海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者の声

セブ島・ライトアップボランティア 「ゴミ山見学ツアーに参加して」

この夏、フィリピンの貧困問題を実際に見ていただく目的で、セブ市内郊外のゴミ集積所を訪れました。その場所で暮らす人々の姿を垣間見ていただくためです。参加された方からのレポートをご紹介します。
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 セブ市の全てのゴミが集まるごみ山は、日本でいう埋立地にゴミが集められているような姿でした。燃えるごみ・生ごみ・プラスチック・鉄・タイヤ・ビニール袋・段ボールなど、様々なごみの種類があり、分別はされていません。

車内からの見学でしたが、窓を開けると、もちろん、異臭がしました。腐ったような、生ごみのようなにおいでした。私にとって一番衝撃的だったのは、ごみ山のすぐそばで生活している家庭が何軒もあったという現状です。

まだ小さな子供たちもたくさんいて、小学1年生くらいの男の子が、大きなゴミをもって、道端を歩いていたのが印象的でした。ごみやまに住んでいる家庭は、ごみの中から、プラスチックや鉄くずを拾い、それをお金に換えていると聞きました。どの家族も、仕事があるということから、自らその場所に住んでいるといいます。

また、何も食べられない時には、ごみの中から、食べ物、たとえば、肉などを探して、ゆでたり焼いたり、火にかけてから食べることもあるそうです。セブで生活をしていて、ごみ箱の分別はありませんでしたし、Buddyから話を聞くと日本みたいに埋め立てを行っているわけでもないようでした。

また、ごみの問題がセブ市の三大問題だと言っていました。ごみ山で生活をしていることで、体への影響は良くないのはもちろんでありますが、ごみの中から食べ物を探して、いったん火にかけているとはいえ、それを食べて暮らしていることは、命にかかわります。そんな中でも、笑っている子供たちがいました。その笑顔を見て、とてもいたたまれない気持ちになりました。