参加者レポート
インド・ホームステイ&マザーテレサボランティア
社会人女性 KKさんからの投稿です。
■参加期間:2025年7月22日~4週間
■ボランティアの種類:マザーテレサ施設
■滞在形態:ホームスティ
■ボランティアの活動内容と、その活動時間等
子供の施設でのボランティアを希望していたので、マザーテレサ施設の中のシャンティダンにて4週間ボランティア活動を行いました。重度の知的障害や身体的障害のある子供たちで、ほとんど話せない子供や歩けない子供が多かったので、最初は少しとまどいがありましたが、話しかけたり手を握ったりしてコミュニケーションをとるようにしました。
ボランティアは8時30分頃から12時30分頃までで、途中にティータイム(10時~10時30分頃)がありました。毎朝まずベッドメーキングを行い、そのあと洗濯(主に干したりたたんだりの作業)、ティータイム後は子供たちの学習タイムの補助(アルファベットや数字のおもちゃを使った学習など)、ランチタイムの補助(自分で食べられない子にスプーンで食事をあげる)を行いました。
夏休み時期だったこともあり、シャンティダンにはヨーロッパ(特にスペイン)からのボランティアが多く参加していたので、ボランティアの仕事のやり方などわからないところは親切に教えてくれました。日本からは数日参加の大学生や高校生もいました。
シャンティダンへの往復については、ホスト宅から公共交通手段での通いがむずかしかったこともあり、最初は現地コーディネーターに送迎してもらい、2週目から帰りは他のボランティアとバスで中心地(ニューマーケット)まで移動してランチ、その後メトロに乗り換えて最寄りのメトロ駅からホスト宅までコーディネーターに送ってもらいました。
活動内容は洗濯や車いすからベッドの移動など思ったより体力を使う作業も多く、またごはんをうまく食べられない子供に食事をあげるのが大変だったりしたのですが、言葉が通じなくても子供たちが反応したり笑顔を見せてくれるとこちらもうれしくなり、毎日の励みになりました。ヨーロッパからのボランティアの皆さんともティータイムにおしゃべりしたり、一緒にランチしたりと楽しく交流ができ、帰国後も何名かと連絡を取り合っています。このような異文化交流ができたのも、マザーハウスでのボランティア活動に参加して得たかけがえのない経験となりました。
また、コーディネーターのカロルさんは送迎だけでなく、日常生活やインドの歴史等について丁寧に教えてくださり、大変お世話になりました。初めてのインド滞在とボランティアで不安なことも多かったのですが、カロルさんのサポートもあり特に大きなトラブルもなく過ごすことができました。
■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
マザーテレサの施設では、宗教や身分に関係なく病気や貧困で苦しんでいる子供から大人まで多くの人々を受け入れ、毎日シスターや現地スタッフ、ボランティアが気持ちを込めてきめ細かくケアしていました。もともと国際交流に関心があり、今回初めて海外ボランティアに参加したので、マザーテレサの施設でのボランティアを通して奉仕の精神に触れることができ、大変貴重な経験となりました。
インド訪問は初めてで、コルカタは大きな都市ですが、思ったよりスラム街のような場所も至る所にあり、貧困層がかなり多い印象でした。中心地のニューマーケット周辺等外国人観光客を狙った強盗や詐欺などが多いという情報だったので、治安面もかなり不安でしたが、バス利用で中心地周辺を歩く際は持ち物に気をつけて歩いて、クレジットカードも使わないようにしました。
また、日本人にとっては、どうしても衛生面もかなり悪いように感じますが、あまり神経質になりすぎないようにして生活しました。野菜や果物、魚等路上に敷物を敷いて販売していることが多く、かなり埃っぽい環境だったり、炎天下で冷蔵設備もなく魚ど売っていたので、野菜や魚がいたんでいないか心配な面もありましたが、なるべく気にしないようにして日々の食事をおいしくいただいていました(滞在中、水や食べ物でお腹をこわすことはありませんでした)。
■滞在先(ホテルやゲストハウス、ホームステイ等)について
ホストファミリーは、小学生のお子さん2名(5年生の女の子と2年生の男の子)がいるとてもにぎやかなご家庭でした。子供たちはインターナショナルスクールに通っていて英語を話せたので、子供たちともコミュニケーションをとることができてよかったです。これまでにも日本人ボランティアを何名か受け入れたことがある家庭だったので、子供たちも日本に興味を持っていてくれていました。とはいえ、この年代(60歳)の日本人を受け入れるのは初めてだったそうで、快く1カ月受け入れてくださって心から感謝しています。
