海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

2週間以上滞在することをおすすめ

◆参加期間◆ 2015年9月1日~2015年9月20日まで(約3週間)

◆参加の動機◆
将来ストリートチルドレンや強制労働させられている売春婦のサポートをしたいと考えており、実際にどんなサポートの方法があるのかを模索したかった。サポートの方法の一つに孤児院設立という方法もあり、実際の現場を見てみたかったから。

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『パタンダルバールスクエア』

◆ホームステイ滞在に関して◆
家族構成:父、母、子供2人(19歳娘、12歳息子)、祖父
ペット:無
食事:非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
トイレは洋式でしたが、自分でバケツに水を汲んで流す方法でした。トイレットペーパーはないので、持っていくか現地で買うことが必要になります。シャワーは冷たい水しか出ませんでした。初日にホストファザーに「どのくらいの頻度でシャワーを浴びているのか?」と聞いたところ「毎日」と答えられました。でも観察しているとホストファミリーは毎日は浴びていない様子でした。気を遣って毎日と答えてくれたのだと思います。私も毎日は浴びず2~3日に1回ほど、朝浴びていました。食事はとっても美味しくて、お腹を壊すこともありませんでした。毎日停電が起きます。懐中電灯は必須です。だいたい6時ごろ起床し、22時頃寝るという生活リズムでした。家事を手伝おうとすると、「やめて~~~」と言われてなかなか手伝わせてくれなかったのですが、自分の使ったものは自分で掃除したり、お皿を洗ったり、自分の部屋を綺麗に保つなど最低限のことはやるべきだと思います。

感想:
どのホストファミリーになるかによっても環境は違うと思いますが、一緒の時期に行っていた他の日本人の話を聞くと、どのホストファミリーも私たち日本人を家族の一員のように扱って下さり、とっても親切だそうです。私がお世話になったホストファミリーも本当に温かい家庭でした。お父さんは仕事の合間でドライブに連れて行ってくれました。1日だけ熱を出して寝込んでいた際、お母さんはおかゆや手作りの漢方薬?のようなものを作ってくれました。お陰で次の日にはすっかり元気に活動を再開できました。お姉さんは英語が堪能で恋バナで盛り上がったり、ヘナタトゥーを腕に書いてくれたりしました。ネワール族の家なので、隣の家と自分の家が繋がっていて、近所の人とも非常に仲が良いので、多くの友達ができます。安全面も不安なことはなく、安心して滞在することができました。

◆ボランティア活動に関して◆
どちらで活動されましたか:孤児サポート・Bal Griha
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
活動期間:3週間
回数:1日お祭りに参加した日と、熱を出した1日以外は毎日通いました。前日に休むとスタッフに伝えれば自由に休みを取ることができます。
時間:9:00-10:00 ネパール語レッスン、11:00-18:00 孤児院

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『孤児院への道中』

活動内容:
何をしろと言われることはありません。スタッフに許可を取れば自分のやりたいことができます。私はスタッフと一緒に洗濯をしたり、野菜を切ったり、掃除をしたり、皿を洗ったり、子供にご飯を食べさせたり、おむつの布をたたんだり、一緒にお昼寝をしたり、空いた時間で子供たちを遊んでいました。孤児院の現地マネジャーは英語が喋れますが、他のスタッフは英語が喋れません。なので、身振り手振りで「手伝っていい?」「どうやるの?」などコミュニケーションをとっていました。小学生以下の小さい子供たちは1日中孤児院にいますが、学校に行っている子供たちはだいたい15時から16時にならないと帰ってきません。加えて、帰ってきても大量の宿題をこなさなければいけないので、主に小学生以下の小さい子供たちと遊ぶことが多かったです。土曜日はホリデイなのでほとんどの子供が1日孤児院にいます。

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『孤児院への道中』

日本で大量のおもちゃを買って持っていきました(ダイソーで買った)。人気なのは風船です。折り紙や塗り絵に使う色鉛筆やクーピーも人気です。ボールは取り合いになるから使わないでと言われました。みんなで平等に使えるおもちゃを持っていくのがいいと思います。すぐに取り合いのけんかになってしまうので注意しましょう。おもちゃを使うときは必ずマネジャーに相談してから使うように言われていました。もちろんおもちゃがなくても、抱っこしたり、抱っこしたまま子供を振り回したり、肩車するだけで子供たちは「私も!私も!!」と言って寄ってきてくれます。

