海外ボランティアの種類|CEC Japan Network

海外ボランティア一覧

地域別海外ボランティア活動

学生、社会人の皆様向けの地域別海外ボランティア活動を紹介するページです。ご希望の国と、活動内容をお探しください。

※ 高校生の皆さまへ ※

高校生が参加可能な海外ボランティアページをご覧ください。詳細

海外ボランティアとは、その種類

海外で行うボランティアについて良く聞かれます。どんな種類があって、どのように参加することができるのか。 そこで、ここでは私たちのプログラムとは関係なく、概要としてまとめてみました。

海外ボランティアは国際協力を目的とした海外渡航です。これには国際機関(国連)や各国の公的な組織(JICA等)による派遣、NGOやNPO法人による国際活動、また旅行会社などによるスタディツアー等の学びの場として、短期いくものなど様々な種類があります。どのような形でいかれても、基本は現地の人々のために、または現地の人々と一緒に何か生産活動をを行う、「国際貢献」「国際協力」「世界平和」といった目的は共通しています。

ボランティアという言葉から「無償」という意味合いを考えるかもしれませんが、本来の意味としては報酬の支払いを目的にしないで「自らの意思で」働くということが「ボランティア」ので、日本での「無償で働く」という事とはすこし意味合いがことなります。 「国際貢献」「国際協力」「世界平和」といった目的意識をもって活動する人たちは無償でも有償でもボランティアと言えます。

たとえば、日本の国際企業で建設会社があります。アジアの多くの国々で彼らは公共事業を請け負っています。その多くがODAを資源としての支援の一環として事業をするわけですが、現場では現地の人たちの生活をよくするためとの目的意識をもって仕事をしている人たちがたくさんいます。もちろん賃金を得ての仕事ですが、日本に比べて生活の幅はどうしても狭まる国で活動する社員のひとたちの働きも「ボランティア」精神がなければ続けることはできません。

学びとしての海外ボランティア

「国際貢献」「国際協力」「世界平和」という目的をもつと先に述べましたが、実は海外ボランティアは「学び」や人間力をあげるために参加するものもあります。 イギリスで有名なボランティア推進団体Volunteering Matters(旧称 CSV)では長期間のフルタイムボランティアプログラムを提供しています。

イギリス人の若者は高校を卒業し、大学に入るまでに1年間のホリデーをとり、その期間中にボランティア活動に参加します。彼らの参加動機は「新しい出会い」「技術を身に着けたい」「自分のやりたいことを見つけたい」という自己実現や学びのための動機で参加する人がほとんどです。 まだ「国際貢献」できるほどの技術や経験がなくても参加できる、そういった海外での学びとして「ボランティア活動」を利用することが日本でも現在は主流になってきています。

海外ボランティアの種類

海外ボランティアの種類は教育、保育、看護、建設、食育、衛生活動、文化交流など、SDGsに関連することが現在の主流です。 SDGsとは 2015年の9月25日-27日、ニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、150を超える加盟国首脳の参加のもと、その成果文書として、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。

取り組むべき課題として、17分野の課題が提示されました。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を取ってSDGsと呼ばれています。詳しくは下記のページをご覧ください。

https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
専門家や、スキルを持った人が活躍する海外ボランティアの種類は多岐にわたります、CECは一般の、特に専門知識があるわけでもない人たちが関わることができる海外ボランティアを英語圏とアジアの地域で探し、しっかり検証して皆様にお届けしています。

海外ボランティアのススメ

日本ではJICA(海外青年協力隊)が行う海外派遣制度があります。 1958年にイギリスで設立されたVSOによる青年を発展途上国に派遣する活動がはじまり、その影響を受けて1961年にアメリカで設立されたPeace Corpsの海外支援計画の流れを受け、外務省所管の独立行政法人国際協力機構 (JICA)が1965年発足されました。2018年6月末現在までに91ヶ国、計43,864名の隊員が派遣されているそうです(wiki)

専門的な知識や経験をもつ若者を海外の発展途上国に派遣することが目的なのですが、応募者数は1994年度の年間1万1832人をピークに、毎年減少傾向にあります。 その理由はさまざまです。専門性を持った人たちがいま就いている仕事を辞められない。イスラム国などの活動により世界情勢が変わってきた。でも、根本にあるのは若い世代の人たちが海外に興味をなくしてきたことだとおもいます。

国立青少年教育振興機構が2018年に行った調査によると日米中韓4カ国の国際比較では日本の高校生が一番「留学したくない」割合が高いことがわかりました。

留学を希望しない理由としては「母国のほうが暮らしやすい」「外国での一人暮らしに不安がある」「言葉の壁」などが主なものとなっています。 インターネットで世界の情報をその場で得ることができるようになったので、わざわざその場所にまで行く意義を感じられなくなっているのでしょうか。 言葉の壁も、留学しなくてもアプリを使えば必要なことはその場で翻訳してくれる時代になりました。 そんな今だからこそ、海外で自分だけの経験をすることが、将来周りから飛び抜けるきっかけになることを皆さまに伝えたいです。

海外に出ることで、それまでの自分の世界から、新しい街のなかで、はじめての人たちにあい、初めて耳にする音、光景、宗教や文化を毎日浴びることによりネットでは絶対に得ることのできない本当の異文化体験ができます。それが視野を広げるきっかけになります。 そして、ボランティア活動、これはチーム活動のなかでいままでより積極的になれる。新しい友人を作り、時事の問題に関心がでるきっかけになり、自分自身の価値観を深めたり、変えたりする機会になります。

だから、海外でボランティアすることは誰にとっても有意義であり、その人の可能性を大きく広げるものだと思います。

もう一つ海外ボランティアの大事な役割があります。社会人になると、友人を作る機会が少なくなります。職場で会った人たちはビジネス上の付き合いになりがちです。ボランティア活動で価値観を共有できる友人ができると長い付き合いができます。海外ボランティアは新しい友人を作る絶好の機会です。