海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

タイ・孤児スクールボランティア

 
 
 

 
社会人20代女性 脈みゃく子 2025さんからの投稿です。

参加期間: 2025年9月9日〜 (5日間)
滞在形態: ホームステイ
 
【はじめに】
この度は、短期間での参加となりましたが、無事に帰国できました。
無事故、心身ともに良好な状態で元気に帰国できることが何よりの前提であり、その
上でこそ有意義な海外ボランティアや異文化交流であったと感じます。
常に参加者に対する安全および安心を第一に考え、サポートにご尽力されている貴社
はじめコーディネータ様、現地の皆様に、心より感謝申し上げます。
また参加者についても、楽しむ際は全力で、規律を守る際は守り、どちらか一方に傾
注せず、メリハリを持った意識が大切だと感じました。
 

【生活】
現地では、穏やかな毎日を過ごしました。
コロナ禍の過日は、「顔とマスクが一心同体となる生活が続くのではないか」と危惧
していたため、再び自由に海外へ渡航できたことに一層喜びを得ました。
 
【活動】
私は海外ボランティア活動という分野に疎く、基本事項や理念さえも熟知していなけ
れば、何かに特化した能力や技術も持っていません。
現地に何かを寄与する観点からは、どうしても力不足であると考えます。
したがって、別添えの『現地での一幕』のとおり、愉快に遊んでいました。
 
【気づき】
現地の多くの生徒たちは様々な背景を抱えながらも、素直で元気な姿に感銘を受けま
した。
私は家族からの愛情はもとより、どの環境においても多くの方々に恵まれ、運にも助
けられ愉快な日々を送っています。
一方で、困難や挫折への耐性が十分とはいえず、いざこれに直面した際、果たして現
地の生徒たちのように元気で素直な心を持てるのだろうか、と考えさせられました。
 
【おわりに】
今回は約 9 年ぶりの参加となり、当時は高校生でその頃なりに精一杯、楽しく参加し
ていたことと思います。
その経験は、日常の中でも折に触れて糧となりました。
海外ボランティアに限らず、高校生や大学生のうちに多様な経験に触れることは、大
きな意義があると感じます。
こうした経験は、人間関係や仕事の場面でも役立ち、現に所属組織からもそれを求め
られていると実感しています。
決して「海外に行け」「ボランティアをしなさい」という直接的な意味合いではな
く、多角的な視点や柔軟性を育む部分だと察します。
技術が進化しても、五感を通じたリアルな体験に勝るものはなく、それを自分の言葉
や行動で表現できる力こそ、人間らしさの証だと感じました。
一過性に見える出来事も、時に人生に深く根付くことがあるからこそ、やらずに後悔
するより、やって後悔したほうが良かった、と感じる瞬間を信じて、日々を大切に生
きたいと思います。
 

 
 
現地での一幕

以下、印象に残ったことをざっと挙げました。ご関心のある箇所だけ、お読みいただければ幸いです。
 
【名札】
• 渡航前夜の就寝前、思い出したかのように、ふと起き上がり、名札(タイ語で自分の名前とおまけのドラえもんの顔を描いたもの)を作り、普段使用している仕事の職員証と差し替え、即席の名札として持参しました。

•これが大正解で、現地校内を歩いてるとすぐに生徒たちの目に留まり、名前を連呼してくれて、覚えてもらえました。(いびつなドラえもんにも、)
ただ、嬉しいことにあまりにも四方八方から呼ばれ、一人ひとりの顔を見て受け応えたい気持ちも入り混じり、初日は少し気疲れしていたように思います。
 
【時代】
前回(高校生時)の参加に比べて変化を感じた点は、以下2点です。
1.生徒のスマートフォンの所持率が非常に高くなっており、時代の流れを感じました。
2.なぜかよく「ピー、ピー」と呼ばれていました。後で翻訳で密かに調べたところ、「姉さん」という意味でした。年月の重みを感じました。
 
【同行】
• お手洗いに向かって歩いていたところ、小学校低学年と思しき、おかっぱ頭の可愛らしい女の子たちと目が合い、そのまま両手を取られ、任意に同行し、気づけば静かに教室の椅子に腰を下ろしていました。
 
