海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ホーチミン日本語&障がい孤児 8-9月

ベトナム、ホーチミン日本語&障がい孤児プログラムの参加レポート。

■参加された国名
ベトナム

■参加期間
3週間

■参加の動機
長期休暇を利用して海外で現地の人と同じような生活がしたかったのと、高校生の時にベトナム人と知り合いになってからベトナムに興味を持って実際に行ってみたかったので参加しました。

■ボランティア活動について
まず空港についたら日本語教室の生徒さんがお迎えに来てくれ、チェックインもわかばまでの案内も全部やってくれました。私はホテルに3時ごろに着いたので、荷物を置いてすぐ生徒さんと一緒にわかばに向かいました。わかばでは10人弱の生徒さんがいて、みんなフレンドリーで積極的に話しかけてくれるので、すぐに仲良くなれました。活動内容は、生徒さんがテキストの例文などを読み上げていくので、読み間違いや発音を訂正したりと簡単なものが多かったので、教えることになれてなくても全然大丈夫です。そのあとは生徒さんたちと一緒に夜ご飯を食べに行きました。全てローカルなお店なので、ガイドブックなどに載ってないようなものも食べることができるし、どれもおいしく安いので大満足でした。ホテルには7時頃戻って来て、それからは自分の時間でした。特にやることがないので、ホテルの目の前のカフェに行ったりコンビニに行ったりしていました。
2日目は、わかばの生徒さんたちと他の参加者の方たちと一緒に、孤児院を少し見学し、ツアー会社でメコン川のツアーを申し込んでもらい、有名な観光地であるベンタイン市場を散策し、ホテルに戻りました。4時ごろにわかばへ行き、1日目と同様な活動をしました。
3日目は、9時頃に孤児院につけるように8時半にホテルのロビーに集合し、タクシーで向かいました。孤児院では一番左の突き当りにあるスペースが活動場所でした。靴と靴下を脱いで入っていき、奥の方の荷物置き場に荷物を置いて子供たちと関わります。子供は約20人ぐらいいたと思いますが、他のボランティア団体の方が多くいるので、ボランティアが余っていてやることがないときもありました。半分ぐらいが立てない子で車いすに固定されているため手をつないだりして遊んだり、動ける子が柵に登ったりするので危なくないように見てたりするのが仕事でした。10時からご飯を食べ始めます。そこで働く現地の方にご飯を渡されどの子に食べさせるか指示されるのでそれに従って動きます。ご飯のあげ方は赤ちゃんにあげるときと同様です。もたもたしていると現地の方に早く!と言われるので注意しましょう。そのあとはお昼寝の時間なので車いすから降ろして寝かせます。それが終わると活動終了です。お昼ご飯は、他のボランティア団体はお寺内の食堂でご飯を食べるので一緒に食べたり、歩いていける距離にイオンのような大きいスーパーがあるので、その中の飲食店やフードコートで食べたりしていました。
ご飯を食べ終わるとスーパーでお水などを買い足してホテルに戻り、また4時前ごろに集合してわかばに行く、という繰り返しです。

