海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

これからもさまざまなことに挑戦し続けていきたい

◆参加期間◆: 
2013年4月~2014年2月 10ヶ月
このレポートをご記入いただいたのは活動を始めてから約(10  )ヶ月め頃

◆プログラムの参加動機◆:
英語を使う環境に身を置いて、新たなチャレンジがしたいと思っていたときに、偶然このプログラムに出会いました。

◆ボランティア活動先に関して◆:
施設名:Leonard Cheshire Disability Dolywern
種類: 障害者施設
活動先紹介
入所者数:約30人
スタッフ数:Morning(7:30~14:30)ケアラー8人+ナース2人、Evening(14:15~21:15)ケアラー6人+ナース2人、Night(21:00~翌日早朝)ケアラー3人+ナース1人、その他オフィススタッフ・キッチンスタッフ・クリーナーの方などが働いていました。
入所者の特徴:自力歩行(ときに補助が必要)できるのは2人だけで、その他の方は電動車いすやソファーベッドに座っての生活をしていました。PEGチューブをつけて栄養摂取をしている方、耳の不自由な方、コミュニケーションを取るのが難しい方、特別な機械を介して会話をする方などが1人1部屋を持って暮らしていました。

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◆活動内容◆:
基本的に週5日朝8時半から活動が始まります。1番始めにすることは、レジデンツの朝食(シリアル、トースト、ポリッジ、ドリンク類等)を配って回ることです。1人1人好みが違うので、覚えるまでは少し苦労しましたが、毎回行うことなのですぐに慣れ、1人でもできるようになりました。そのとき朝食をただ配るだけではなく、「おはよう」の挨拶やちょっとした会話をすること大切にして活動していました。これはレジデントだけでなく、その日一緒の場で働くケアラーさんに対しても同様なことを心がけていました。
10時と15時の2回、tea trolleyといって紅茶やコーヒー、ジュースなどの飲み物をワゴンの上に乗せて、それぞれのレジデントに配って回りました。症状によって使うカップやケアラーによる介助の有無が変わってくるので、分からないときはその都度確認を繰り返しながら覚えていきました。イギリスの方は紅茶の濃さや飲み方にこだわりを持っている方が多いので、はじめのうちは「薄すぎる!これは紅茶じゃない!」などと言われたこともありましたが、何度も何度も入れていくうちに、その人それぞれの好みの紅茶の入れ方が分かるようになり、美味しいと言ってもらえる紅茶を提供できるようになりました。私自身も毎日紅茶を飲んでいて、特に活動が終わった後に一杯飲んでホッと一息つくのが楽しみでもありました。
そのほかの活動に関しては基本的に自由で、パソコンの入力の補助やネイルのお手入れ(マニキュアを塗る)、手紙の代筆などを頼んでくれたレジデントがいた際はお手伝いをしていました。何人かのレジデントがラウンジにいるときにはテーブルゲームをしようと声をかけたり、天気が良く、暖かい日には一緒に庭を散歩(裏庭に川が流れていて、それを眺めることが好きなレジデントがいました。)やフルーツを収穫したり、施設のバスに乗って一緒にお出かけをしたこともたくさんありました。レジデントの希望に合わせてできる範囲でお手伝いをしていましたが、一緒に活動する中で、自分自身も様々な経験をすることができました。

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◆感想◆:
活動を終えた今、施設での10ヶ月間を振り返りながらこのレポートを書いていますが、本当に自分の人生においてかけがえのない10ヶ月間になったと、改めて感じています。そのように感じることができたのも、レジデントをはじめ、私が向こうで出会い、お世話になったすべての方々のおかげです。外国人である私を温かく家族や友達のように接してくださった皆さんから、本当の優しさを教えてもらい、私自身常にそうありたいと思いますが、意識してなれるものではないような気がします。皆さんから受けた分のことを私が日々、返すことができていたのか分かりませんが、これからも交流を続け、またいつの日か施設の皆さんに会いに行けたらと考えています。
今回の経験からチャレンジして失うこと、後悔することは何もないということを実感しました。逆に得るものは山ほどあります。これからもさまざまなことに挑戦し続けていきたいです。

◆滞在先に関して◆:
形態: 住み込み(ルームシェア)
ルームメイト: 日本人
設備: ベッド・バスルームとキッチン・リビングからなる2つの部屋をもう一人の日本人ボランティアの方とシェアして暮らしていました。リビングには机、テレビ、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、過去のボランティアの方々が残していった本やガイドブックなどがあり、これらすべては自由に使えます。キッチンには防災の理由からコンロはありませんが、電子レンジ、冷蔵庫、流し、基本的な食器やコップなどがあります。その他で足りないものは自分で買うか、キッチンスタッフにもらえるかどうか聞いていました。

◆食事に関して◆:
形態: ボランティア先からの提供
感想: 「イギリスのごはんは美味しくない」というのは完全なステレオタイプでした。施設の食事だけでなく、PUBや街中にあるレストランでも美味しく食べていました。(あくまでも私個人の感想です。)

◆町の様子をご紹介ください◆:
ロンドンまでの距離と交通手段:
施設から最寄り駅まではバス、ロンドンまでは電車にて合計3時間半かかります。乗り換えは少なくて1回です。
住んでいる町の様子:
緑豊かで、ヒツジ、馬、牛などをすぐそばで見ることができる、ウェールズの美しい田舎暮らしが体験できました。

◆その他◆:
ネット環境: リビングルームではWi-Fiが使えました。
携帯電話はOrangeという会社のみ電波が入るので、購入の際は注意が必要です。

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旅先のとあるB&B(ベッド&ブレックファスト)で食べた朝食

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イギリス定番のランチメニュー “Jacket Potato”

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緑の中を走るCanal boatでのゆったりとした旅