奨学生レアナ|セブ島墓地スラムの教育支援
墓地スラムで育った奨学生レアナ
教育の力で未来を切り開く女の子
CECが現地NGOと協力して支援を続けている子どもたちの中に、墓地スラムで生まれ育った少女レアナがいます。 セブ市内の中国人墓地(100年前に建設)は現在、住む場所のない貧困層が暮らす集落となり、レアナは 「廟(びょう)」と呼ばれる石棺を覆う建物を家として生活していました。
2024年10月現在、この墓地スラムは再開発のため立ち入り禁止となり、住民たちは別のスラムや地方へ移転しています。 取り壊しは2025年6月完了予定です。
レアナの家庭の収入は1ヶ月約7000円。親も教育を受けられず働き口が限られるため、教育を受けることが唯一の未来を変える道となっています。 CECの奨学金は、レアナの「将来は学校の先生になりたい」という夢を支える重要な支援です。

セブ・墓地スラムに住む子供たち

レアナの家も、廟に木の扉をつけたものです。石棺はすでに外に出されていいます。(遺体は別の墓に移動されているそうです)レアナの母親も、この墓地で生まれました。まだ26歳なのです。墓で生まれ育ち、ちゃんとした教育を受けることができず、まともな仕事にもつくことができません。父親も同じような環境です。一家の1ヶ月の収入は7000円程度です。
廟に木の扉を付けて家にしています。クリスマスの時に、墓地スラムの子供たちを集め小さなクリスマスパーティを行いました。レアナも来てくれました。 (5歳時)
墓地が子どもたちの家であり、遊び場となっています。家のように見える建物はすべて石棺を守るための廟です。この廟に木でドアを取り付け、家として暮らしています。
もうひとりの奨学生ポーリンと。クリスマスパーティを楽しみました。 親は子供達にはなんとか教育を受けさせたいと考えています。そして、できればこのスラムから抜け出せることが彼らの夢となっています。NGOとしては子供達が高校を卒業するまで教育支援を続けていく予定です。