子供たちは、夕方からお母さんと一緒に宿題をするので、わたしも一緒に2年生の算数や英語の宿題を手伝ったりしました。宿題の後は一緒にゲームをしたり、おしゃべりして楽しく過ごすことができました。ホストマザーは、朝と夕方においしい紅茶を入れてくれて、おしゃべりしながら一緒に紅茶をいただくのが毎日の楽しみでした。また、朝食、夕食にいろいろなインド料理を作ってくれたので、毎日家庭料理をおいしくいただけたのもホームステイならではの経験でした。また、帰国前には送別会を兼ねて少し早めのバースデーパーティーを開いてくれて、感動と別れの寂しさで胸がいっぱいになりました。
学生の頃にホームステイを経験できなかったのですが、この歳でもインドでホームステイを経験できたことは本当に貴重な異文化体験となりました。日々の交流だけでなく、生活を通してインドの文化等についての理解も深めることができ、ますますインドへの関心が強くなりました。帰国の際には、インドの家族と思ってまた遊びに来てねと見送ってくれたので、またいつか訪問して再会できることを楽しみにしています。
■お小遣いはいくら持って行かれましたか?
1カ月の滞在だったので多めに現金を持っていきましたが、毎日帰りの交通費とランチ代で使うのはだいたい500ルピー(1000円)以下でした。日本の国際空港で当面の現金を両替して、滞在中は現地の両替所で必要な分を両替しました。
■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
基本的にはCECからいただいた持ち物リストを参考に準備しました。衛生面が気になったので、除菌シートやスプレー、液体ソープ等いろいろと準備しましたが、ボランティア活動は持ち歩いて使うことができないので、施設にある石鹸を使ってあまり神経質にならないようにしていました。
ホストファミリー宅に洗濯機があったのですが、ボランティア活動で毎日かなり汗をかいたので、洗濯機は使わず毎日洗面器で手洗いしていました。乾きやすいスポーツ用のTシャツやパンツを持って行ったので、数枚を着回ししていました。
インドの入国に際して、予防接種の義務がなかったので特にしなかったのですが、インドは狂犬病が世界一多いとのことだったので出発前に狂犬病ワクチン接種をしようとしたところ、1カ月の間に3回接種が必要とのことで間に合いませんでした。現地では予想以上に至る所に野良犬がかなり多くて近くを通るときに怖かったので、狂犬病ワクチンは受けていけばよかったと後悔しました。
■その他、お気づきの点など
マザーテレサ施設やホームステイでは英語でコミュニケーションをとっていましたが、日本で買ったヒンディー語の本に少しだけコルカタで使われるベンガル語も載っていたので、簡単な挨拶を覚えるようにしました。挨拶だけでもベンガル語を使うと、現地の方も喜んでくれました。
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CEC(シーイーシー)は海外ボランティア専門の派遣会社です。
フィリピン・セブ島をはじめ、インド・コルカタのマザーテレサ施設など、アジア各地で教育支援・孤児院やスラムでの子どもたちとの交流・給食活動・医療・環境保護など、幅広いプログラムを展開しています。
とくにコルカタのマザーテレサ施設での活動は、世界中から集まるボランティアとともに、病院・孤児院・ホスピスなどで支援活動を行う特別な体験です。限られた資源の中で生活する人々に寄り添うことは、「自分にできることは何か」を深く考えるきっかけとなり、多くの参加者に人生を変えるほどの学びを与えています。
海外ボランティアを通じて得られるのは、子どもたちの笑顔や感謝の言葉だけではありません。異文化の中での生活体験は英語力や国際的な視野を広げ、自分自身の成長や将来の可能性につながるかけがえのない経験となります。
CECは設立以来、長年にわたり高校生・大学生・社会人の皆さまに信頼され、安心して参加できるプログラムを提供してきました。
「マザーテレサの施設で社会貢献を体験したい」「海外で自分を成長させたい」――CECはその思いを全力でサポートします。
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