海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ネパール復興!ブンガマティの優しい人達

ネパールボランティア&ホームステイプログラム
参加期間 2016年9月6日~2016年9月14日まで (1週間)

参加の動機
発展途上国の現状と生活の様子を知りたく、また、ネパールの優しさに触れてみたかったから。                                                                         

ホームステイ滞在に関して
家族構成: お父さん お母さん 子供( 2 )人 
ペット: 無
食事: 非常においしかった  

生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
・水と電気に限りがあるので、節水と節電には気を使わなければなりません。
・飲み水…水道の水は飲めないため、お店でミネラルウォーターを買っておかなければなりませんでし
(ミネラルウォーターは20ルピー程度でそこら中に売っています)
・シャワー…シャワーは毎日浴びてもよいと言われましたが遠慮しました。浴びなくても次第に慣れてくるので、それほど不快ではありませんでした。頭と体を洗ってから最後にいっぺんに石鹸を流すと節水が出来きます。
・トイレ…トイレは小便の場合は水を流してはいけなく、大便のときのみ流しました。また、紙は流してはいけなかったので、ゴミ箱(袋)に捨てていました。
・洗濯…この家では、土曜日にだけ洗濯をするようでした。

感想:
ホストファミリー全員が優しく親切で、とても居心地が良かったです。自分を含めると、日本での家族構成や歳が全く同じで、個性もどことなく似ていたこともあり、本当の家族のようでした。お父さんは毎朝5時から朝の運動(ランニング、ウォーキング、体操)をしているようなので、一緒に運動をして、いろいろなことを話しました。(ネパールの人は早起きで朝の運動をしている人が多いため、これも文化なのかもしれません)興味があれば一緒に朝の運動ができます。

お母さんにはあまり言葉を伝えられませんでしたが、とても優しくしてくれて、感謝の気持ちを伝えると笑顔で返してくれたり、風邪をひいてしまったときには心配してくれたりと、本当に温かかったです。
お兄さんはとても明るい性格で、2年間イギリスに留学していたため、英語のなまりもなくとても上手でした。(ネパールの若い人はみんな英語が話せますが少しなまりがあります)お兄さんとはよく食後に二人で会話をしていました。ネパールの事や日本の事など、様々なことについて話せて勉強になりました。
弟さんは学校や仕事があったため、夜遅くに帰ってきており、なかなか会う機会がありませんでしたが、夜に兄弟三人で話をしたのはいい思い出です(もはや三人兄弟のようでした)。また、洗濯物を取り込んだり荷物を運んだりしているとき、自分から手伝いに来てくれて、とても優しかったです。ドラゴンボールやナルトといった日本のアニメが大好きなようです。
                                                                        
家族との会話は基本的には英語でした。僕は英語があまり話せなかったのですが、ゆっくりと頑張って伝えようとすれば、みんな話を聞いてくれるので、特に心配はありませんでした。ただ、もっと流暢に話すことができていれば、もっと自由にいろいろなことを話すことができたと思います。ゆっくり話していたので寝る時間が来てしまったり、自分の言いたいことが8,9割ほどしか伝えられなかったりなど少し残念でした。初めて英語を話せるようになりたいと思いました。

ボランティア活動に関して
どちらで活動されましたか: ブンガマディ村
                                                                         
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
3日間、震災で崩れてしまった民家のがれき除去をしました。1日3時間ほど作業を行いました。(10時~14時まで。うち1時間はお昼休み)この時期は雨期だったので、ほとんど曇りで暑さはありませんでした。しかし、雨が降ると、道のほとんどが土がむき出しなので、足場が滑りやすくなり危険です。汚れてもいい靴でやるといいです。雨が強いと作業が中止になり、みんなで雨宿りをしながらおしゃべりを楽しみました。                                                                         
 作業中はみんなで効率の良いやり方を見つけて、雑談を交えながら作業をしたり、村の人や子どもたちも手伝ってくれたり、適度に休みを取りながら作業できたので、それほど苦ではなく、とても楽しかったです。良い経験になりました。                                                                        

ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
 一度オフィスで集合していましたが、ホームステイ先からオフィスがかなり離れていたため、オフィスまではバスを使い、オフィスからブンガマディまではみんなでバスを使いました。(バスといっても日本のようなバスではなく、軽トラックのような車です。)                                                                        

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
薬…向こうで風邪をひいてしまったので助かりました。他の仲間でお腹を壊した人もいます。                                                                      
マスク…車の排気ガスがひどいのでかなり空気が悪いです。喉をいためてしまいました。                                                                        
汗ふきシート…シャワーを使わない日はこれで済ますので必需品です。                                                                         
ウェットティッシュ…水が使えなかったり使いたくないときに役立ちました。
懐中電灯…少し電気を使いたいときは大体これで代用できます。
紐付きのズボン…ベルトを使わなくていいので非常に動きやすくてよかったです。
トイレットペーパー…トイレに紙がなかったりするので必需品です。  
折り畳み傘…一日の天気の移り変わりが激しいので、よく雨が降ります。