■その他の感想
わかばでの活動中、指示語のあちら、こちら、そちらの違いについて質問されたときに、いつも考えず感覚で使っているのでうまく答えられず困ることがありました。先生のアンさんに答えを教えてもらうことが何回かあり、母国語をベトナム人に教えてもらうことは想像もしていなかったので、日本人として情けなくなりました。また、夜ご飯に行く前にみんなで折り紙をしました。私は鶴しか作れなかったので、折り紙が好きな生徒さんに船や豚など教えてもらいました。
みんなすごく日本に興味を持っていて、日本人よりも日本に詳しいことがあったので、私ももっと日本について勉強しないとなと考えさせられました。
孤児院では、子供はもちろん、そこで働いている現地の方ともコミュニケーションをとることが難しいので、察するしかなく苦労することがありました。少しでもベトナム語が話せると便利だと思いました。携帯が子供から見える場所にあると、取られてしまい見つからなくなって無くされた方がいるので、ちゃんと荷物置き場に置くか首から下げておくなどの対策をした方が良いです。
平日は孤児院で9~11時まで、わかばで4~5時半まで活動していて、土日は完全自由行動でした。活動時間よりも自由な時間の方が多いため、3週間だとやることがなくなって時間を持て余すことが多かったです。参加する前に何をしたいかしっかり考えるべきだったと感じました。
土日は他の参加者の方と行動することもありましたが、それぞれやりたいことが違うし滞在期間も限られているので、1人で行動することが多かったです。観光地ではたいてい英語が通じるので、困ることは少なかったです。
移動は全てGrabという配車アプリを使ってタクシーを利用していました。1人の時はバイクタクシーを使い、3人以上の時は車の方が安いので車を利用しました。ベトナム語や英語で話しかけてくることがよくあり、ほとんど理解できないので適当に返事をしていました。
持ち物は、ティッシュとウエットティッシュはマストですが、タオル類、シャンプー類、歯ブラシ、トイレットペーパーはあったので、持ち物でそこまで困ることはないと思います。わかばの生徒さんたちにお菓子をもっと持って行けばよかったと思いました。雑誌とかよりも小学生の国語の教科書のが喜ばれるかもしれません。孤児院へのおもちゃの差し入れはちゃんと遊べる子がいないので、あまり現実的ではないと思います。wi-fiをレンタルされる方は、充電はUSBなので、iphoneの充電器を2つ持って行った方が良いです。他の参加者の方は4日目ぐらいに1度、私は胃腸が弱いためか体に合わなかったのか、3週間ずっとお腹が下っていました。薬はちゃんと持ってきた方が良いです。

■滞在先やその周辺について
ホテルはトイレや洗面台とシャワースペースに区切りも段差もないので、シャワーを使うと確実にトイレも洗面台もビチョビチョになります。慣れるまでは大変です。蛇口の上に突起があるので、それを引っ張るとシャワーが出る仕組みになっています。
ホテルの2軒隣にコインランドリーがあって、Tシャツ5枚とジーンズ2枚くらいで約200円で、乾燥して畳まれて返ってきます。2週間以上ならそこを利用するのがおすすめです。
孤児院に行く前にホテル周りを歩いていると、バインミーというサンドイッチのようなものの屋台が出ていて、1つ約75円で結構なボリュームがあるので朝ごはんにおすすめです。お店によって具材や味が違うので食べ比べすると楽しいと思います。

■現地の物価について
お水500ml 1本 3300VND、約16円です。
わかばの生徒さんたちと食べに行くローカルなお店でのご飯は45000VND前後、約225円です。観光地のちゃんとした飲食店では、100000VND前後、約500円です。
ベンタイン市場での買い物は、値切ることが前提なので、言い値の半額ぐらいが相場です。ぼったくられないように注意しましょう。
お金を両替する時はベンタイン市場の横にある両替所が一番レートが良いと有名なので、市街地に出るついでに寄ると良いと思います。ホテルの近くのV’s martというコンビニにはATMがあるので、クレジットカードを持っていて、少額欲しい時や両替所まで行くのがめんどくさい時はそこを利用すると便利だと思います。レートがどうなっているのかは分かりません。

■今後参加する人へのアドバイス、お気づきの点など
慣れない生活でどうしたらいいか分からないことが多いと思いますが、他の参加者の方を頼ったり、アンさんに頼ったりしたら何とかなります。ボランティア活動中はやることを指示されることはあんまりないので、どれだけ自分から動けるかでどれだけ活動を充実させられるかが決まるので、積極的に頑張ってください。
一緒に活動する日本人やベトナム人の方たちと仲良くなればなるほど、生活が楽しくなるので、積極的にコミュニケーションを取った方が良いと思います。