海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

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ネパール地震の状況

ネパールの大地震から6週間経って:
みなさまからお預かりした義援金を持参し、昨日までカトマンズに滞在していました。全ての派遣先を訪問し、被害状況を確認し、それぞれの場所に合った物資を届けました。
この場を借りて、みなさまの温かい心遣いに感謝いたします。

今、私達にできることはこの国の人達の経済活動が元に戻るように少しでも協力することだと思います。

個人がネパールに行ってもできることは限られています。しかし、カトマンズに行き、現状を見てそれを伝えることはできます。風評被害をできるだけ大きくしないためにも、ぜひ訪問すべきだと感じました。

今回訪れた地域の被害状況  (2015年6月6日-11日まで現地訪問しました)

カトマンズの街
中心地で壊れたものの多くは歴史的建造物です。ダルバル広場では京都を思わせる歴史的な建造物郡がおよそ20%破壊ました。現在は多くの人が集まり、お祈りをしています。崩壊した場所には警察がはいり、立ち入りを禁止しています。
それ以外の市内は建物はヒビが入り修復が必要ではあるものの、思ったほどの被害はないと感じました。
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街は外国人の観光客はまだ少ないですが、活気はあります。

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カトマンズの中心の公園に避難所としてテント村が造設されています。古い建物は木材で支えられ、補強修理が行われます。
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皮肉な事ですが、カトマンズとその周辺を合わせて250万の人口だったのですが、出稼ぎに来ていたおよそ100万人が自分たちの故郷に戻ったそうです。そのために、カトマンズは電気や水の供給が、地震の前に比べて良くなっているのです。現在カトマンズでは24時間電気が使えます!ゴミの収集のほうも問題ありません。

カトマンズ郊外の村
カトマンズを出て、少し車で走ると大きくダメージを受けている村があり、改めて地震の被害を実感しました。住むところを失って、村の避難所に多くの人達が一緒に暮らしています。これから雨季になるので、風邪などひかないよう、健康管理に気をつけてもらいたいと思います。高齢者の方も多いのです。

●● Bungamati ブンガマティ
CECからの参加者を受け入れてくれる孤児院の近くにある人口5000人程度の村です ネワール族の仏教徒の村で古くからの街並みが残り、散歩するのにとても良い村なのです。この村は地震で大きなダメージを受けています。
この村にある有名な寺院(マチェンドラバハル)は完全に崩壊しました。visit201512

家の作りが壁はレンガを積み、屋根は木造小屋組の上に瓦を敷いた3階や4階建ての建造物なのですが、古い家屋であること、メンテナンスがされてないことで、大きく被害を出したようです。
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現地の人に聞くと700軒の家が崩壊、または一部破壊されたそうです。公的支援が来ないので、住民たちだけで片付けをしています。村の人々は集会所に集まって寝泊まりしています。
1934年にも大きな地震が起き街の40%がダメージを受けました。今回も同じくらいひどい状況だと思います。

●● Chapagaun チャパガン
村の家々は、道幅が狭く、大きな重機作業車が入ることができないので、人の手で瓦礫を取り除き、片付けています。
毎日その作業を続けているのでしょう、どこの村も壊れたレンガが山積みされています。visit201511
レンガとドロでできた家なので、崩れると、ものすごいホコリが舞い上がります。車が通ると前が見えなくなるほどの土煙になるので、マスクをせずに撤去作業をすると健康被害が出ると思います。

●● Bahktapur バクタプル
15~18世紀マッラ王朝時代に首都のひとつとして栄え、往時の古い街並みを残す中世の街、
参加者のみなさんがよく行く観光地です。やはり同じように歴史的な建造物を中心に居住する家も崩れているところが多くありました。でも、観光客は少しづつですが戻ってきています。
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通常は外国人の場合だと、入場料金が課せられる街なのですが、現在はそのルールはありません(無料で入ることができます)

CEC ネパールボランティア関連先の状況

●● ホームステイファミリー
ラビンさんの家が全壊し、住むことができなくなったので、現在はアパート暮らしをしています。幸いにも家族は全員無事でした。
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今回の訪問では時間の関係で5家庭だけ訪問することができましたが、ラビンさん一家以外のファミリーは建物にはヒビが入りましたが、住むには問題ありません。幸い家族の方で不幸に遭った人達もいませんでした。日本からのお客様を楽しみにしています。
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●● パタンCBR 障害者の子どもたちのリハビリセンター
2名の子供達が家を失い、現在避難所生活を送っています。子供達は最初の頃はすごくおびえていたそうです。
やっと最近になって子供達は落ち着きを取り戻してきたと代表の方が話してくれました。子供達への食事を提供するために寄付を渡しました。
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●● 高齢者施設 マザーテレサのシスターが活動するパシュパティナート寺院
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寺院の一部が損壊していましたが、シスターが活動する体が弱っている高齢者のみなさんの住居エリアは問題ありませんでした。

●● Jyotidaya cooperative school (地震の影響を受けたChapagaun チャパガンの学校)
CECからの参加者のみなさんがよく活動するこの学校では、300人の生徒のうち、51名が住む家をなくしました。親戚のところなどに避難している子どももいますが、今でも22名の子どもがテント暮らしをしています。
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学校の建物も一部立入禁止となり、子供達は仮のオープンスペースで授業を行ない給食を食べています。下の写真の赤いマークが「危険」を意味し、修復必要です。子どもたち300人分の給食費用を皆さんからの寄付金でまかないました。でもここの学校の子供達には継続的な支援が必要だと強く感じました。
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●●  Manjushree english medium high school
幼稚園から16歳までの子供達が通う学校です。この学校の校舎は大丈夫だったのですが、隣の大きな建物が壊れ、その一部が学校のクラスルームに落下したために、一部使えなくなっています。子供達はみなさん無事です。
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●● 子どもの家(バルグリハ)
ヒビが入っていますが、建物に損傷は大きく無く、子供達は問題なく暮らしています。お米120Kgと使い捨てのオムツ、そしておやつを配給しました。
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●● スラム街の子どもたち
この場所は元々、川岸の違法に家を建てて住んでいる場所なのですが、家が小さいためその分強度は一般の家よりも高いようです。被害はほぼ無しです。地震の影響でさらに仕事が少なくなるでしょうから、家族は不安を抱えているとのこと。コメ120kgとおやつを配給しました。
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この集落に住んでいた多くの人がそれぞれの村に帰ったために、スラムの子どもたちの教育をしている幼稚園の園児の数が半分ぐらいに減っていました。村に帰った人達がこの場所に戻ってくるかどうかはわからないそうです。

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今回同行していただいたOBの柳さんにいろいろヘルプしていただきました。
現地で会ったOGのミホさん、ネパールで引き続き生活するなかで、今後も情報交換よろしくお願いします。
現地コーディネーターのチェイワンさん、毎日私達を連れて回ってくれて、ご苦労様でした。

そして、今回ネパールの人達のために寄付をしていただきました多くの皆様に心から感謝いたします。みなさまから集まったお金があと10万円程度残っています。
チェイワンさんを通じて、継続的に援助が必要と思われる子どもたちに提供させていただきます。

CEC代表 池頭稔