【授業見学】
• 様々な授業に時折、お邪魔しました。
ほとんどの先生方も状況を把握されているご様子でしたが、やはり珍しい来訪者である日本人が現れると、少なからず生徒たちの気が散ってしまったり、日本人のために時間を取ろうと配慮してくださる先生もいらっしゃいました。
そのため、翻訳アプリを用いて「見学よろしいですか」「ありがとうございました」とお声がけしていました。
 

【H先生(仮名)との出会い】
• 限られた時間でしたが、日本人のH先生(仮名)の日本語クラスを拝見することができました。
あたたかいご配慮のおかげで自然にその場に溶け込め、H先生のパワフルな授業には圧倒されました。
また、長期にわたり現地でボランティア活動をされている経緯を伺い、やってみたいことを見つけ、実践するという姿勢に感銘を受けました。私自身も、そのような勇気を持てればと思います。
 
【儚い試み】
• 何かボランティアらしいことをしてみようと、折り紙に触れたところ、鶴を折るつもりが、なぜか車の「初心者マーク🔰」ようのものにしかなりませんでした。
他の作品も生徒たちに度々、手直しを入れられ、彼らのサポートがなければ完成は難しかったです。
結果、唯一のボランティアらしい試みは呆気なく失敗に終わりましたが、皆んなと和気あいあいと折れたので良い思い出となりました。
 
【バスケットボール】
• お昼休みは体育館において、男子中学生たちとバスケットボールの試合を行いました。
体力のある生徒たちに対し、残り10分ほどでヘトヘトになった私は限界を察し「ご飯を食べてくるね、ありがとう」と添えて、静かに後退りました。

しかしながら、その直後、そばで見ていた低学年くらいの男子小学生が、「僕とシュートの勝負しよう!」と、ドリブルの構えを見せてくれました。
その可愛いらしい挑戦を断ることができず、再びボールを手に取ることになりました。
結果、お昼休みは全てバスケットボールに費やすこととなり、額からは汗が流れ、ゆでタコとなった顔の冷却のため、売店でアイスを2本いただきました。
 
【夢のお話】
• 生徒たちと将来の夢について話をする機会があり、ガイドや警察官になりたい女子高生たちとお話しをしました。
夢に向かって頑張ってほしいと思います。
 

【見覚え】
• 正門の写真を撮ろうと、外に少し出たところ、ふと視界に見覚えのある屋台が入りました。突き進んでみると、かつてそこでご飯を食べた記憶が蘇りました。
料理を作っていたとされる女性が、今もいらっしゃって、お元気そうでよかったです。
ふと大昔の写真を探し出し、「ここに来たことがあります」と、翻訳アプリを介して伝えたところ、大変喜んで下さり、写真を一緒に撮りました。
 
【ホームステイ先】
• ホームステイ先の先生方には、とても親切にしていただきました。
最終日の朝には、私のお気に入りであったガパオライスをわざわざ作ってくださりました。
 
【コーディネーター】
• コーディネーターのスカイさんとは、直接お会いすることはありませんでしたが、LINEを通じて、要望や疑問点などに迅速かつ丁寧に対応してくださり、とても安心できました。
 
【観光】
•最終日の観光も、行きたかった場所ややりたかったことを全て達成でき、大満足の一日でした。単品渡航でしたが、現地では常に誰かと会話していたように感じます。

• 帰りの深夜便では、隣のタイ人女性に「お菓子どうぞ」と差し出され、嬉しくついパクりと食べた後に、歯磨きを済ませていたことに気づきました。
機内での世間話も含めて、最後まで温かい旅となりました。
 

 
 
 
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CEC(シーイーシー)は海外ボランティア専門の派遣会社です。
タイ、フィリピン、インドネシア、インド、ネパールなどアジアをはじめとする地域で、教育支援・孤児院やスラムでの子どもたちとの交流・給食活動・環境保護など、多彩なプログラムを展開しています。

海外ボランティアに参加することで、異文化体験を通じた英語力向上や、国際的な視野の拡大、そして子どもたちとの心温まる交流を経験することができます。CECは設立から長年にわたり、多くの高校生・大学生・社会人の皆様に信頼され、安心して参加できるプログラムを提供してきました。

「アジアでの教育ボランティアに挑戦したい」「海外での社会貢献活動を通じて成長したい」と考えている方に最適な環境をご用意しています。

海外ボランティアを通して得られるのは、子どもたちの笑顔や感謝の言葉だけではなく、自分自身の成長や将来につながるかけがえのない経験です。ぜひCECの活動を通して、国際交流と社会貢献の一歩を踏み出してください。