう一日滞在することになっていたので、他8人+私でチェイワンさんとともに空港に向かいます。SSコンビのお二人、ホテルのみなさん、どうもありがとう!!

チェイワンさんとも空港にてお別れです。勝手に荷物を預かろうとする強引なポーターさん(有料)を適当に受け流しつつ、搭乗手続きへ…。 約5時間ほどのフライトで、バンコクへ。ここまで一緒だった8人も、ここからは成田、関空、名古屋に別れて帰国です。 みなさん、お疲れ様でした~!!