その他、便利だと思うものは:
特になし                                                                     
最低限のものは現地でも買えるので、心配しなくてもよさそうです。                                                                        

パタン・カトマンズ、もしくはブンガマティ観光に関して
感想:
パタン・カトマンズ
  ダルバールスクエアの建造物は伝統的なつくりをしており、とてもきれいでした。地震による被害もあるためところどころ修復中です。有名な観光スポットなので、人が多くにぎわっていて楽しい地区でした。しかし、その分、物乞いや強引な商売をする人を良く見かけるようになるので、きっぱりと断らないと、ずっとついてきてしまいます。かわいそうですが、一番良い方法は無視をすることだと思います。                                                                         

ブンガマディ
  整備されていなかったり、施設も整っていませんが、とても温かみのある素晴らしい村でした。
村の人々みんなが笑顔で、人と人とのつながりが強く、まさに古き良き村でした。考えさせられるものがたくさんあると思います。                                                                                                           
カトマンズに関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
 スワヤンブナート…オフィスからかなり離れていますがおすすめです。白い建物がいくつもあり頂上からの景色がとてもきれいでした。猿寺とも呼ばれており、猿がたくさんいます。                                                                        

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか:
 雨期と乾期の移り変わりの時期だったので、一日の大半は曇りでした。昼頃に晴れ間が広がっていて、夕方頃にそれほど強くない雨が降っていました。一日のうちに天気が変わるので、折り畳み傘は常に持ち歩くとよさそうです。日本のような、じめじめはなく、比較的さっぱりとしていたため、過ごしやすかったです。                                                                         

服装は:
半袖、短パンで十分でした。ボランティア活動は長ズボンをはいていました。                                                                         

ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは:  1ルピー=約1円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
(例:ミネラルウォーター1L 20ルピー(約30円)、切手 30ルピー(約45円)等)
ミネラルウォーター 20ルピー
バス代 15ルピー                                                                         

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか:いいえ
はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい:

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。*ネパールで撮られた写真をお貼り頂く際は、説明のコメントもお願いします
 ネパールに到着して最初に感じたことは、とんでもないところに来てしまったという不安と後悔でした。
道路は車やバイクで溢れ、クラクションはそこら中から聞こえ、排気ガスや砂煙のせいで空気がかなり悪く、物乞いを見かけたりと、ネパールの悪い一面ばかりに目がいっていました。
しかし、オフィスでチェイワンさんのネパールの現状や、ネパール人の考え方や人生観についての話を聞いて、この1週間はネパール人になって生活しようと思ってから、自然といろいろなことを受け入れられるようになりました。バスがぎゅうぎゅうだったり、シャワーを浴びなかったりなど、そのようなことがすべて当たり前のことのように感じられました。すると、次第にネパールの良いところが見えてきました。バスにまだ慣れていないとき、隣の人にバス停を聞いてみると、周りにいるたくさんの人も助けてくれて、降りるところでまた教えてくれました。感謝の言葉を言うと、みんながとても素敵な笑顔で返してくれました。僕だけではなく、老人や大きな荷物を持った人を見かけるとみんなで降りるのを助けていました。町のいろいろなところで助け合いを見かけたので、ネパールは助け合いの国なのだと実感しました。とにかく人と人とのつながりが強かったです。なので、ネパールで何か困ったことが起きても、不思議と焦りや不安は感じませんでした。困ってもみんなに助けてもらえるという安心感があったので、特に心配なことはありませんでした。                                                                    
 ネパールでの生活を送っていくうちに、また、ホストファミリーからネパールの抱える問題や現状の話を聞いて、自分はなんて恵まれているのだろうかと感じました。今まで日本で当たり前のことのようにやってきたことが、当たり前ではないということに気が付きました。教育を受けられること、どこに行っても設備が整っていてきれいであること、やろうと思えば何でもやれる環境にあることなど、些細なことから大きなことまで大切なことに気が付くことができました。一緒に参加した日本人同士ともいろいろなことを話して、やはり自分は恵まれているのだと思いました。
 ネパールに行くことに迷いはありましたが、行ってよかったなと思っています。貧しい国の生活や人々に触れ合うことで、様々なことを感じることができました。特に、ホストファミリーのみなさんや、CECのスタッフの方々、一緒に行動をした日本のみなさんのおかげでとても良い経験をすることができたと思っています。ありがとうございました。