海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

時間を忘れて話をしていました |2015年2月6日~14日

【参加期間】2015年 2月 6日~ 2月 14日   

【参加されたプログラム名】 
ベトナム 孤児院&日本語教育ボランティア

【参加の動機】
近年発展が目ざましい東南アジアの人々が、何に興味を持ち、どの様な暮らしをしているのか。また、日本に対してどの様な印象を持っているのか知りたいと思い、当プログラムに参加しました。

【印象に残ったこと・感動したこと】
今年でベトナム戦争終結後40年を迎えるとの事でしたが、ホーチミン市内には、いまだ戦争の爪痕が色濃く残っていました。私のボランティア先の一つであった孤児院の子供達も、枯葉剤などの影響で何らかの障害を持っており、戦争の悲惨さと平和の大切さを考えさせられました。

【大変だったこと】
以外と大変だったのが、食事でした。(以前参加された方の体験談では、ほとんどの人が、食事は問題なしとの事でしたが…) 食べ物は本当に美味しいのですが、ホテルの近所は、英語もほとんど通じないので、食事をする店を見つけるのが大変でした。体調を気にしすぎていたせいか、露店などには入らず、と言ってもコンビニで食事を買うのも折角ベトナムに来たのにもったいない気がして…と言う事で、日本語学校の先生に店を教えてもらったり、一人でホテルの周りを歩き回り、食事をする場所を探しました。

【楽しかったこと】 
日本語学校のアン先生や生徒さんとの会話は、ベトナムの事を色々聞くことができ、楽しい時間になりました。生徒さんとも何度か食事に行く機会がありましたが、なぜ日本語を勉強しようと思ったのか?や、日本への関心、年配の方からは、自分の生い立ちなど色々な話を聞く事ができ、時間を忘れて話をしていました。 

【持ち物について】 
約1週間強の滞在で、持参した物は、トイレットペーパー(一巻)、ウエットティッシュ(大きな物×1、小さい物×2)、虫よけスプレー、折り畳み傘、ビニールカッパ、風邪薬、胃腸薬、タオル数枚。滞在期間中に使用した物:ウエットティッシュ、虫よけスプレー のみでした。
また、日本語学校へは、お菓子や折り紙。孤児院へは紙風船やビーチボールを持参。 

【現地での服装について】
日本の夏服で問題ないです。蚊などが気になるので、ズボンは長めが良いと思います。私が滞在した時期は、乾季と言う事もあり、蚊もそれほど気になりませんでした。孤児院では子供達のよだれ等がつくので、汚れても良い服が望ましいです。

【現地の物価】
日本の5分の1程度です。 近くのコンビニでよくミネラルウォータを購入しましたが、2Lで
9,000ドン(約60円)程度です。但し、マクドナルドやスターバックスなどは、かなり高め(日本より若干安い程度)です。

【コミュニケーション手段(言葉の問題など)について】
市内中心部に行けば、英語が通じる店も多いのですが、ホテルの周りはほとんど英語も日本語も通じません。もっぱらコミュニケーションはベトナムの指さし本を活用して会話をしました。ベトナムの人達は親切なので、指さし本でも困ることはほとんどありませんでした。

【ステイ先の情報・感想】  ホテル 
 ホテルは綺麗にしてあり、毎日清掃とタオルの交換(2枚)をしてもらえました。シャワーのお湯もたっぷり出るので、ほとんど不都合はありませんでした。ホテルのスタッフの方もとても親切です。呼んでもらったタクシーには、必ず行き先を告げてくれましたし、食べたい食事などを相談すると、店まで案内してくれることもありました。

【派遣(ボランティア)先について】    
 午前中は孤児院、午後からは日本語教室でのアシスタント 
(孤児院ボランティア) 身体に何らかの障害を抱えた子供達のお世話をする活動です。
 朝子供達と遊ぶ(孤児院の周りを散歩や施設内でおもちゃや折り紙を使って)ことから始まり、食事の準備と食事の介助。その後、子供達の昼寝の準備、最後に施設内の清掃する事が主な活動です。時間的には、3時間程度です。
最初に孤児院を訪れた時は、何をして良いのか全く分からず戸惑いましたが、スタッフの方やボランティア方の見よう見まねで動いてみました。3日位すると慣れてくると思います。子供達も顔を覚えてくれているのでしょう、施設に行くと走り寄ってきて、一緒に遊ぼうと手や服を引っ張ります。
  孤児院では、何もしなくても誰も何も言わないのでは?と感じました。自分が動くことで周りの人が手伝ってくれていると認識して、次の仕事をお願いされるなど、次の行動に繋がります。待っていても何も始まらない。自分から動く事の大切さを実感しました。

(日本語学校)
時間は月、水、金 14時~20時、火、木 14時~17時が教室の時間でした。教室のスタイルはマンツーマン形式で、課題の添削や、生徒さんの音読チェック等を依頼されました。中学生~社会人の延べ、12人の生徒さんを担当させてもらいました。
生徒さんのレベルの高さに驚きました。質問されても、答えられない事が何度もあり、電子辞書で日本語を調べるありさまです。いかに日頃適当な日本を使っているかを痛感させられました。

【やってみたかった事・やり残した事】
事前に下調べをせずに参加したため、休日の観光は現地で決めて行くと言った状況でした。私は、市内の主だった施設の観光とクチトンネルツアーへ参加したのですが、メコンデルタツアーや市内でも色々観光する場所があるとの事でしたので、もう少し色々なところを見て回れると良かったと思います。 

【その他、自由にご記入ください】  
 50歳に手が届く様な年齢で、初めてのボランティア活動への参加、かつ海外と言う事もあり、正直不安でしたが、終わってみると本当に参加して良かったと思います。言葉も通じない所で自分に何が出来るか分からないけれど、とにかく行動してみようと考えベトナムへ向かいました。そして、行動する事の大切さを実感しました。待っていても始まらない、行動することで次に繋がります。年齢を重ねる事に、物事に対して億劫になりがちですが、もう一度、積極的に行動する事の大切さを気づかせてくれた機会となりました。
 CECの皆様、現地のコーディネーターの皆様に感謝申し上げます。

男性  40歳代