感想:
子供たちの無垢さに癒される毎日です。1週間でだいたいの仕事を覚えて、子供たちの名前や性格も覚えていきます。なので可能であれば、2週間以上滞在することをおすすめします。スタッフがやっている仕事を進んで手伝っているとだんだんスタッフも私に心を開いてくれるようになって、「マイシスター!!」とか呼んでくれるようになったのがとても嬉しかったです。(もちろん最初からみなさんとっても優しいです。)お別れの際にスタッフの一人が涙ぐんでいたのがとても印象的です。ネパールや世界には色々な孤児院があると思いますが、Bal Grihaは設備も綺麗で、水や食料も豊富で、スタッフも愛をもって子供と接していて、伸び伸びと子供たちは生活できているのだと思います。このような素晴らしい施設で活動できることは本当に貴重な経験を得られると思います。

ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
ホームステイ先⇒チェイワンさんのオフィス:徒歩20-30分
チェイワンさんオフィス⇒バス停(ジャワラケル):徒歩10分
バス停(ジャワラケル)⇒孤児院近くのバス停(バインセパティ):バスで15-20分
バス停(バイセパティ)⇒孤児院:徒歩10-15分
(バス代は片道15ルピー)

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『ティージフェスティバルに孤児院の子たちと参加しました』

◆英会話or ネパール語レッスンに関して◆
非常に良かった
感想:
簡単なネパール語を教えてくれたり、ネパールの文化や宗教、国民性などを英語で会話していました。英語が喋れなくてもなんとかなると思いますが、喋れた方が何倍も面白いと思います。ネパール人と日本人の性格・気質の違いや文化の違いなどたくさんのことを教えていただきました。自分から積極的に質問するとよりよい1時間になると思います。

◆持ち物に関して◆
日本より用意し、役に立ったものは:
・化粧おとしのためのペーパー
(クレンジングも持っていきましたが、ほとんど使わず、ペーパーで拭いてました。)
・地球の歩き方(地図は必要です)
・ジップロック(使ったトイレットペーパーをいれていました。トイレには流せません。)
・ビニール袋
・懐中電灯
・絆創膏
・虫よけスプレー
・ウエットティッシュ
・マスク(そこらじゅう砂ぼこりっぽくて喉が痛くなります。咳が止まらなくなりました。)

その他、便利だと思うものは:
ほとんどのものが現地でも調達可能です。(シャンプーや洗剤、ティッシュ、女性用ナプキンや服など)
パスポート、Eticket、お金、コンタクトレンズ(めがね)、携帯だけあれば生きていけると思いました。
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『カトマンズダルバールスクエア』

◆ブンガマティ観光に関して◆
感想:地震の爪痕を強く感じる場所でした。

◆カトマンズに関して◆
日本人にとってはKKマーケットで日用品を買うのがいいと思います。
ほとんど毎日孤児院にいっていたので、あまり観光はしませんでした。街を歩いているだけで楽しいですよ。
反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
常識かもしれませんが、露店でお土産を買うときは、日本人だと高い値段で言われるので必ず値切るべきです。カトマンズダルバールスクエアでブレスレットを買ったとき、最初3000ルピーと言われたのですが、値切り続けた結果500ルピーくらいまで下げられました。いい鴨にならないように注意です!!
有名な観光地にいくと商売に慣れている人が多いので、日本人だとわかるとぼったくろうとする人も多いと思います。

◆ご参加頂いた時期に関して◆
毎日25度くらいで過ごしやすかったです。夜もそんなに冷え込むこともなく、半そでにタイパンツで過ごしていました。たまに雨が降ると少し寒く感じることもあると思いますが、現地でパーカーを使うことはありませんでした。(もちろん飛行機の中ではパーカー必須です)
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『ホームステイ先近くのストゥーパ』

◆ネパールの物価に関して◆
ご参加時のレートは:1ルピー=約0.82円
ミネラルウォーター1L:20-30ルピー
コーラ300ml:60ルピー
Tシャツ:350-400ルピー
日本へのポストカード郵送費:35ルピー

お小遣いとしてどのくらい用意され、実際に使いましたか?
だいたい8万円くらい用意しました。
3週間で合計で15000円くらい使いました。
しかし、その半分くらいはお土産代です。お土産を買わず慎ましく暮らせば1日100ルピーくらいで過ごせると思います。(朝食と夕食はホストファミリーが用意してくれるので。)

◆予防接種に関して◆
渡航にあたり予防接種を受けましたか: はい
はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい:狂犬病
腸チフス
(A型肝炎は以前受けていたので抗体があったので受けませんでした。)
(予防接種受けなくても大丈夫かとは思いますが、そこらじゅうに野犬が寝ています。踏んだりしなければ犬から攻撃してくることはなかったですが、心配であれば狂犬病を受けておくのもいいと思います。)
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『孤児院のスタッフがサリーを着させてくれました。』

