海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ホーチミン日本語&障がい孤児 2-3月

ベトナム、ホーチミン日本語&障がい孤児の参加レポート。

■参加された国名
ベトナム

■参加期間
3週間

■参加の動機
大学1年の夏、2年の夏に1週間海外ボランティアをやり、また活動をしたくなったのと、1週間ではなくより長く活動し、より実態を知りたいと思ったから。

■ボランティア活動について
孤児院に訪問した回数は13回。2時間ほど毎日活動していた。活動内容は子供たちと遊びながら食事を与えて、寝かしつけるというものだ。私が感じたことは、子供たちの扱いが日本とあまりにも違ったということだ。子供たちが暴れないように椅子と手や足を縛られてたり、机によって体を固定されていたりと、ひどいと感じるような扱いだった。ご飯も無理矢理口をこじ開けて呑み込めないほど詰め込んだり、眠るときも足を固定したりなど、日本ではありえないことだった。しかしそこにいる子供たちはやはりとてもかわいく、人懐こかった。別れるときはなかなか手を放してもらえず、こっちまで悲しくなってしまった。
わかば教室に訪問した回数は、コロナの影響で途中でなくなってしまったため8回。2~3時間程度やっていた。活動内容は音読を練習したり、読解問題を手伝ったりなどだった。私が感じたことは、雰囲気はとても親しみやすく、生徒さんたちも非常に真面目だということだ。途中雑談などしても問題なく進むので楽しみながら授業することが出来る。また皆日本語がとても上手だった。ゆっくり話せばほとんど理解してくれるので、会話が純粋に楽しめた。たまに現地のお菓子や飲み物を振る舞ってくれ、それもひとつの楽しみだった。すぐに仲良くできるし、仲良くなればベトナム語を教えてくれたりして、濃い時間だった。

■その他の感想
活動で最も楽しかったことが平日の夕飯だ。平日はわかば教室の生徒さんが夕飯に連れて行ってくれる。連れて行ってくれる場所が、普段観光客が行きにくいような路地裏にあるようなお店で、毎回新鮮で楽しかった。1軒だけでなく2軒、3軒とはしごすることが当たり前なので、それも楽しかった。そこでベトナムで有名な料理などを食べることができるので、毎回わくわくしていた。
基本的にボランティアメンバーと行動していたため、わからないことなどもたくさんあったが、旅を通して怖気ずに積極的に話を聞いたり、話しかけることができるようになったと思う。これは現地の人、同じメンバーの人、両方に言えることだ。積極的に話しかけ、友好的な関係を築くことができるようになったと感じる。現地の人へも自分から声をかけることができるようになった。
自由時間は基本的に観光をしていた。教会がたくさんあったり、西洋建築のものがたくさんあるので楽しめた。またホテルの周りを散策したりもした。入ったことのないカフェなどにも入った。
不満点としては、オリエンテーションの日に、孤児院を見学した後すぐにベンタイン市場に行くというプログラムに少し疑問を感じた。ベンタイン市場へ行っても30分程度しか買い物をする時間がなく、結局土日にもう一度行くということが毎回あった。あまり時間が取れないならばオリエンテーションの日にもう孤児院で活動するという形でもよかったのではないかと思う。両替をしていない人向けの処置であれば、その都度臨機応変に対応したり、先に集合する前に空港で換金するように言うことで対処できるのではないかと思った。

■滞在先やその周辺について
ホテルは毎日きちんと掃除され、タオルなども毎日取り換えられるので、安心して過ごすことが出来る。フロントの人は非常に親切。簡単な英語なら分かる人もいて、話しやすい雰囲気。日本語を理解しようと、配布されたガイドブックを借りて勉強したりなどもしていた。タクシーはホテルの人に頼み、確実に呼んでくれるため、安心してお願いすることができる。
ホテルの周りにはコンビニが並んでいるため買い物がしやすい。レストランは、近場に美味しい店が何軒かある。場所によっては英語が通じないところもあるが、ベトナム語を喋ることができなければ嫌がられるということはないため、グーグル翻訳などをを使えば問題なく食事をすることが出来る。カフェも何軒かあるので休息もしやすい。

■現地の物価について
私は3週間で4万円を使った。少し高めのもの(60~70万ドン)を何回か買ったため、少し出費をした方だと思う。
観光先で買えるものとして、例えばタイパンツやTシャツは基本的に20万ドンいかないくらいで買うことが出来る(値切り必須)。コーヒーは(私が買ったところは)200gで20万ドンくらい。
食費は、朝ご飯はホテルの近くにある屋台で2~3万ドンのバインミーや肉まんなどを買っていた。昼食はホテルの近場であれば4~8万ドン、観光地に赴くのであれば10~15万ドンを使った。夕飯は平日であればわかば教室の生徒さんたちと食べに行っていたので4~5万ドン、休日は観光先で10~15万ドンを使った。
観光をするにも活動先に行くにも基本的にタクシー移動が多い。基本的に1人5万ドンいかないくらいで毎回乗った。バスを使う場合は6000~7000ドンを使った。
水を買うためにコンビニを多く使うことになると思うが、水1本1万ドン程度で買うことが出来る。

■今後参加する人へのアドバイス、お気づきの点など
まず、ベトナムに行く前に日本でgrabのアプリを登録まで済ませておくことが大切。ベトナムではSMSが届かないので登録が出来ない。grabは移動手段としてタクシーを呼ぶのに必須。
タクシー移動する際、ホテルやツアー会社の名刺を取っておくと移動の際に便利。
ベンタイン市場などでお土産を買う際、値切ることが必須。提示される金額は原価の何倍もする値段なため、鵜呑みにしてその値段で買わないように。また提示された値段から遠慮して少し減額するのではなく、値切るときは思い切って大幅な減額を要求すると、成功しやすい。例えば50万ドンと言われたら、10万ドンと言うなど。10万ドンでは買えずとも20万ドン程度まで値下げることが出来る。
ホテルのそばにあるランドリーはとても良心的なためオススメ。洗剤なしで、下着まで出すことが出来る。何時に終わるかも聞けば教えてくれる。しかし靴下は出すと片方無くなる可能性があるため手洗いする方がいいだろう。また現地市場で買ったTシャツやタイパンツは色落ちが激しく、色移りするため手洗いの方がよい。
ホテルにドライヤーがないため、持参するとよい。また虫刺されが多くできると思うのでムヒなども持っておくと便利。
バスタオルなどは基本毎日取り換えてくれるため、持参する必要はあまりない。
活動する際に、日本からお土産を持参する人もいると思うが、渡すタイミングがないのであまり必要が無いかもしれない。