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フィリピンの社会格差、貧困に関する情報

2021年6月12日

フィリピンの貧困状況の数字が毎年大きく変わっているように感じます。
信頼がおけそうな機関が出している数字を拾いました。

2018年の貧困率 16.7%
これはフィリピンの貧困ライン以下の国民の割合です。(相対的貧困とよびます)
ちなみに日本の貧困率は15.4%です。

フィリピンでは収入がいくらの場合にこの国の貧困ラインを下回るとみなされるのか、世界銀行のによると2018年の統計では1世帯当たり1カ月当たり1万727ペソ(約2万5000円)とされています。

現在2021年時点でセブ市内の一日の最低労働賃金は404ペソ(10人以上の会社)です。週に6日間働くとして一か月の収入は1万ペソないので、家族一人が働くだけでは最低限度の生活もすることができません。貧困家庭では子供の数も多く母親は育児や家事に追われ仕事をすることができないため父親だけの収入では家計はいつも厳しいです。

世界銀行はフィリピンの一日当たりの収入が3.2ドル以下の貧困状態にある国民の割合(2019年時点)が20.8%(およそ2200万人)とする調査レポートを発表しています。さらに、アジア開発銀行の統計によると、一日当たりの購買力平価(PPP)が1.9ドル以下(絶対貧困とよびます)の国民は2018年の時点で4.7%(およそ500万人)となっています。

購買力平価(PPP)
ある国である価格で買える商品が他国ならいくらで買えるかを示す交換レート。
例えば、アイスクリームが日本では100円、アメリカでは1ドルで買えるとすると、1ドル=100円が購買力平価だということです。

世界開発銀行のサイトからの情報
https://www.adb.org/countries/philippines/poverty

セブの社会格差を象徴する場所「墓地スラム」
私達が2014年から活動を始めたのがセブにある墓地スラムです。いままでも何度も写真などをご紹介してきましたが、みなさんにこの写真をみていただきたく、2019年の夏休みに活動した際の写真をご紹介します。

経済成長の著しいフィリピンのなかでもセブは毎年現地に行くたびに新しい高層ビル、ショッピングセンターが開業しています。

しかし、その一方で社会に取り残された貧困層の人たちの暮らしは何年経っても全く変わっていないのです。フィリピンが経済成長に伴って得た利益は投資した少数のお金持ちの人たちが握り、ますます社会格差が広がっているように感じます。

下記の写真はセブ市内の一等地にある墓地です。私がよく撮影するスポットです。奥にそびえているのが高級コンドミニアムです。その手前に墓地に住んでいる人たちのスラムが広がっています。現在の社会格差を象徴するようなスポットなので、セブでのボランティア活動プログラムに参加される皆さんをこの場所にお連れしています。

セブ・海外ボランティア担当 池頭


CECフィリピン・セブ海外ボランティア