◆今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど◆
地震のニュースを見ると、ネパールの全てが壊れてしまっているような印象を受けます。私もネパールに行く前は町のいたるところに瓦礫がいっぱいで危険なのかもしれないという想像をしていました。たしかに瓦礫や崩れたレンガが積んであるところもたくさんありますが、想像以上に人々は普通に生活していて、危険なところはありません。ネパール人は細かいことを気にせず、Easy goingな考えの人が多いと感じました。細かいことに気を遣ったりしなくてよくて、とっても居心地のいい世界でした。お祭りもたくさんあって、人と人との繋がりがとても強くて、みんなフレンドリーで親切です。夜出歩かない・手荷物は肌身離さず持っているなど最低限の注意はしますが、怖い思いもせず安心して過ごすことができました。困ったらホストファミリーや現地コーディネーターに相談すれば大丈夫です。3週間は飛ぶように過ぎていきました。可能なのであれば最低でも2週間以上滞在することをおすすめします。ネパール人のほとんどが英語喋れるので、コミュニケーションは困りませんでした。
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『現地コーディネーターのとっても親切で親しみやすいチェイワンさん』

◆ホストファミリー情報 ◆
■家族構成:祖父、父、母、娘(19歳)、息子(12歳)
祖父:介護を必要としている状態ですが、素晴らしい笑顔で迎えてくれます。
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父:私がネパールに到着してから3日ほどすると、仕事の関係で海外出張に行かなければならず、ほとんど一緒には生活できませんでした。しかし、3日の間でも仕事の合間にドライブに連れて行ってくれたり、近くのレストランでモモを食べさせてくれたり、ビールを振舞ってくれたりととても親切な方でした。英語も堪能ですがネパール訛りが強いので聞き取るのがたまに難しいです。
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母:いつも本当においしい料理を作ってくれます。私が熱を出した時には、おかゆや手作りの漢方薬?みたいなものを作ってくれました。お陰で次の日には元気になりました。英語はほとんど喋れません。身振り手振りでコミュニケーション取るか、子供に通訳してもらいました。最終日出発の直前、幸福のスカーフとサリー、ティッカをつけてくれました。
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娘:英語が堪能です。私は現地で誕生日を迎えました。誕生日になる夜中の12時に部屋にケーキを持って入ってきて「Happy Birthday!!!!!!」とサプライズしてくれました。娘の友達とお母さんの3人で祝ってくれました。恋バナをするのが好きです。ヘナタトゥーが得意で最終日に腕にヘナタトゥーを書いてくれました。
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息子:心優しい男の子です。英語も堪能です。歌を歌うのが好きで、よく一緒に歌を歌っていました。日本から一緒に遊ぶおもちゃを持っていけばよかったと後悔しました。
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■生活リズム:6:00 起床
7:00-8:00朝食
10:00-11:00 ブランチ
14:00-15:00 ランチ
20:00 ディナー
22:00 就寝
孤児院に行っているときは朝食とディナーのみ頂いていました。
家にいる時間は一緒にテレビを見たり、話したり自由に過ごしていました。

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■生活環境
 3階建ての広い家です。ほぼ毎日停電が起きます。
 トイレ:洋式です。バケツに水を汲んで流す方式です。
    トイレットペーパーはありません。
 シャワー:冷たい水しかでません。だいたい2~3日に1回シャワーを浴びることができました。
 不自由なことはありませんでした。Wifiも使えるほど便利です。
洗濯機を使っていいよと言われていましたが、私は使わずに手洗いしていました。
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■その他・感想など
親戚と仲が良くて、週に一回は親戚の家に行き、一緒にご飯を食べ、団らんします。親戚も親切でフレンドリーな人ばかりです。また、近所の人との繋がりも強く、仲がいいので、近所の友人がよく家に来て、一緒に話したり、ご飯を食べたりします。友達がたくさん増えて本当に毎日楽しいです。
日本からのお土産に、日本のお菓子と扇子をもっていきました。以前にホームステイしていた人も扇子を持って行ったようで、すでに2つくらい日本の扇子を持っていました。お土産は扇子以外のものをおすすめします。娘さんは美容に興味があるので、美容関係のコスメなど持っていくと喜ばれるかもしれません(香水や口紅やネイルなど???)。息子には日本のおもちゃがいいと思います。

お名前(イニシャル、ニックネーム可):なみほ
性別:女性 ご年齢:20代